目次
食パンやフランスパンなどの食事パンから、甘い菓子パンまで、パンの種類は数多くあります。
いろいろなパンの味を楽しみたいけれど、何を選べばいいかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、材料や食感からみたパンの種類や、味の特徴、おすすめの食べ方などを紹介しています。
ぜひ、パン選びの参考にしてください。
材料の配合からみたパンの種類
パンの種類は、パン生地材料の配合によって2種類に分類されます。
リーン
リーンなパンとは、パン生地の材料が基本材料(小麦粉、イースト、水、塩)のみに近いものをいいます。
クラストと呼ばれる表皮がしっかりとしていて、かみごたえがあるのが特徴です。
シンプルな味であるため、主食に用いられることが多いパンです。
リッチ
リッチなパンとは、パン生地の基本材料に油脂や乳製品、卵などを配合したものをいいます。
キメが細かくて柔らかく、しっとりした食感があります。
そのまま食べられる甘いパンが多く、リッチなパンと比べるとカロリーは高めです。
食感からみたパンの種類
パンの種類は、食感によって3つに分類できます。
ハード系
外皮はパリッと、内側はもちもちとした食感のパンです。
主にリーンな配合のパンに多く、かむほどに小麦の香ばしさが強く感じられます。
ソフト系
柔らかく、ふんわりとした食感のパンです。
主にリッチな配合のパンに多く、スーパーなどで購入できるパンのほとんどはソフト系パンに分類されます。
セミハード系
ハードとソフトの中間の食感をもつパンです。
柔らかい食感でありながら、しっかりとした食感も楽しめます。
代表的なパンの種類と特徴【ハード系】
硬い食感が魅力のハード系パンを紹介します。
バゲット
日本ではフランスパンと呼ばれることも多いバゲットは、ハード系パンの代表です。
細長い形が特徴的で、表面の切れ込み(クープ)がよく開き、そり返っているものがおいしいといわれています。
しっかりとした歯応えと小麦の香りが楽しめるパンです。
チーズフォンデュや、ワインのお供にするのもよいでしょう。
カンパーニュ
表皮はパリッとしていて内側はもっちりとした、フランス生まれのパンです。
小麦粉に加え、ライ麦粉や全粒粉を使っているので、独特の香りと酸味があります。
オリーブオイルを付けて、パン本来の味を楽しむのが一般的です。
スープやシチューと一緒に食べるのもおすすめです。
ライ麦パン
ドイツパンの代表といわれるライ麦パンは、その黒い見た目から「黒パン」とも呼ばれています。
独特の風味と食感、強い酸味が特徴で、かむほどに深い味わいが感じられます。
あたためすぎると風味が飛んでしまうので、ほんのりあたためる程度にとどめましょう。
レストランで食べるようにパテを塗って、チーズと一緒に食べると絶品です。
イギリスパン
日本の角食パンよりキメが細かく、ふっくらとしています。
バターや砂糖をあまり加えないので、軽くてあっさりとした味わいです。
バターやジャムと一緒に食べたり、サンドイッチにしたりしてもよく合います。
代表的なパンの種類と特徴【ソフト系】
柔らかい口当たりが人気のソフト系パンを紹介します。
ロールパン
ロールパンは、バターや卵を練り込んで焼き上げており、豊かな風味とほのかな甘みがあります。
ロールパンのなかでも、バターをたっぷり使用したパンをバターロールと呼びます。
食事パンや、サンドイッチにするのがおすすめです。
ブリオッシュ
バターとミルクをたっぷり使用した、しっとりとした食感の甘いパンです。
生クリームをたっぷり挟んで、マリトッツォにするのが定番です。
塩味との相性がいいので、あたためてハムやチーズを挟んでもおいしくいただけます。
砂糖やバターが多く使われているので、あたためる際は焦げないように注意してください。
クロワッサン
バターを何層にも練り込んで焼き上げたクロワッサンは、サクサクとした食感と豊かな香りが特徴です。
フレンチトーストやサンドイッチにしたり、アイスを挟んでデザートにしたり、アレンジして楽しみましょう。
デニッシュ
デニッシュは、サクサクとした食感が楽しめる、デンマーク生まれのパンです。
見た目や食感はクロワッサンに似ていますが、クロワッサンより甘い仕上がりになっています。
フルーツや生クリームをトッピングし、スイーツのようにいただくのがおすすめです。
白パン
白パンは、小麦の豊かな香りと味が楽しめる、ドイツ生まれのパンです。
低温でじっくり焼くので、もっちりと柔らかく、適度な歯応えがあります。
薄く色がつく程度のトーストにすると、小麦の香りが立ち、口中においしさが広がります。
どんな食材にも合わせやすいパンです。
食パン
見た目はイギリスパンに似ていますが、イギリスパンと比べて水分量が多く、キメが細かくなっています。
また、バターや油脂類を含んでおり、もっちりした食感と甘みがあるのが特徴です。
食パンには、柔らかくて口当たりが軽い「山食」と、しっとりとした「角食」の2種類があります。
食パンを切る厚さによっても食感が異なるので、食べ方やお好みで選びましょう。
代表的なパンの種類と特徴【セミハード系】
独特な食感が楽しめるセミハード系パンを紹介します。
フォカッチャ
バターの代わりにオリーブオイルを練り込んだパンです。
硬めでしっかりとしたかみごたえがあり、小麦の香りが口中に広がります。
オリーブオイルと塩を付けて、シンプルに食べるのが一般的です。
ワインとの相性もいいので、トマトやチーズなどの具材を乗せてピザ風にするのもおすすめです。
チャバタ/チャバッタ
チャバタ/チャバッタは、イタリアの伝統的なパンです。
フォカッチャに似ていますが、フォカッチャに比べ水分量が多いので、もっちりした食感になっています。
チャバタ/チャバッタに生ハムやチーズなどを挟み、焼き目を付けたホットサンドを「パニーニ」といいます。
パリッとした食感と、小麦の香りや甘みが楽しめる人気の食べ方です。
スモークサーモンやチキンなどを挟んでも、おいしくいただけます。
お好みの具材を合わせて楽しんでください。
ベーグル
生地を一度お湯でゆでてから焼くのが特徴です。
卵やミルク、バターを使っておらず、もっちりとした独特の食感と、小麦の香りが強く感じられます。
チーズやゴマなどを生地に練り込んだベーグルなどもあり、種類が豊富なのも魅力です。
肉や野菜を挟んでベーグルサンドにしたり、チーズフォンデュにしたり、アレンジして楽しみましょう。
イングリッシュマフィン
イングリッシュマフィンはイギリスの伝統的なパンの一つです。
水分量が多く生地がしっとりしていて、かみごたえがあります。
ほんのりと甘みがあり、どんな具材にもよく合います。
ポーチドエッグやアボカドを乗せてエッグベネディクトにしたり、カリッと焼いてアイスクリームを乗せたりしてみてはいかがでしょうか。
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