目次
冷麺は、韓国冷麺と日本の冷麺の2つに分けられます。
日本の冷麺は地方によっていくつか種類がありますが、中でもポピュラーなのが盛岡冷麺。
盛岡冷麺をはじめとする日本の冷麺のルーツは韓国冷麺とされ、ピリ辛にする味付けや乗せる具など、韓国冷麺と似通っている点が多いのが特徴です。
地域によっては冷やし中華や冷製ラーメンを冷麺と呼ぶこともありますが、この記事では韓国冷麺とそこから派生したものを「冷麺」として、冷麺に乗せる具を紹介していきます。
冷麺の具選びに迷ったときの参考にしてみてください。
韓国冷麺&盛岡冷麺の定番具材
まずは、冷麺の定番の具を見ていきましょう。
初めて冷麺を作るときやスタンダードな冷麺を作りたいときなどは、ここから選ぶと失敗が少ないです。
鶏肉
日本の冷麺に乗せるお肉の中でとくにメジャーなのが鶏肉です。
暑い夏でも食が進むさっぱりとした味わいが好まれるのでしょう。
茹でたり蒸し鶏にしたりと、素材を活かしたシンプルな調理法がマッチします。
アレンジを加えたいときは棒棒鶏風の味付けにしたり揚げて鶏天にしたりと、味付けと調理法でさまざまな工夫ができます。
豚肉
鶏肉よりもコクのある味わいの豚肉。
韓国冷麺はもともとは冬に暖房のしっかりきいた暑い部屋で食べるものなので、日本の冷麺よりもしっかりした味わいの豚肉が使われてきたのだと考えられます。
ゆでてあっさりいただいたり、焼肉風に味付けして本場風の冷麺にしたりと、気分や好みで味の印象を変えられるのが嬉しいところです。
牛肉
韓国冷麺は牛ダシでスープを作ることが多く、牛肉との相性もばっちり。
食べごたえがあり、食欲をそそる牛肉の風味も楽しめます。
しっかり食べたいときや育ち盛りのお子様がいるときにおすすめです。
味付けはゆでて牛しゃぶにしスープを少し濃いめにするか、焼肉風に甘辛く炒めてから冷麺に乗せるなど、バリエーションが豊富です。
チャーシュー
手間をかけずにお肉を乗せたいならチャーシューが便利。
加熱せずに食べられるタイプなら火を使わずに済むので、準備も後片付けも楽です。
味付けせずにそのままでも充分ですが、醤油や甜麺醤に少し漬け込んでもおいしくなります。
ゆで卵
韓国冷麺・盛岡冷麺ともにお店では必ず乗っているといっても過言ではないのが、ゆで卵。
夏バテでお肉を食べる気分ではないときでも食べやすいタンパク質です。
固ゆでにしたり半熟にしたりと、ゆで加減を自由に選べるのも自炊ならではの魅力といえます。
縦に半分にカットして乗せると、より見栄えが良くなります。
きゅうり
夏野菜の一つであるきゅうりはあっさりした味わいとシャキシャキした食感で、夏の食卓の定番です。
暑い夏でも食が進み、辛い冷麺の箸休めにもちょうどいい具材です。
トマト
瑞々しく、ほのかな酸味のあるトマトも夏にぴったりの食材です。
鮮やかな赤色は見た目もよく、冷麺に彩りを加えてくれます。
大きいトマトをカットするひと手間が面倒なら、プチトマトを使って楽をしてしまいましょう。
キムチ
ピリっとした辛みが味にアクセントを加えてくれるキムチは、韓国冷麺にも盛岡冷麺にも欠かせません。
おなじみの白菜キムチやカクテキ(大根キムチ)以外にも、辛くない水キムチを加えればより本格的な韓国冷麺が楽しめます。
スイカ
スイカは盛岡冷麺では定番の具材。
キムチの辛みをやわらげるほか、見た目で夏を感じられて冷麺にぴったりです。
梨
韓国冷麺では梨は定番です。
ほのかな甘みがキムチの辛みをやわらげると同時に、キムチの辛さを引き立ててくれます。
韓国料理では梨は天然の甘味料として、料理全般でよく用いられています。
韓国冷麺&盛岡冷麺の変わり種具材
次は冷麺の変わり種具材をご紹介。
1つ2つ選んでいつもの冷麺に加えるだけでも新鮮さが出ます。
ひき肉
ひき肉を炒めたらオイスターソースや豆板醤、甜麺醤などで甘辛く味付けて濃いめの味に。
きゅうりやもやし、スイカ、梨などさっぱりした具材との相性はバツグンです。
ハム
お肉を調理して準備するのが面倒なときに便利なのがハム。
あっさりしているので、食欲がない時にもおすすめです。
魚介
タコ、エビ、白身魚などの魚介も冷麺にマッチします。
ゆでたり天ぷらにしたりと調理法もさまざまです。
タコの旬は種類や地域によって変わりますが、ポピュラーなマダコは関西とそれより西の地域では夏が旬なので、旬の味を堪能できます。
もやし
シャキシャキした食感と水分たっぷりのもやしは、ピリ辛の冷麺にぴったり。
火を通す必要がないので簡単にカサ増しできて、しかもヘルシーです。
ナス
夏野菜のナスで夏らしさをプラス。
生のままでもおいしいですが、火を通したナスは味を吸いやすいので、冷麺のスープの旨味を堪能できます。
水に溶いた和風だしと一緒に容器に入れて電子レンジで温めたり、ひき肉と一緒に炒めて味付けしたりとアレンジもいろいろとできます。
ミョウガ
同じく夏野菜のミョウガは清涼感のある独特の味わいが特徴です。
少量盛れば、アクセントとなって他の具を引き立ててくれます。
りんご
りんごは韓国冷麺のスープに使う水キムチの材料でもあり、冷麺との相性もばっちり。
山形県朝日町では、特産品のりんごを麺に練りこんだ「りんご冷麺」が町おこしメニューとして開発されました。
盛岡冷麺でもお店によってりんごを乗せていることもあります。
レモン
スライスしたレモンを何枚か乗せると、見た目も風味もさわやかな冷麺のできあがりです。
レモン果汁とオリーブオイル、お好みのハーブを加えて洋風にアレンジすることもできます。
冷麺の基本レシピとアレンジレシピ
定番の盛岡冷麺と、担々麺風にアレンジした韓国冷麺の2つの冷麺のレシピを紹介します。
先に紹介した具を加えたり入れ替えたりして、好みの冷麺を作ってみましょう。
スタンダードな盛岡冷麺
あっさりめの味わいの盛岡冷麺の基本レシピです。
好みで具を変えたり追加したりと、いろいろなアレンジができます。
材料(2人前)
- 麺…2玉
- チャーシュー…4枚
- ゆで卵…1個
- きゅうり…1/3本
- キムチ…好みの辛さに合わせて適量
- スイカ…2切れ
- ◇水…400cc
- ◇しょうゆ…大さじ1
- ◇酢…大さじ4
- ◇砂糖…小さじ1
- ◇鶏ガラスープの素…大さじ1
- 白ごま…適量
作り方
- ◇のスープの材料を鍋に入れて中火にかける
- 沸騰したらボウル等に入れて粗熱を取り、ラップをして冷蔵庫で冷ましておく
- ゆで卵を作り、半分にカットする
- きゅうりは細切りに、スイカはくし切りにし、皮はお好みでカットする
- チャーシューは好みの厚さにスライスする
- 鍋に水を入れて沸騰させ、冷麺の袋に書いてあるゆで時間通りにゆでたら、すぐに冷水で冷やす
- お皿に麺、2のスープ、具を盛りつけ、白ごまを振りかけて完成
キムチを乗せなければ、お子様と一緒に食べられる冷麺になります。
担々麺風のアレンジ韓国冷麺
ひき肉を使って担々麺風にした韓国冷麺のアレンジレシピ。
暑い夏でも食が進むしっかりめの味わいです。
材料(2人前)
- 麺…2玉
- ◇豆乳…200cc
- ◇醤油…大さじ1
- ◇鶏ガラスープの素…小さじ1
- ◇すりごま…大さじ1
- 豚ひき肉…100g
- ナス…100g
- 〇醤油…小さじ2
- 〇味噌…小さじ2
- 〇酒…小さじ2
- 〇豆板醤…小さじ2
- 〇すりおろし生姜…少々
- 〇すりおろしにんにく少々
- 梨…2切れ
作り方
- ◇のスープの材料を鍋に入れてひと煮立ちさせ、ボウル等に移して粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やしておく
- ナスは1cm幅の角切りに、梨はくし切りにして皮と芯を切り落とす
- 鍋に豚ひき肉とナスを入れて中火で炒める
- だいたい火が通ったら〇の材料を入れてかき混ぜる
- 別の鍋に水を入れて沸騰させ、麺を袋に書いてあるゆで時間通りにゆでたら、すぐに冷水で冷やす
- お皿に1のスープ、麺、具を盛りつけて完成
辛いのが苦手な方は豆板醤の量を少なめに、辛いのが好きな方は多めにするといいでしょう。
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