和食を正しく配膳しよう!基本の配膳位置や注意点を徹底解説

和食を正しく配膳しよう!基本の配膳位置や注意点を徹底解説

和食の配膳を悩んでいる人の多くは、どんなルールで並びが決まっているのかわからないという人もいるでしょう。

日々の食卓や友人などをもてなす際に、和食の正しい配膳を理解していると、料理を美しくみせることができ、よりおいしく食事を楽しめます。

そこで本記事では和食の配膳について、基本的な位置とその理由、注意点を解説します

和食をよりおいしく見せられるのでぜひ最後までご覧ください。

日本古来から受け継がれ、代表的な種類の和食として知られる懐石料理。趣深い伝統的な懐石料理の中には、興味深い歴史やしきたりが詰まっています。この記事では懐石料理の起源や構成、頻繁に使われる食材について詳しくご紹介します。

基本的な和食の配膳

基本的な和食の配膳

和食の配膳について、知っておきたい基礎知識は以下の2点です。

  • 「一汁三菜」が基本的なメニュー
  • 和食の基本的な配膳位置

上記2点を理解すると、和食をより魅力的に見せることができます。

和食は「一汁三菜」が基本的なメニュー

一汁三菜とは、白米などの主食に加えて汁もの、主菜、副菜、副々菜からなる和食の基本的なメニューです。

和食では、一汁三菜の基本メニューに配置がそれぞれ決まっており、食べやすくより美しい配膳ができます。

和食の基本的な配膳の位置

和食の配膳は基本的に以下のルールに則って位置が決まります。

  • 左手前にごはん、右手前に汁ものを置く
  • おかずは奥側に置いて、左から副々菜、副菜、主菜の順番に置く

上記2点は和食を配膳する際の基本的なルールです。

具体的なメニューとして、主菜はたんぱく質の多いもの、副菜と副々菜は野菜などミネラルを重視したものが多く採用されます。

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和食の配膳位置が決まっている理由

和食の配膳位置が決まっている理由

和食は以下の理由で配膳の位置が決まっています。

  • 本然料理と左優先の伝統
  • 右利きの食べやすさが基準

上記2点を理解することで、和食の配膳がどんな仕組みで決まっているか理解して、より魅力的な料理に見せられます。

本膳料理と左優先の伝統

本膳料理とは、室町時代の武家社会におけるもてなしの料理を指します。

本膳料理は伝統的に左優先の原則があり、主食であるご飯を左側に置いていました。

和食の配膳にも本膳料理の伝統が適用されているため、主食は左側に置くのが基本となっています。

また、左に重要なメニューである主食を置くのは中国の思想からも影響を受けているとされています。魚料理を盛り付ける際に頭を左にするなどが典型例です。

左優先の原則を理解すると、和食の配膳を最適化できるので理由についてもぜひ覚えてください。

右利きの食べやすさが基準

右利きは基本的にマジョリティなので、食べやすさを考える際の基準となります。

和食は汁ものから、主食、主菜、副菜の順番で食べるのが一般的です。

主食のご飯を左側におくと、茶碗を左手で上げ下げできるため食べやすくなります。

主食を基準に、右利きの食べやすさを重視しましょう。

左利きの方向けに料理を並べ替えて配膳する必要はありません。

これは左右逆に置くのは、仏様へのお供えものになってしまうためです。

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和食の配膳を考えるうえでの注意点

和食の配膳を考えるうえでの注意点

和食の配膳を考える際は以下の点に注意しましょう。

  • 麺料理は麺を主食として扱う
  • 魚料理は種類によって盛り付け方が異なる
  • デザートは左に置いて、右にお茶を置く
  • 器は素材の統一感を意識する
  • 関東と関西など地域ごとに配膳は異なる

以下でそれぞれの注意点について詳しく解説するのでご覧ください。

麺料理は麺を主食として扱う

麺料理の場合、ざるそばなどの麺は主食なので左側に配膳します

天ぷらそばの場合、左側にそば、右側奥に天ぷらといった配置です。

漬物などの副菜も右側奥に配置しましょう。麺つゆも右側に置くことで、麺をつけやすくなります。

魚料理は種類によって盛り付け方が異なる

魚料理は置き方にパターンがあり、魚の種類によって異なります。

パターンは以下の通りです。

  • 丸ごと1尾のケース
  • 切り身のケース
  • 干物、開きのケース

上記の3パターンを覚えていると、魚料理を適切に盛り付けることができます。

丸ごと1尾のケース

丸ごと1尾の場合、頭を左側にして、腹を手前に向くように盛り付けます。

さんまや鯛などを盛り付ける際は、この形式が多いです。

切り身のケース

切り身の場合、背中を左側にして皮がしっかり見える方を上向きにして盛り付けます。

魚は背中の身が厚い部分を左側にしましょう。

スーパーで切り身を使用して和食の配膳とする場合、切り身の向きが逆になっているケースがあります。

もてなしの料理として、向きが逆だと見栄えが悪くなるので注意しましょう。

干物、開きのケース

干物や開きを盛り付ける場合、1尾丸ごとのケースと同様に左向きにします。

皮目ではなく、身を表側に向け盛り付けましょう。

デザートは左に置いて、右にお茶を置く

デザートは左側に置いて、お茶を右側に置きます

一汁三菜の考え方と同じく、デザートは主食にあたるためです。

また、温かい飲みものの場合、デザートと少し距離を開けておくと水滴がつきにくくなります。

種や皮が残るタイプのデザートは、むき出しになっているより懐紙(かいし)などで包めるようにしておくと便利です。

器は素材の統一感を意識する

器は統一感を意識することで、盛り付けをより美しくできます

器を派手な色合いにしすぎると、かえって統一感を失わせるので注意しましょう。

食卓を華やかにするには、食材そのものを目立たせましょう。浅めの器を選ぶと食材を目立たせられます。

関東と関西で違う?地域ごとの配膳

関東と関西で和食の配膳が異なる部分は、汁ものの位置です。

一般的に汁ものは右側手前に置かれますが、食事中に利き手にあたってこぼしてしまう可能性があります。

関西ではこうした事情から、汁ものを奥側に配膳しているのです。

しかし、最近では全国チェーン店など東西の食文化が触れ合う機会も増えています。

最近では汁ものは右手前に配置されるケースが多く、地域ごとに配膳を気にする必要はあまりなくなっています。

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まとめ

ここまで和食の配膳について解説しました。

和食の配膳は、主食を左手前において、右手前に汁ものを置くのが一般的です。

奥には左から主菜、副菜、副々菜の順番で配置します。

和食の配膳は本膳料理や左優先の原則など、伝統的に決まっているので仕組みを理解しましょう。

出されるメニューに合わせて、注意点を意識するとより美しい配膳ができます。ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

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