なた豆茶の効能・効果とは?蓄膿症やむくみ改善などに役立つ働きを解説

なた豆茶の効能・効果とは?蓄膿症やむくみ改善などに役立つ働きを解説

なた豆茶は、蓄膿症や歯周病への効果、腎機能を助ける働き、むくみや便秘の解消など、健康に役立つさまざまな効能が期待されている健康茶の一種です。

今回は、なた豆茶の元となるなた豆の詳しい成分や、なた豆茶に期待できる効能を詳しく解説します。

あわせて、なた豆茶の選び方やおいしい飲み方もまとめました。

健康改善を意識されている方、健康茶を取り入れたい方はぜひ参考にしてみてください。

身近な場所で育つどくだみには、お茶として飲み続けることで体によい成分がたくさん含まれています。この記事では、どくだみ茶の効能・効果と成分、飲む際の注意点について解説します。

なた豆茶とは?

なた豆茶とは?

なた豆茶は、なた豆と呼ばれるマメ科の植物で作ったお茶です。

なた豆は「刀豆」とも書きますが、植物の見た目が中国の刀に似ていることが名前の由来といわれています。

なた豆の原産地は熱帯アジアで、さやの長さが30~50cmととても大きく育つところが特徴です。

中国では古くからなた豆を漢方薬に使うなど、現在に至るまで健康への働きが注目される植物で、その効能から「膿取り豆」とも呼ばれています。

なた豆茶には、なた豆の豆やさやだけでなく、葉や茎も使われることがあります。

製品によって、使われている部分は異なるため、原材料を確認してみましょう。

なた豆そのものは、スーパーなどに出回ることはあまりありませんが、じつは身近な食材の「福神漬け」にもなた豆が入っています。

なた豆の種類

なた豆には、白なた豆、赤なた豆のほか、食用にあまり向かないタチナタマメなどの種類もあり、それぞれ花や豆の色が異なります。

ほかの豆類と同じく、生のなた豆には毒性があるため、加熱などの処理を行わないと食用にはできません。

「赤なた豆は白なた豆より毒性が強い」といった毒性の差が言及されることもありますが、白なた豆も赤なた豆も、完熟した豆は毒性を含むため、種類に限らず注意が必要です。

なた豆の毒素については、水にさらす、炒る、発酵させるなどの加工によって取り除けますが、毒の含有量によって消失の度合いが変わります。

自宅で栽培したなた豆を食べる場合は、しっかりと知識を身に付けたうえで、安全に配慮した調理や加工が必要です。

また、なた豆茶については、粗悪品への注意喚起もしばしば見られるため、あわせて気を付けるようにしましょう。

なた豆茶の効能に関わる成分

なた豆には、「カナバニン」「コンカナバリンA」という成分が含まれており、これらの成分がなた豆茶の効能にも大きく関わっています。

カナバニンは、特殊なアミノ酸の一種で、排膿はいのう(膿を出す)作用、抗炎症作用、血行促進作用などが期待されています。

コンカナバリンAは、たんぱく質で、免疫力を高める働きなどが期待されています。

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なた豆茶に期待できる効能・効果

なた豆茶に期待できる効能・効果

なた豆には、カナバニン、コンカナバリンAのほかに、ミネラルや食物繊維なども含まれています。

ここでは、これらの成分によって期待できる、なた豆茶のさまざまな効能・効果について解説します。

蓄膿症の緩和

蓄膿症は、一般に副鼻腔炎のことを指します。

副鼻腔に起きた炎症が長引くと、副鼻腔に膿が溜まっていき、炎症も悪化します。

なた豆には、排膿作用や抗炎症作用のあるカナバニンが含まれていることから、蓄膿症への効果が期待されています。

腎機能を助ける作用

腎臓の主な働きは、体内の老廃物などを尿にして排出することですが、腎臓の働きが悪くなると老廃物などが体内に蓄積し、さまざまな病気を引き起こすおそれがあります。

なた豆は、漢方でも腎(腎臓)によいとされ、古くから腎臓に効果があるといわれてきた植物です。

なた豆茶にも、腎機能の回復を助ける作用が期待されています。

血行促進作用・高血圧予防

血行不良は、運動不足や水分不足、ストレスなど身近な要因から生じ、むくみや病気の原因となります。

なた豆に含まれるカナバニンの血行促進作用は、複数の病気に対するなた豆茶の効能でも、よく取り上げられる働きのひとつです。

また、高血圧の原因のひとつに、腎臓の働きが悪くなることがあります。

なた豆茶は、なた豆の腎機能の回復を助ける作用やその他の栄養成分によって、高血圧の予防効果も期待されています。

歯周病の緩和・口臭予防

歯周病は、歯茎や歯の骨などが細菌によって炎症を起こし溶けてしまい、症状がひどくなると膿を伴うようになります。

また、歯周病は口臭の原因にもなるのが特徴です。

歯周病にも蓄膿症と同じように、なた豆に含まれるカナバニンの抗炎症作用や排膿作用による効果が期待できるでしょう。

また、コンカナバリンAの免疫力を高める働きも、歯周病ケアに効果的な働きのひとつです。

なた豆茶による歯周病の緩和によって、口臭の予防や改善につなげることができます。

痔の緩和

痔の症状の緩和にも、なた豆茶の効能は注目されています。

痔の原因でよく挙げられるのは、肛門周辺の血流が悪くなり炎症を起こすことです。

また、痔には、肛門周辺に膿が溜まってしまう「痔ろう」という症状もあります。

なた豆に含まれるカナバニンの血行促進作用や抗炎症作用、排膿作用は、痔および痔ろうの悩みにも期待できる効能です。

アレルギー症状の緩和

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患は、免疫機能がうまく制御できていないことが原因です。

なた豆茶は、コンカナバリンAの免疫力を高める働きにより、アレルギー症状の緩和への効果でも注目されています。

また、なた豆の免疫力を高める働きについては、免疫力の低下が関わるがんについての抗腫瘍作用も研究されています。

むくみの改善・便秘解消

なた豆茶は、デトックス効果やダイエット効果などでも注目されています。

これには、なた豆に期待できる、むくみの改善や便秘解消に役立つ働きも関係しています。

なた豆にある腎機能の回復を助ける作用のほか、含まれているミネラルなどによる利尿作用で、むくみの改善が期待できるでしょう。

また、食物繊維などの働きによって、便秘解消作用が期待できることも、なた豆茶を飲むメリットです。

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なた豆茶の選び方・飲み方

なた豆茶の選び方・飲み方

なた豆茶はノンカフェインのため、カフェインを気にせず飲むことができます。

ただし、なた豆を使ったお茶の製品には、ほかの素材が混ざっていることもあります。

カフェインやその他の成分が気になる場合は、商品の原材料表記をよく見て選びましょう。

使用されているなた豆の種類や部分、産地なども確認して、自分に合ったなた豆茶を選ぶのがポイントです。

体質や持病によっては合わない場合もあるため、心配なら医師に相談してから飲むとよいでしょう。

なた豆茶のおいしい飲み方

なた豆茶は、ティーバッグタイプをティーポットやマグカップに入れて熱湯を注ぐほか、やかんで煮出す、冷水にお茶のパックを入れて水出しするといった淹れ方があります。

抽出時間を調整してお好みの濃さにすると、よりおいしくいただけるでしょう。

なた豆茶は、ホットとアイスのどちらでもおいしく飲むことができます。

なた豆茶を、炊き込みご飯やお茶漬け、スープに使うなど、料理に活かして取り入れることも可能です。

粉末タイプのなた豆茶は、牛乳に溶かす、ヨーグルトに入れるといった使い方ができ、料理やお菓子作りにも取り入れやすいため、より使い勝手の幅が広がります。

なた豆茶に副作用はある?

なた豆茶はお茶のため、副作用の心配は少ないといわれています。

しかし、持病や体質により体調不良やアレルギー症状を及ぼす可能性があるため、自身の体に合っているかどうかを確かめてから取り入れるようにしましょう。

なた豆茶にはカリウムが含まれることから、カリウム摂取量の制限がある方には、とくに注意が促されています。

健康茶の性質上、飲み始めてすぐに効果が出る、たくさん飲んだらすぐに効果が出る、というわけではありません。

飲み過ぎにより体調のトラブルが起きることもあるため、体に合った適量を飲み続けることがおすすめです。

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まとめ

なた豆茶は、蓄膿症や歯周病、腎機能の不調、痔などの悩みに効能や効果が期待できるお茶です。

薬とは違い健康茶のため、すぐに明らかな効果を実感するのは難しいですが、続けることで徐々に効果を感じられることがあるでしょう。

毎日の生活で取り入れる健康茶として、自分好みのおいしいなた豆茶を探すのも楽しみのひとつです。

なた豆100%のお茶が苦手な場合は、なた豆にほかのお茶を合わせたブレンド茶を試してみるのもよいでしょう。

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