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独特の味わいと食感、食欲を誘う香ばしさが魅力なうなぎ。
栄養価が高いので、夏バテ対策の食材として認知が広がっていることから、うなぎの旬は夏だと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、うなぎの旬の時期や天然・養殖の違い、土用の丑の日の行事について紹介します。
うなぎの旬について理解を深めて、美味しさを楽しむ参考にしてみてください。
うなぎの旬は2回ある!天然か養殖がポイント
ここでは、天然うなぎと養殖うなぎのそれぞれの旬について詳しく解説します。
旬の時期に注目して、うなぎの美味しさを最大限に楽しみましょう。
天然うなぎの旬は10月から12月ごろ
天然うなぎの旬は10月から12月頃となります。
理由は、天然のうなぎは冬眠前にしっかりと栄養を蓄えて厳しい冬に備えるため、10月から12月の初冬と呼ばれる時期が最も脂がのって美味しい時期となります。
養殖うなぎの旬は6月から8月ごろ
養殖うなぎの旬の時期は、一般的には6月下旬から8月にかけての夏の時期とされています。
土用の丑の日や、夏バテ対策として夏にうなぎを食べる習慣に合わせて育てていることが理由です。
うなぎの天然と養殖の見分け方
ここでは天然うなぎと養殖うなぎの違いを「見た目」と「味」に分けてご紹介します。
見分け方を知ることで、うなぎの楽しみ方がさらに広がるので参考にしてください。
天然うなぎの特徴
天然うなぎの見た目の特徴は、お腹の部分が黄色くなる傾向があります。
理由は、自然環境のなかで餌を取ったり天敵から逃げるときにお腹を川底で擦ることがあり、黄色くなるといわれています。
また、豊富に運動をするので筋肉質になり胴回りも養殖うなぎと比べると一回り大きくなることが多いのも特徴です。
養殖うなぎの特徴
養殖うなぎの見た目の特徴は、お腹の色が白くなり、体も柔らかく育つことです。
理由は、安全な環境で餌も安定して食べることができ、激しく逃げたり川底などで体を擦ることもないので綺麗に育ちます。
そのほかには、同じ環境で餌も同等に与えられるので同じ大きさの個体が育ちやすくなります。
うなぎの天然と養殖の味の違い
自然環境と養殖場で育つ環境が異なると見た目だけではなく、味にも違いが表れます。
ここでは、天然うなぎと養殖うなぎの味の違いについて紹介をします。
天然うなぎの味の特徴
天然うなぎの味は、自然環境で育つため脂肪分が多く、脂ののり方が自然でバランスが良い傾向にあります。
また、天然うなぎは養殖うなぎよりもうなぎ本来の味の深さがあります。
これは、餌の違いによってうなぎが持つ旨味や香り成分が多くなる傾向にあるためです。
養殖うなぎの味の特徴
養殖うなぎは、天然うなぎと比べると脂が少なく淡白ですっきりとした味を楽しむことができます。
また天敵がいない環境で育つため、身が柔らかいのも特徴の1つです。
天然ものとは違い、味が安定していることから養殖うなぎを好む人も少なくありません。
うなぎの旬と土用の丑の日の関係
「土用の丑の日といえば、うなぎを食べる日」と覚えている人は多いのではないでしょうか。
ところが、もともと土用の丑の日とうなぎは関係がありませんでした。
ここでは、土用の丑の日とうなぎの関係について詳しく紹介をしていきます。
土用の丑の日とは?
土用の丑の日とは、古来よりある雑節(ざっせつ)と干支に由来します。
土用とは、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬(二十四節気)の日から前18日間を指し、季節の変わり目に年4回巡ってくることになります。
丑の日は、毎年巡ってくる干支の丑と同じです。
干支は年だけでなく日にも順番に巡っており、土用の18日間にある丑の日を「土用の丑の日」と呼びます。
補足として干支は十二支ですので場合によっては、18日間に丑の日が2回くることもあります。
この場合、その季節の丑の日は2回になります。
うなぎを土用の丑の日に食べる理由
うなぎを土用の丑の日に食べるようになった理由については諸説ありますが、その1つである蘭学者の平賀源内の宣伝文句由来説について紹介をします。
昔から日本では、夏土用の期間は夏バテしやすいため、「丑の日」に身体に良い「う」のつく食べ物(梅干し・瓜・うどんなど)を食べる風習がありました。
うなぎが加わった由来は、江戸時代に旬の時期が終わり、こってりした味のうなぎの蒲焼きは、夏には売れていませんでした。
そこで、うなぎ屋が夏にもうなぎが繁盛する方法を平賀源内に相談したところ、彼は「本日 土用丑の日」という看板を出すことを提案。
町の人に、店の主人が源内直伝の宣伝文句を並べ、店へ呼び込みをしました。
その結果、お店が大繁盛して他のうなぎ屋もその評判を聞きつけ、真似するようになり習慣化したとされています。
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