目次
玉ねぎを調理している時に、知らない切り方がレシピに出てきて、困っていませんか。
玉ねぎは、身近な食材だからこそ何気なく切ってしまうことが多いですが、特徴や用途に合わせた切り方を知ることで、美味しさを引き出すことができるのです。
この記事では、誰でも今すぐ実践できる玉ねぎの基本の切り方を5つ紹介しています。
玉ねぎの下ごしらえから保存方法まで、幅広く解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
玉ねぎを美味しく切るコツは繊維の向き
玉ねぎの美味しさを引き出す鍵となるのが、玉ねぎの繊維です。
玉ねぎの表面を見ると、頭から根元にかけて縦方向に流れている線が何本もあります。
この線が、玉ねぎの繊維です。
玉ねぎの調理を行う時には、この繊維の向きを意識して切ることで、美味しさが一段と上がります。
繊維を意識した切り方は、2種類あります。
繊維を意識した切り方が調理のポイントとなるので、覚えておきましょう。
繊維に沿う切り方
縦方向に包丁を入れる切り方です。
シャキッとした食感を残すことができます。
繊維を断つ切り方
繊維に対して直角に包丁を入れる切り方です。
やわらかい食感に仕上げることができます。
辛み成分が抜けるので、玉ねぎの甘みを活かしたい時におすすめです。
【基本】玉ねぎの下ごしらえ
玉ねぎの調理に入る前に欠かせないのが、下ごしらえです。
玉ねぎの基本の下ごしらえは、以下の手順で行います。
- 玉ねぎの皮むき
- 頭と根元の処理
下ごしらえ後のタイミングで、玉ねぎを冷やしておくと涙予防に効果的です。
それでは、詳しく確認していきましょう。
玉ねぎの皮をむき、頭と根元を切り落とす
玉ねぎを切る前に必ず行う工程が、下ごしらえです。
基本の下ごしらえの方法を確認していきましょう。
手順1:玉ねぎの皮をむく
<手で皮をむく場合>
- 頭の部分の皮を指でつまむ
- 根元の方へ引っ張りながら皮をむく
<包丁を使用して皮をむく場合>
- 頭の部分にある皮を少し指で広げ、包丁の刃元をひっかける
- 包丁と親指で皮を挟み、根元の方へ皮をむく
- 包丁の刃で指を切らないように、注意しましょう。
手順2:頭と根元を切り落とす
まな板に玉ねぎを置き、頭と根元を包丁で切り落します。
玉ねぎが転がりやすいので、左手でしっかりと押さえましょう。
玉ねぎを冷やして切れば涙予防に
玉ねぎを切る時に、涙が出て困った経験はありませんか。
玉ねぎは、あらかじめ冷やすことによって、涙の原因となる成分が抑えられます。
下ごしらえ後のタイミングで、冷やしておくと良いでしょう。
玉ねぎを冷やす手順は、以下の通りです。
- 下ごしらえ後、玉ねぎをラップで包む
- 玉ねぎを冷蔵庫へ入れて、しばらく冷やす
さらに、涙予防としておすすめするのが、切れ味の良い包丁を使用することです。
玉ねぎの細胞を壊さないため、涙の原因となる成分が抑えられます。
玉ねぎの切り方5選
玉ねぎの基本の切り方は、以下の5種類です。
- くし切り
- 薄切り
- 半月切り
- みじん切り
- 輪切り
ここでは、基本の切り方と一緒に、切り方に適した調理法も紹介します。
くし切り|煮込み料理に
形や食感の残るくし切りは、あまり煮崩れしません。
そのため、肉じゃがや、カレー、シチューなどの煮込み料理に適しています。
くし切りの手順は、以下の3ステップです。
- 玉ねぎを縦半分に切り落とす
- 玉ねぎの繊維が縦向きになるように置く
- 中心に向かって放射線状に包丁を入れ、4〜5等分に切り分ける
より食感を残したい時には、2〜3等分に切ることをおすすめします。
好みに合わせて、切り幅を変えて調理してください。
薄切り|サラダや炒め物に
薄切りの特徴は、シャキッとした食感を楽しめることです。
サラダや炒め物に最適な切り方で、覚えておくと料理のレパートリーが増えます。
薄切りの手順は、以下の通りです。
- 玉ねぎを縦半分に切り落とす
- 玉ねぎの根元にある芯に、包丁でV字に切り込みを入れて取り除く
- 玉ねぎの繊維が縦向きになるように置く
- 繊維に沿って、幅1〜2mmの薄さに切る
玉ねぎはサラダなどで生で食べると、みずみずしさが感じられます。
生の玉ねぎを美味しく食べるには、水にさらして辛みを取り除きましょう。
半月切り|鉄板料理に
半月切りは、火を通すことで甘みとトロっとした食感を楽しめる切り方です。
半月切りは、以下の手順で行います。
- 玉ねぎを縦半分に切り落とす
- 玉ねぎの根元にある芯に、包丁でV字に切り込みを入れて取り除く
- 玉ねぎの繊維が横向きになるように置く
- 根元を左手で押さえ、端から幅1cm程の厚さに切る
半月切りの厚さによって、おすすめの鉄板料理が異なります。
5mm〜1cmの場合は、焼肉や焼きそばなどの鉄板料理におすすめです。
また、2cm程の厚さに切る場合は、バーベキューのようなじっくり火を通す鉄板料理に使えます。
みじん切り|ハンバーグやミートソースに
繊維を断つみじん切りは、玉ねぎの甘みを引き出すことができる切り方です。
ハンバーグやミートソースに加えると、玉ねぎの優しい甘みが広がります。
みじん切りの手順は、以下の通りです。
- 玉ねぎを縦半分に切り落とす
- 玉ねぎの繊維が縦向きになるように置く
- 根元を2cm程残し、繊維に沿って幅5mm程の切り込みを入れる
- 横に切り込みを入れるため、玉ねぎの向きを変える
この時、根元が左手側に向くよう、玉ねぎの向きに注意してください。 - 包丁をねかせて、根元を2cm程残し、横に2本切り込みを入れる
- 頭の方から垂直に包丁を入れて細かく切る
みじん切りのコツは、しっかりと玉ねぎを押さえて切ることです。
手順4〜手順6の工程では、玉ねぎがバラバラになると、作業しにくくなります。
左手で玉ねぎを固定しながら切りましょう。
輪切り|フライや鉄板料理に
存在感のある輪切りは、フライや、鉄板料理の中でも玉ねぎをメインとした料理によく使われます。
おすすめの料理は、オニオンフライや輪切りを活かしたステーキです。
まっすぐに切ることで、料理の見栄えが良くなります。
それでは、輪切りの手順を確認しましょう。
- 繊維が横向きになるよう、玉ねぎをまな板の上に置く
- 端から1cm程の厚さに切る
簡単な切り方に見える輪切りですが、じつは注意が必要な切り方です。
切る時は、左手でしっかりと玉ねぎを押さえて、固定します。
切りづらいと思った場合は、180度玉ねぎを回転させてください。
切り口側を左手で押さえると、玉ねぎが固定されます。
玉ねぎの保存方法
玉ねぎを調理していて、使いきれずに困った経験はありませんか。
玉ねぎが一度で使いきれない場合におすすめの保存方法が、2種類あります。
- 下ごしらえ前|冷蔵保存
- 下ごしらえ後|冷凍保存
保存方法を知っていれば、下ごしらえ前でも後でも、状況に合わせて保存方法を使い分けることができます。
それでは詳しく内容を確認しましょう。
下ごしらえ前|冷蔵保存
玉ねぎを半分だけ使用したい時には、残りの半分は皮付きのまま冷蔵保存することがおすすめです。
玉ねぎの半分を皮付きのまま冷蔵保存するには、下ごしらえ前に以下の手順を行います。
- 皮付きのまま、玉ねぎを縦半分に切り落とす
- 玉ねぎの切り口が乾かぬよう、しっかりとラップで包む
- 保存袋に入れて、冷蔵庫へ入れる
皮付きのまま玉ねぎを切る時は、皮が滑りやすいので、注意しながら切ってください。
保存期間の目安は、冷蔵保存で3〜4日です。
調理をする際は、皮をむき、頭と根元を切り落として使用してください。
下ごしらえ後|冷凍保存
下ごしらえ後、玉ねぎを全部使いきれずに余らせてしまった場合は、冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存なら、玉ねぎを1か月程度、長持ちさせることができます。
以下の保存方法を確認しましょう。
- 余った玉ねぎを薄切りまたはみじん切りにする
- 切り終えた玉ねぎを保存袋へ入れ、冷凍庫へ保存する
じつは、冷凍保存のメリットは長持ちするだけではありません。
解凍することなく調理ができるため、時短にも繋がるのです。
忙しい主婦や一人暮らしの方は、ぜひお試しください。
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