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横浜・神戸と並ぶ三大中華街のひとつ「長崎新地中華街」がある長崎。
「和(日本)」「華(中国)」「蘭(オランダ)」の食文化が融合した「和華蘭(わからん)」料理は昔から地元に親しまれており、異国情緒あふれる数多くのグルメが楽しめます。
この記事では、長崎を訪れるならぜひ食べてほしい名物グルメを厳選してご紹介します。
長崎の名物グルメ:ご当地グルメ編
長崎で人気のご当地グルメをご紹介します。
トルコライス
トルコライスは、 とんかつとスパゲティ、ピラフをワンプレートに盛り付けた、ボリューム満点のグルメです。
コンソメ味のピラフとナポリタン、とんかつにはデミグラスソースをかけるのが一般的です。
お店によってカレーピラフにしたり、チキンカツにしたりと独自にアレンジしており、さまざまな味が楽しめます。
一度で複数の料理を楽しめることから「大人のお子様ランチ」とも呼ばれており、地元民に人気のソウルフードです。
レモンステーキ
長崎県佐世保発祥の名物グルメといえばレモンステーキ。
牛薄切り肉の上にレモンの輪切りをのせて鉄板で焼き、レモン果汁入りの特製ソースをかけて食べるのが特徴です。
しょうゆベースの甘辛いソースに、レモンの酸味と香りが加わり、さっぱりとした味わいが楽しめます。
食べた後の鉄板に白ごはんを入れて、残ったソースと絡めて食べるのが地元では定番のスタイルです。
肉のうまみと香ばしさを含んだおいしいソースまで、余すところなく食べることができます。
佐世保バーガー
佐世保バーガーは、佐世保市内で製造・販売される手作りハンバーガーの総称です。
独自の認定制度があり「作り置きをしないこと」「本社が佐世保にあること」など大まかなルールはありますが、味付けや具材などに決まりはありません。
そのため、地元ブランド牛「長崎和牛」をぜいたくに使用したものや、肉を使用しないヴィーガンバーガーなど、オリジナリティあふれる佐世保バーガーが豊富に提供されています。
パティのうまみや野菜のシャキシャキ感が味わえるのは、出来立てならではです。
佐世保市民のソウルフードを、ぜひ食べてみてください。
卓袱(しっぽく)料理
卓袱料理とは中国や西欧と日本の食文化が融合した宴会料理で、「和華蘭(わからん)食文化の代表的な料理です。
朱塗りの円卓に並べられたコース料理を、小皿に取り分けながらいただきます。
お店やコースによってメニューは変わりますが、おひれ(お吸い物)・刺身・天ぷら・豚の角煮など10種類以上の料理が堪能できます。
1813年創業の「料亭一力(いちりき)」は、長崎で最古の歴史をもつ老舗です。
昼ならお手頃なランチで、夜はぜいたくに、名店の味とおもてなしを楽しんでみてはいかがでしょう。
角煮まんじゅう
角煮まんじゅうとは、「パオ」と呼ばれるまんじゅうに豚の角煮を挟んだ定番の料理です。
卓袱料理のひとつである豚の角煮を、もっと手軽においしく食べられるようにと考案されました。
甘辛く煮込んだ豚肉はとろけるように柔らかく、しっかりとしたうまみが感じられます。
ほんのり甘いまんじゅうと角煮の味とのバランスが絶妙で、やみつきになる味です。
1個から購入できるので、小腹が空いた時や食べ歩きにもいいでしょう。
茶碗蒸し
卓袱料理のメニューとして出されていた料理が茶碗蒸しのルーツといわれています。
1866年、日本で初めて茶碗蒸し専門店を開業したのが「吉宗(よっそう)」です。
当初は卵とダシのみで作る「から蒸し」でしたが、忙しい漁師が手軽に食事をとれるように考案され、現在のような具入りの茶碗蒸しになりました。
「吉宗」の茶碗蒸しは、穴子やカレイ、鶏肉、お麩など、たくさんの具が入って、どんぶりで出てきます。
その大きさに驚きますが、優しい味なので女性でもペロリと食べられます。
白鉄火(白い鉄火巻き)
白鉄火とは、マグロの代わりにブリやヒラマサなどを使った、見た目が白い細巻きです。
長崎で白鉄火が生まれた理由は諸説ありますが、昔はマグロの水揚げ量が少なかったため、地元でとれる魚で代用したといわれています。
白鉄火は見た目の美しさだけでなく、適度な甘みとコリコリとした食感も特徴のひとつです。
甘い九州しょうゆとの相性もよく、おいしさが一層際立ちます。
ハトシ
ハトシとは、エビのすり身を食パンで挟んで揚げた料理です。
卓袱料理のひとつですが、最近はおかずやおやつとして気軽に食べられるようになりました。
エビの代わりに魚や鶏肉を使ったり、チーズを加えたりとアレンジするお店も増え、長崎県民のソウルフードとして親しまれています。
外はカリッと、中はふんわりとした食感で、エビの香りが口いっぱいに広がります。
冷めると食感も香りも弱くなるので、熱々のうちに食べるのがおすすめです。
長崎の名物グルメ:麺類編
長崎といえば絶対外せない定番の麺料理をご紹介します。
ちゃんぽん
白濁したスープと具材の多さが特徴のちゃんぽん。
鶏がらや豚骨をベースにしたスープは、豚骨の割合が多いほど濃厚な味わいに仕上がります。
野菜や魚介をたっぷり使用しているので栄養満点!
優しい口当たりで、意外に重くならないのがちゃんぽんの魅力といえるでしょう。
1899年創業の「四海樓(しかいろう)」はちゃんぽん発祥の店として有名で、行列ができる人気のお店です。
クリーミーでコクのあるスープにもっちりした食感の麺が絡み、深い味わいが楽しめます。
皿うどん
皿うどんは、ちゃんぽんと並ぶ人気の郷土料理です。
ちゃんぽんを出前する際、こぼれないようにスープを減らしたのが始まりで、その見た目がお皿に盛った焼きうどんに似ていたことから「皿うどん」と呼ばれるようになりました。
皿うどんには、ちゃんぽん麺を炒めて作る「太麺」と、油で揚げた麺にあんをかける「細麺」の2種類があります。
使用する具材はほぼ同じですが、太麺は食べ応えがあり、細麺は食感の変化が楽しめます。
ウスターソースやお酢で味に変化をつけるのが、地元で定番の食べ方です。
五島うどん
五島うどんは、長崎県五島列島の特産品です。
打ち粉ではなく、つばき油を塗りながら手で引き伸ばして作るので、コシが強く、ゆで伸びしにくい麺に仕上がります。
ゆで上がった熱々のうどんを、あごだしや生卵につけて食べる「地獄炊き」は、つるっとした口当たりと小麦の風味が楽しめる人気の食べ方です。
丁寧に作る手延べならではの味を、ぜひ試してみてください。
島原手延べそうめん
島原半島南部の南島原市で作られる「島原手延べそうめん」は、全国でトップクラスのそうめん生産量を誇ります。
製造過程で麺に「より(ねじれ)」をかけ、熟成と伸ばしを繰り返すことで、独特のコシの強さが生まれます。
ツヤツヤとした光沢、喉越しの良さ、小麦の豊かな味と香りなど、どれをとっても絶品です。
長崎の名物グルメ:スイーツ編
古くから愛され続ける人気のスイーツをご紹介します。
カステラ
その昔、ポルトガルから伝わった南蛮菓子を、日本風にアレンジした和菓子が「カステラ」です。
しっとりした口当たりと上品な甘さが魅力で、400年以上たった今もなお愛され続けています。
チョコ味や抹茶味などのほか、卵黄の割合を増やし濃厚な味に仕上げた「五三(ごさん)焼カステラ」などバリエーションが豊富です。
「福砂屋」「文明堂総本店」「松翁軒」は長崎カステラの三大名店と呼ばれています。
独自の製法で作るこだわりの味を、食べ比べてみてはいかがでしょう。
かんざらし
かんざらしとは、湧き水で冷やした白玉団子に特製の蜜をかけて食べる、島原の伝統的なスイーツです。
プルプルとした食感と素朴な味は、どこか懐かしさを覚えます。
甘すぎないので、蜜も最後まで飲み干せます。
ミルクセーキ
長崎のミルクセーキは「食べるミルクセーキ」ともいわれ、地元民に親しまれています。
1925年創業の喫茶店「ツル茶ん」の店主が、暑い夏をしのぎやすくするため、ミルクセーキに砕いた氷を入れたのが始まりといわれています。
シャリシャリとした食感と上品な甘さがあり、クールダウンにはぴったりのスイーツです。
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