目次
シャキシャキとした食感と内部に空いた穴が特徴のレンコン。
1年を通して常に販売されていることから、旬の時期がいつなのか気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、レンコンの旬を産地別に詳しく紹介します。
選び方や保存方法、おすすめのレシピも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
レンコンの旬は秋から冬
レンコンの旬は、10月~2月です。
レンコン自体は1年中いつでもスーパーや八百屋さんで見かけますが、旬である秋から冬に出回るレンコンは、ねっとりとした食感と甘みが楽しめます。
レンコンを購入する際は、ぜひ旬の時期を意識してみてください。
旬の時期に収穫されたレンコンは晩秋レンコン、6月~9月に収穫されたレンコンは新レンコンと表現されることもあります。
新レンコン
新レンコンとは、旬の時期よりも早い6月~9月に収穫されるレンコンのことです。
白くてみずみずしいことが特徴で、シャキシャキとした食感が楽しめます。
薄切りにしてサラダやおひたしなどにするのがおすすめです。
旬のレンコンと比べてあまり日持ちしないため、市場には出回りにくい傾向があります。
晩秋レンコン
晩秋レンコンとは、秋の終わり頃から冬にかけて出回る旬のレンコンのことです。
レンコンの成長が止まった後で田んぼの中で寝かせてから出荷されるため、通常のレンコンと比べて粘り気と甘みが強くなっています。
ねっとりとした食感と甘さが楽しめるため、煮物や天ぷら、照り焼きなどに最適です。
産地ごとのレンコンの旬
レンコンの主な産地としては、茨城県や佐賀県、徳島県、石川県などが有名です。
レンコンは産地ごとに、旬の時期や味わい、見た目に若干の違いがあります。
茨城県
茨城県は、浮島レンコンと玉里レンコンが有名です。
茨城県のレンコンの旬は11月から3月の間で、柔らかな肉質とほのかな甘みに特徴があります。
旬の時期は11月から3月ですが、最近では大型のハウスが普及し、1年中レンコンの出荷が可能になりました。
茨城県は、レンコンの生産量日本1位を誇っており、1年あたり約28,000tのレンコンを出荷しています。
国内で生産されるレンコンは、約50%が茨城県産です。
佐賀
茨城県に次いでレンコン生産量が日本で2番目に多いのは佐賀県です。
1年あたりの生産量は約7,000tで、白石レンコンが知られています。
佐賀県のレンコンの旬は、12月です。
柔らかな粘土質の土壌で育つため、ほくほく、もちもちとした食感が楽しめます。
徳島
徳島県は、鳴門レンコンが有名で、旬の時期は9月から12月の間です。
1年あたり約5,000tのレンコンが生産されており、生産量は日本で3位を誇っています。
徳島のレンコンは、色白で美しいことと、しっかりとした歯ごたえがあることが特徴です。
石川
石川県は、加賀レンコンで知られています。
加賀レンコンの旬は、8月上旬から翌年の5月の間です。
加賀レンコンは粘りが強い特徴があり、もっちりとした食感とシャキシャキとした歯ざわりが楽しめます。
旬のレンコンの選び方
レンコンの鮮度は、見た目や手で持った時の重さから判断可能です。
旬のレンコンの簡単な選び方を3つ紹介します。
しっかりと重さがある
レンコンは持ち上げた際に感じる重さで、内部に含まれる水分量を判断できます。
持ち上げた際にしっかりと重さがあるレンコンの方が、内部に含まれる水分量が多く鮮度が高いため、見た目で判断がつかない時は持ち上げて重さを確認してみましょう。
また、触った際に表面が柔らかいレンコンは、内部が腐っている可能性が高いため、注意が必要です。
ずっしりと重く、表面が硬いレンコンを選んでください。
泥が付いている
レンコンは泥が付いた状態で売られているものの方が、乾燥に強く内部に水分が含まれています。
泥付きのレンコンと泥が洗い落とされたレンコンの両方が売られている場合には、優先的に泥付きのレンコンを選ぶことがおすすめです。
泥付きであっても表面に傷が付いているレンコンは悪くなっている可能性があるため、傷の有無はしっかり確認してください。
通常レンコンは冷蔵か冷凍保存しますが、泥付きであれば、25度以下の室内で約1週間常温保存できます。
切り口が白い
カットされた状態で販売されているレンコンを購入する場合は、切り口に注目しましょう。
新鮮なレンコンは切り口の表面や穴の中が白く、みずみずしい見た目をしています。
反対に切り口や穴の中が黒やピンク、紫色に変色しているレンコンは、収穫から時間が経過し、灰汁が回って味が落ちているため注意が必要です。
切り口は販売しているお店でカットしている場合、鮮度が落ちていても白いケースがあるため、必ず穴の中の色まで確認しましょう。
旬のレンコンの保存方法
旬のレンコンは、冷蔵と冷凍の2つの方法で保存が可能です。
冷蔵の場合は3日~1週間、冷凍の場合は約1ヵ月保存できます。
すぐに使う予定の場合は冷蔵、すぐに使わない場合は冷凍で保存すると良いでしょう。
皮むきやカットを済ませてから保存する場合は、保存前に酢水に10分ほどさらすと長期間白さを保ち続けられます。
酢水に長く浸しすぎるとレンコンに酢の匂いが移るため注意が必要です。
旬のレンコンに最適なレシピ
旬のレンコンに最適なおすすめのレシピを3つ紹介します。
どのレシピも簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
レンコンの煮物
簡単に作れるレンコンの煮物のレシピです。
材料(2人分)
- レンコン 200g
- だし汁 200ml
- 醤油 大さじ3
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 料理酒 大さじ2
- かつお節 適量
- サラダ油 大さじ1/2
作り方
- レンコンの皮をむき、8mmほどの厚さに切る
- 切ったレンコンを10分間水にさらす
- 鍋にレンコンとだし汁を入れ火にかける
- 沸騰したら弱火で5~6分煮る
- すべての調味料を加えて、さらに10分煮る
- 汁気がなくなったらかつお節をかけて完成
にんじんやこんにゃくを加えても美味しく食べられます。
レンコンのきんぴら
シャキシャキとした食感が楽しめるレンコンのきんぴらのレシピです。
材料(2人分)
- レンコン 200g
- 白ごま 少々
- 輪切りの鷹の爪 少々
- 醤油 大さじ1と1/2
- みりん 大さじ1と1/2
- 砂糖 小さじ2
- 料理酒 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
作り方
- レンコンの皮をむき、いちょう切りにする
- 切ったレンコンを10分間水にさらす
- フライパンにサラダ油と輪切りの鷹の爪、レンコンを入れ中火で炒める
- レンコンに火が通ったら残りの調味料をすべて加え、中火で炒める
- 最後に白ごまをかけて完成
輪切りの鷹の爪は入れすぎると辛くなりすぎるため注意が必要です。
レンコンサラダ
マヨネーズ風味のレンコンサラダのレシピです。
材料(2人分)
- レンコン 60g
- マヨネーズ 大さじ1
- めんつゆ 小さじ1
- 白ごま 小さじ1
作り方
- レンコンの皮をむき、3mmほどの厚さに切る
- 切ったレンコンを10分間水にさらす
- 鍋にレンコンと水を入れ、中火で5分茹でる
- レンコンをザルにあげ、水気を切って粗熱をとる
- レンコンとマヨネーズ、めんつゆを混ぜ合わせて白ごまをかけて完成
ボリュームを出したい場合は、マカロニやきゅうり、ハム、コーンなどを加えても美味しく食べられます。
まとめ
レンコンの旬の時期を産地別に紹介しました。
レンコンは産地ごとに、旬の時期や味わい、見た目に違いがあり、旬の時期より早く収穫されたレンコンを新レンコン、秋の終わりから冬に収穫されたレンコンを晩秋レンコンと呼びます。
産地別にみると、茨城産のレンコンは11月から3月、佐賀産は12月、徳島産は9月から12月、石川産は8月上旬から翌年の5月までが旬です。
レンコンを購入する際は、ぜひ本記事で紹介した旬の時期を意識してみてください。