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歯ざわりの良さとさわやかな風味が特徴の「みょうが」は、薬味や箸休めなどに最適な食材です。
価格も手頃で手に入れやすいみょうがですが、「使い切れず無駄にしてしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
みょうがを長持ちさせるには、使うタイミングに合わせた適切な方法で保存することが大切です。
この記事では、みょうがを短期保存する方法と長期保存する方法に分けて、それぞれ解説します。
保存する時のポイントも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
みょうがは適切に保存しないと傷みやすい
みょうがはショウガ科ショウガ属の多年草で、日本では花も茎も食べられる香味野菜として親しまれています。
ハウス栽培されるケースがほとんどで一年中流通していますが、みょうがの旬は6月から10月過ぎの夏から秋にかけての時期です。
みょうがは使い勝手が良い一方、傷みやすいのが難点で、保存期間は基本的に冷蔵庫内で2~3日程度とされています。
ただし、適切な方法で保存すれば、できるだけ鮮度を保って長持ちさせることができます。
みょうがを短期保存する方法
みょうがを10日~20日ほどで使い切る予定なら、冷蔵庫での短期保存がおすすめです。
そのままの状態で冷蔵庫に入れておくだけでは傷んだり乾燥したりするため、ひと手間かける必要があります。
ここでは、2つの短期保存方法を紹介します。
- 冷蔵庫で保存
- 水に漬けて冷蔵庫で保存
冷蔵庫で保存|約10日
シャキシャキした歯ごたえや独特の風味をしっかり残したまま保存できる方法です。
先端や軸部分が傷んでしまった場合はその部分を切り落として利用しましょう。
- よく洗って表面の汚れを落とす
- 水で濡らして軽く絞ったペーパータオルに2~3個ずつ包む
- ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する
- 2~3日に1回、新しいペーパータオルに交換して包み直す
乾燥を防いで保存できるため、みずみずしいままの状態で長持ちします。
水に漬けて冷蔵庫で保存|約20日
ペーパータオルで包むより手間がかからず、冷蔵庫で比較的長持ちさせることができる方法です。
水に漬けて保存するため、食感がやわらかくなり風味も薄まりますが、味わいはキープされます。
- よく洗って表面の汚れを落とす
- 保存容器に入れ、浸る程度の水を入れて漬ける
- ふたを閉めて冷蔵庫の野菜室で保存する
- 2日に1回を目安に水を取り替える
20日ほど保存可能ですが、鮮度を意識するならできるだけ早めに使い切る方が良いでしょう。
みょうがを長期保存する方法
みょうがをしばらく使う予定がなく、長期保存したい場合は以下3つの方法がおすすめです。
- 冷凍庫で保存
- 甘酢漬けにして冷蔵庫で保存
- 塩漬けにして冷蔵庫で保存
ここでは、それぞれの具体的な方法・手順を紹介します。
冷凍庫で保存|約2ヶ月
みょうがを長期保存する方法として、冷凍庫に入れて保存する方法が挙げられます。
やや水っぽい食感になり、風味も多少損なわれますが、味噌汁やスープ、炊き込みご飯などの加熱料理にそのまま使えて便利です。
- よく洗って表面の汚れを落とす
- ラップで1個ずつ包む
- 冷凍用保存袋にまとめて入れる
- 口をしっかり閉めて密封状態にし、金属製バットに載せて冷凍庫に入れる
- 急速冷凍モードがある場合は利用する
鮮度を保つには、凍るまでの時間を短縮させる必要があるため、できれば金属製バットあるいは急速冷凍モードの利用がおすすめです。
冷凍庫で保存しておいたみょうがは凍った状態のままで切って使えますが、切りづらい時は常温で数分置くと切りやすくなります。
また、あらかじめ千切りや小口切りなど、使いやすい大きさにカットしてから冷凍保存しても良いでしょう。
その場合、1回分ずつラップに包んで保存袋に入れておくと、そうめんのトッピングなどに冷たいまま利用できます。
甘酢漬けにして冷蔵庫で保存|約2ヶ月
みょうがを加工して冷蔵保存しておけば、食材として使うだけでなく一品料理としてそのまま食べることも可能です。
さっぱりして美味しいみょうがの甘酢漬けレシピを紹介します。
材料
- みょうが…5~6個
- 酢…100ml
- 砂糖…大さじ3~4
- 塩…ひとつまみ
調理方法
- みょうがを洗い、水気を拭き取っておく
- 小鍋に酢と砂糖、塩を入れ、中火で加熱する
- 煮立ったら粗熱がとれるまで冷ます
- 保存容器や保存袋にみょうがと甘酢を入れて冷蔵庫で保存する
約2ヶ月冷蔵庫で保存でき、保存期間が長いほど甘酢が染み込んで美味しくなります。
塩漬けにして冷蔵庫で保存|約1年
みょうがを塩漬けにして冷蔵庫で保存する方法もあり、この場合、1年ほどの長期保存が可能です。
みょうがの塩漬けの作り方は次のとおりです。
材料
- みょうが…4個
- 塩…100g
調理方法
- みょうがを洗い、水気を拭き取っておく
- 保存容器にみょうがを入れる
- 塩を入れ、みょうが全体を覆うようにならす
- ふたをして冷蔵庫で保存する
そのまま食べるのはもちろん、味噌汁やスープの材料として活用しても良いでしょう。
みょうがを保存する時のポイント
品質や食感、風味を保ちながらみょうがを保存するには、コツを押さえておくことが大切です。
ここからは、みょうがの保存に欠かせない4つのポイントを紹介します。
- よく洗う
- 水気をしっかり取る(水に漬ける場合以外)
- 密閉できる容器・袋を使う
- 品質・風味の変化に注意する
よく洗う
みょうがをよく洗っておくことで、劣化を防いで美味しい状態のまま保存できます。
みょうがの表面には、ぬめりの原因となる汚れが付いている場合があり、とくに先端部分に黒い汚れが付着していることが多いためです。
洗う時は、手で優しくぬぐうように行うのがポイントです。
また、傷んでいる部分は、前もって切り落としておきましょう。
水気をしっかり取る(水に漬ける場合以外)
水に漬ける方法以外で保存する場合、みょうがを洗った後は、必ずしっかり水分を拭き取ってから保存しましょう。
水気が残っていると、品質が落ちやすくなるためです。
とくに冷凍保存する場合、みょうがの周りに霜が付くと解凍後に水っぽさが増してしまうため、注意が必要です。
密閉できる容器・袋を使う
みょうがを冷蔵保存または冷凍保存する際は、密閉できる容器やビニール袋、保存袋を使って空気・湿気の侵入を防ぎましょう。
酸化や水分の蒸発を抑えることで、みょうがの鮮度を長く保つことができます。
品質・風味の変化に注意する
みょうがの保存期間は、保存方法だけでなく、もともとの鮮度によっても異なります。
うまく長持ちさせるためには、品質や風味の変化に注意しながら保存するようにしてください。
冷蔵庫・冷凍庫に入れたままにするのではなく、適宜取り出して使用し、品質や風味を確認すると良いでしょう。
また、劣化を抑えるには冷蔵庫・冷凍庫の適切な温度設定にも配慮が必要です。
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