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「いんげんの茹で時間は何分が適当?」
「いんげんを好みの茹で加減に仕上げるコツは?」
さっと茹でるだけでつけ合わせや胡麻和えに使えるいんげんですが、好みのかたさや食感に茹でるのは意外と難しく、悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。
また、栄養素を幅広く含んでいることから、離乳食への採り入れ方が知りたいという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、いんげんの茹で方や茹で時間の目安、好みのかたさに仕上げるコツを解説します。
冷凍保存用や離乳食用の茹で時間やコツも解説しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
いんげんの茹で方と茹で時間|レンジを使う場合も紹介
いんげんをかため・柔らかめに仕上げる茹で時間の目安は以下の通りです。
- かための茹で時間:90秒
- 柔らかめの茹で時間:2分
ここでは茹で加減を一定に保ちやすい方法を紹介しています。
仕上がりがかたくなりすぎたり柔らかくなりすぎたりするとお悩みの人は、ぜひ試してみてください。
かための茹で方|茹で時間は90秒
いんげんはお湯で茹でるほか、レンジで加熱してもおいしくいただけます。
いんげんは下ごしらえの段階でヘタとすじを取るのが一般的です。
ただし、さやの中に湯が入ると茹で加減が安定しにくいため、ここでは茹でた後にヘタとすじを取る方法を紹介します。
いんげんを歯ごたえが残る程度のかたさに仕上げる場合、茹で方・茹で時間の目安は以下の通りです。
- いんげん100g(15~20本)はさっと洗っておく
- フライパンに水4分の1カップ(50㏄)を入れて沸騰させ、塩小さじ2分の1を入れる
- いんげんを入れて蓋をし、90秒ほど蒸し茹でする
- いんげんをざるにあげ、氷水に20~30秒さらす
- キッチンペーパーなどで水気をよくふき取り、ヘタとすじを取る
水分が蒸発していんげんが焦げないよう、必ず蓋をして蒸し茹でしましょう。
電子レンジでいんげんをかために仕上げたい場合も、加熱時間は90秒が目安です。
- 洗ったいんげんは水気がついたまま、重ならないよう耐熱皿に並べる
- 塩少々をふってラップをかける
- 600Wで90秒ほど加熱する
- 氷水に20~30秒さらす
- キッチンペーパーなどで水気をよくふき取り、ヘタとすじを取る
いんげんの乾燥や焦げつきを防ぐために、水気がついた状態で加熱しましょう。
柔らかめの茹で方|茹で時間は2分
クタクタのいんげんが好きな人や高齢者用の食事の場合は、茹で時間を長めにするとよいでしょう。
いんげんを柔らかく仕上げたい場合、茹で方・茹で時間の目安は以下の通りです。
- いんげん100g(15~20本)はさっと洗っておく
- フライパンに水4分の1カップ(50㏄)を入れて沸騰させ、塩小さじ2分の1を入れる
- いんげんを入れて蓋をし、2分ほど蒸し茹でする
- いんげんをざるにあげ、氷水に20~30秒さらす
- キッチンペーパーなどで水気をよくふき取り、ヘタとすじを取る
電子レンジを使う場合は、かための茹で方と同じ方法で、加熱時間を2分にしてみてください。
いんげんを好みのかたさに茹でるコツ
前述した茹で方と茹で時間の目安をもとに、いんげんを好みのかたさに茹でるコツを紹介します。
茹で加減が定まりにくい要因は茹で時間以外にもあるため、ぜひ以下のコツを参考にしてみてください。
すじは茹でてから取るのがおすすめ
いんげんを茹でる際に好みのかたさや食感に仕上げたい場合、すじは茹でた後に取るのがおすすめです。
いんげんを茹でた後にすじ取りすることで、以下のようなメリットがあります。
- さやの中に湯が入って内側から加熱が進むのを防げる
- 茹で汁にいんげんの栄養が流出しにくい
- 仕上がりが水っぽくならない
同様の理由から、いんげんは切らずに茹でるとよいでしょう。
フライパンで蒸し茹でするといんげんがそのまま入るうえ、茹で汁も少量で済むため栄養が溶け出すのを抑えられます。
なお、いんげんのすじの取り方は、下ごしらえでも茹でた後でも同じです。
- ヘタを直線に近い方のすじ側に折り、そのままゆっくり先端まで引っ張ってすじを取る
- 上下を反対に持ち、同じように先端を折り、ゆっくりと引いてすじを取る
- すじがない場合は、端を揃えてヘタを5mmほど切り落とす
火傷をしないよう、いんげんは茹でた後に氷水などで冷ましてからすじを取りましょう。
茹で時間は好みのかたさで変える
いんげんのベストな茹で時間は、好みのかたさや用途で変わります。
茹で時間の目安は、いんげん100gあたりにつき以下の通りです。
- かための茹で時間:90秒
- 柔らかめの茹で時間:2分
ソテーなど茹でた後に加熱調理する場合は「かため」、高齢者の食事用などであれば「柔らかめ」の時間を基準に、目的に合う茹で加減を調節してみてください。
なお、フライパンやレンジで加熱する際にいんげんが重なると茹で加減にムラが出やすいため、量が多い場合は2度に分けるなどするとよいでしょう。
茹でたいんげんはすぐに冷やす
いんげんなどの野菜は余熱でも柔らかくなります。
そのため、茹でた後すぐに温度を下げることが好みのかたさに仕上げるコツです。
氷水を用意しておき、いんげんが茹であがったら20~30秒ほどさらしましょう。
氷水で冷やすと色止めの効果もあるため、いんげんが鮮やかな緑色に仕上がります。
また、冷やすことで粗熱が取れるため、茹でた後でも火傷することなくすじを取れるでしょう。
いんげんの茹で時間に関するQ&A
Q:いんげんを冷凍保存する場合の茹で時間は?
蒸し茹でしたいんげんは、冷凍庫で2週間ほど保存できます。
ただし、茹でた野菜は冷凍や解凍、加熱調理の過程でさらに柔らかくなるため、冷凍保存が目的であれば茹で時間は短めにしておくとよいでしょう。
冷凍保存用にいんげんを茹でる場合、茹で時間の目安は1分です。
茹でたいんげんは、水気をよくふき取って冷凍用保存袋に入れ、金属トレーなどに乗せて急冷却します。
解凍する場合は自然解凍または電子レンジの解凍モードを使用し、加熱調理に使う場合は凍ったまま使いましょう。
Q:離乳食用のいんげんの茹で時間は?
茹でたいんげんは離乳食中期ごろから与えられます。
ただし、いんげんはすじが多く裏ごしなどもしにくいため、離乳食用の場合は柔らかさを重視して長めに茹でるのがポイントです。
下ごしらえですじをしっかり取り除き、カットしてから長めに茹でるとよいでしょう。
離乳食用のいんげんのかたさの目安は以下の通りです。
- 離乳食中期ごろ:豆腐程度(舌でつぶせるくらいのかたさ)
大きさは3~5mm角に刻む - 離乳食後期以降:バナナ程度(歯茎でつぶせるくらいのかたさ)
大きさは5~8mm角に刻む
与えはじめにいんげんの粒感が気になる場合は、スプーンなどですりつぶすとよいでしょう。
離乳食用のいんげんのつくり方や茹で時間の目安は以下の通りです。
- 離乳食のため塩は入れずに茹でる
- すじは先に取り、数等分にカットして茹でる
- 茹で時間の目安は4分~5分
- 茹で上がったらざるにあげ、粗熱が取れたら細かく刻む
上記のかたさや茹で時間の目安を参考に、赤ちゃんの成長に合わせて調整してみてください。
まとめ
いんげんの茹で加減が毎回変わってしまうとお悩みの方は、以下の茹で時間やポイントを押さえると仕上がりが安定します。
- かための茹で時間は90秒、柔らかめの茹で時間は2分を目安にする
- いんげんのヘタとすじは茹でた後に取る
- いんげんは切らずに蒸し茹でがおすすめ
- 茹でてすぐに氷水にさらす
なお、冷凍用や離乳食用の場合の茹で時間の目安は以下の通りです。
- 冷凍用の茹で時間:1分
- 離乳食用の茹で時間:4~5分
いんげんを食べる人の好みや用途に合うかたさ・食感に仕上げるための参考にしてください。