食べ終わりのテーブルマナーとは?知っておきたい基本を徹底解説

食べ終わりのテーブルマナーとは?知っておきたい基本を徹底解説

食べ終わりのテーブルマナーには、洋食・和食・中華料理のそれぞれにルールがあります。

しかしながら、それぞれの正しいテーブルマナーはあまり知られていません。

食べ終わりのテーブルマナーを知ることで、会食などに参加した際も安心して楽しめるでしょう。

洋食・和食・中華料理についてそれぞれの食べ終わりのテーブルマナーを詳しくご紹介いたします。

結婚式など、フレンチやイタリアンといったレストランで食事をするとき、テーブルにナプキンが置かれていることがあります。いざという時に安心して対処できるよう、本記事ではテーブルマナーの中でも「ナプキン」について、役割や使用方法について解説します。

食べ終わりのテーブルマナー・洋食編

食べ終わりのテーブルマナー・洋食編

食べ終わり後のナイフとフォークの置き方

食べ終わり後のナイフとフォークの置き方は、フランス式・イギリス式・日本式によって異なります。食べている料理やレストランに合わせて、対応することが大切です。

フランス式・イギリス式・日本式のそれぞれご紹介いたします。

フランス式

フランス式では食べ終わった後、ナイフは刃を内側に向けて(フォークの方を向くように)置き、フォークは背を下にして置きます。このとき、フォークとナイフを向かって右側、三時の位置にそろえて置きます。

もし、食べきれないときは残してしまった料理をナイフを使って右に寄せて、フォークとナイフを三時の位置に置くことで、食べ終わったと伝わり、お皿を下げてもらえます。

フランス料理では、一緒に食事をしている人たち全員が食べ終わってから、お皿を下げます。そのため、先に食べ終わっていた場合でもお皿を端によけたり、他のお皿と重ねたりしてはいけません。

イギリス式

イギリス式では食べ終わった後、ナイフは刃を内側に向けて(フォークの方を向くように)置き、フォークは背を下にして置きます。このとき、フォークとナイフを六時の位置にそろえて置きます。

イギリス式が六時の位置にそろえて置く理由は、右側からでも左側からでもお皿を下げやすくするためです。

日本式

日本式では食べ終わった後、ナイフは刃を内側に向けて(フォークの方を向くように)置き、フォークは背を下にして置きます。このとき、フォークとナイフを向かって右側に五時の位置にそろえて置きます。

食べ終わり後のスプーンの置き方

スープなどを食べ終わった後のスプーンの置き方はお皿の種類によって異なります。

ボウルタイプの場合は、スープを飲み終わったらスープ皿の中に四時の位置に置くか、受け皿の上に水平に置きます。このとき、受け皿の手前に置いても奥に置いても構いません。

取っ手のあるカップタイプの場合は、受け皿の上に水平に置きます。このとき、受け皿の手前または奥に置くようにします。

また、スープは少しだけ残して食べ終わるのがマナーでもあります。

食べ終わり後のナプキンの置き方

全ての食事が終わったら、ナプキンは軽くたたんで向かって右側のテーブルの上に置きます。このとき、汚れた部分が見えないように配慮しましょう。

ナプキンをキレイにたたみすぎると「料理がまずかった」や「お店のサービスが悪かった」という意味になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

ただし、くしゃくしゃに置くのは品がないため、ナプキンの角をずらしてたたむ程度がよいでしょう。

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食べ終わりのテーブルマナー・和食編

食べ終わりのテーブルマナー・和食編

食べ終わり後の箸の置き方

食べ終わり後の箸は、美しく食事を終えることを意識して、箸先の汚れを見せないようにした置き方をすることが重要です。箸を置くときはその場にあるものによって、箸の置き方が異なります。それぞれの箸の置き方についてご紹介します。

①箸置きがある場合

懐紙で箸先の汚れを拭き取り、箸置きの上に置きます。

②箸置きはないがお盆がある場合

お盆からはみ出さないように水平に箸を置きます。

③懐紙がある場合

懐紙を三つ折りにして、箸の先が隠れるように箸を置きます。

④割り箸の箸袋がある場合

箸袋を半分に折るなどして、割り箸をつかったことがわかる状況にして、箸先をしまいます。箸袋を半分に折る理由は、箸袋を折っていない場合、使った割り箸か見分けがつかなくなってしまうからです。

箸袋を箸置きとして折っている場合は、その箸置きの間に箸先を入れて、汚れを見せないようにしましょう。

また、爪楊枝を使用した際には箸袋に一緒に入れておきます。

⑤何もなかった場合

箸置きやお盆、懐紙、箸袋などがなかった場合は、お皿のふちに立てかけるように置きます。

お皿の上に水平に置くのはマナー違反です。また、割り箸を折って置くのも縁起が悪いと考えられているため、絶対にしてはいけません。

食べ終わり後のお椀の置き方

お椀の蓋をかぶせて、元通りにします。お椀の上に蓋を裏返しにして置くのはマナー違反です。

また、あさりやはまぐりなどの貝の殻は、お椀の中に入れたままにし、蓋に入れてはいけません。

食べ終わり後のお皿の置き方

お皿を重ねずにそのまま置いておきます。お皿を重ねるのはマナー違反です。お皿を片づけやすいようにという配慮から重ねてしまう方もいますが、お皿が傷ついてしまう原因にもなるため、そのままで問題ありません。

また、お皿やお椀は元の位置に戻すようにしましょう。

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食べ終わりのテーブルマナー・中華料理編

食べ終わりのテーブルマナー・中華料理編

食べ終わり後の箸の置き方

中華料理では、食べているときには箸を縦向きに置くため、食べ終わりのサインとして箸を横向きに置きます。

食べ終わり後のお皿の置き方

中華料理では料理ごとにお皿を交換するため、食べ終えたお皿は重ねて置きます。

しかしながら、回転テーブルに食べ終えたお皿を置くのはマナー違反です。

もし、食べることのできない骨などが料理の中にあった場合には、お皿に置かず、テーブルの上に置きます。テーブルの上に置くことに抵抗がある場合には、お皿の上に置いても問題はありません。

食べ終わり後には一口分を残す

招待された場合の中華料理では、食べ終えるときに料理をすべて食べてはいけません。

みんなでシェアをして食べる大皿の料理を一口分を残し、「めいっぱいもてなしてもらいました」という気持ちを表現します。

ただし、自分の小皿によそった料理は残さずに食べきります。

もし、料理が多くてたくさん食べ残してしまった場合には、テイクアウトをします。テイクアウトするのは、「持ち帰りたいほど、美味しい料理だった」という気持ちを表します。

食べ終わり後のナプキンの置き方

食べ終わった後にナプキンが汚れていると、料理が美味しかったという意味になります。そのため、食べているときにナプキンの汚れを気にする必要はありません。

また、ナプキンだけでなく、テーブルクロスを汚すことも料理が美味しかったという意味になります。

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まとめ

食べ終わりのテーブルマナーは、洋食であれば、フランス式・イギリス式・日本式でナイフとフォークの置き方に違いがあり、状況に合わせて使い分ける必要があります。

また、和食であれば、箸の置き方をはじめ、お皿やお椀の扱い方のマナーがあります。

中華料理の場合は、箸やお皿の置き方だけでなく、一口残すといった独特のマナーがあります。

それぞれの料理によって食べ終わりのテーブルマナーがあるため、しっかりと使い分けましょう。

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