牛乳と乳飲料の違いは?見分け方と選び方も解説

牛乳と乳飲料の違いは?見分け方と選び方も解説

どちらも同じ売り場で同じように販売されている牛乳と乳飲料。

違いがわからず、何となくで選んでいる方は多いのではないでしょうか。

本記事では、牛乳と乳飲料の違いを詳しく解説します。

見分け方や選び方についても紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

この記事では牛乳の代表的な栄養成分とその効能、また成分調整牛乳や低脂肪牛乳など6つに分類された牛乳の特徴や栄養についても詳しくご紹介します。

牛乳・乳飲料・加工乳の違い

牛乳・乳飲料・加工乳の違い

一般的に販売されている牛乳は、大きく分けると牛乳と乳飲料、加工乳の3つに分けられます。

牛乳と乳飲料、加工乳は、それぞれ明確なルールによって分類されており、全くの別物です。

牛乳とは 

牛乳は、生乳(牛から搾ったままの未殺菌の乳)のみを原料としたもののことをいいます。

生乳100%のもののみが牛乳と表記され、細かく分けると以下の5つに分類が可能です。

  • 牛乳(成分無調整牛乳)
  • 成分調整牛乳
  • 低脂肪牛乳
  • 無脂肪牛乳
  • 特別牛乳

牛乳には水や添加物を混ぜることが禁じられており、牛乳と表記するには無脂乳固形分を8.0%以上含んでいなければいけません。

成分無調整牛乳は、製造の過程で一切成分の調整をしていないもののことで、成分調整牛乳と無脂肪牛乳、低脂肪牛乳は牛乳に含まれる一部成分を調整したもののことをいいます。

乳飲料とは 

乳飲料とは、牛乳に乳製品以外(果汁やコーヒー、ビタミン、カルシウムなど)の原料を加えたもののことです。

以下のような牛乳が乳飲料に該当します。

  • コーヒー牛乳
  • いちご牛乳
  • 濃厚な味わいの牛乳
  • カルシウムやビタミンなどが加えられた牛乳

牛乳にほかの原料を加えるという点が加工乳と同じですが、加工乳よりも乳飲料の方が加えられる原料の幅が広い点が特徴です。

加工乳とは 

加工乳とは、牛乳にバターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品を加えたもののことです。

加工乳は加えられる原料が限定されており、乳製品以外を加えることはできません。

乳脂肪分を減らした低脂肪タイプと、成分を濃くした深みのある味わいの濃厚タイプがあります。

脂肪分を控えたい方や、コクのある味わいが好みの方におすすめです。

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牛乳・乳飲料の見分け方 

牛乳・乳飲料の見分け方

牛乳と乳飲料、加工乳は、すべて見た目がそっくりで購入時に間違えやすいですが、パッケージを確認することで簡単に見分けられます。

牛乳と乳飲料、加工乳の内どれに分類される場合にも、必ずパッケージに「種類別 牛乳」や「種類別 乳飲料」という表記があるので、表記から簡単に確認が可能です。

牛乳を選ぶ際は、必ずパッケージの表記を確認して選びましょう。

なお、牛乳のみ牛乳パック上部に切吹きという凹みの加工が施されており、凹みの有無からも簡単に見分けられます。

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牛乳・乳飲料・加工乳の選び方

牛乳・乳飲料・加工乳の選び方

牛乳と乳飲料、加工乳の選び方をそれぞれ紹介します。

牛乳の味わいを重視したい 

牛乳は含まれている乳脂肪分が多いほど、まろやかでコクが深い味わいになります。

そのため、牛乳の味わいを重視したい方は牛乳(成分無調整牛乳)がおすすめです。

乳脂肪分の含有量は、種類別に以下のような成分規格が定められています。

種類別乳脂肪分
牛乳3.0%以上
成分調整牛乳決まりなし
低脂肪牛乳0.5%以上1.5%以下
無脂肪牛乳0.5%未満
加工乳決まりなし
乳飲料乳固形分3.0%以上

参考:乳等省令における規定

乳脂肪分の規定はありませんが、成分を濃くした濃厚タイプの加工乳もおすすめです。

栄養素を重視したい 

栄養素を重視したい場合は、ビタミンDや鉄分が多く含まれている乳飲料がおすすめです。

乳飲料は、牛乳にビタミンやカルシウムなどの原料を加えて作られており、牛乳よりも効率よく栄養を摂取できます。

栄養素を重視したい場合は、乳飲料を検討してみてください。

探す際は、鉄やビタミン、カルシウムなどのパッケージの表記に注目すると良いでしょう。

カロリーを抑えたい 

カロリーを抑えたい場合は、乳脂肪分が少ない低脂肪牛乳や無脂肪牛乳がおすすめです。

種類コップ1杯(200g)あたりのカロリー
牛乳(成分無調整牛乳)122kcal
低脂肪牛乳84kcal
無脂肪牛乳62kcal

参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

同じ牛乳でも、成分無調整牛乳と無脂肪牛乳では、カロリーに大きな差があります。

カロリーを抑えたい場合やダイエット中の場合は、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を検討してみてください。

料理に使用したい 

料理に使用したい場合は、牛乳や濃厚系の加工乳がおすすめです。

乳飲料には、香料や甘味料が含まれているケースがあり、料理に影響を及ぼす恐れがあります。

スイーツを作る際は乳飲料を使用しても問題ありませんが、それ以外の料理の際は牛乳や加工乳を選ぶと良いでしょう。

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牛乳と間違えて乳飲料を購入した際の対処法

牛乳と間違えて乳飲料を購入した際の対処法

牛乳と間違えて乳飲料や加工乳、豆乳などを購入してしまった際は、料理に混ぜて使用することがおすすめです。

そのまま飲むと牛乳との味の違いに違和感を覚える可能性がありますが、料理に混ぜれば違和感を減らして消費できます。

料理に使用してコクが足りないと感じた際は、バターや生クリームで調整してみてください。

ココアやカフェオレ、ミルクティーにして消費する方法もおすすめです。

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牛乳・乳飲料のおすすめレシピ3選

牛乳・乳飲料のおすすめレシピ3選

牛乳や乳飲料を使って簡単に作れるおすすめのレシピを3つ紹介します。

ぜひ挑戦してみてください。

牛乳寒天

牛乳を使った定番デザート、牛乳寒天のレシピを紹介します。

材料(2人分)

  • 牛乳 300cc
  • 水 200cc
  • 粉寒天 4g
  • 砂糖 50g
  • みかん缶 125g

作り方

  1. 鍋に水と粉寒天をいれて混ぜる
  2. 中火で加熱し、沸騰したら火を弱め2~3分ほど加熱しながら混ぜる
  3. 火を止めて砂糖を加えて混ぜ合わせる
  4. 粗熱が取れたら牛乳を加えて混ぜる
  5. 容器に移し替え、みかんを加える
  6. 冷蔵庫で10~30分ほど冷やして固まったら完成

レシピでは定番のみかんを材料としましたが、イチゴやキウイなどのほかのフルーツを加えてもおいしく召し上がれます。

最初に粉寒天をしっかり溶かしておかないと、冷やしても固まらず失敗に繋がるので注意してください。

ミルクスープ

体が温まる優しい味わいのミルクスープのレシピです。

材料(2人分)

  • しめじ 100g
  • ほうれん草 100g
  • ベーコン 25g
  • 水 200cc
  • 牛乳 200cc
  • コンソメ 小さじ1/2
  • オリーブオイル 小さじ1
  • 塩コショウ 少々

作り方

  1. しめじとほうれん草の根本を切り落とし、ほうれん草は4cm幅に切る
  2. しめじをほぐして、ベーコンを一口大に切る
  3. ほうれん草を洗って水気を切らずにラップで包んで600Wの電子レンジで加熱する40秒加熱する
  4. 加熱したほうれん草を冷水にとって水気を絞っておく
  5. 鍋にオリーブオイルを引き、しめじとベーコンをいれてさっと炒める
  6. 水とコンソメ、塩コショウを加えて火にかけ、沸騰したら弱火で2分煮る
  7. 牛乳とほうれん草を加えてひと煮立ちしたら完成

ほうれん草は鍋で茹でても問題ありませんが、電子レンジで加熱した方が手間がかかりません。

ミルクリゾット

20分前後で簡単に作れるシンプルなミルクリゾットのレシピです。

材料(2人分)

  • 水 200cc
  • 牛乳 200cc
  • ごはん 200g
  • 玉ねぎ 100g
  • チーズ 40g
  • コンソメ 小さじ1/2
  • 塩コショウ 少々
  • オリーブオイル 大さじ1

作り方

  1. 玉ねぎをみじん切りにして、フライパンにオリーブオイルを引く
  2. 玉ねぎがしんなりとするまで炒める
  3. フライパンに水と牛乳、ごはん、チーズ、コンソメ、塩コショウをいれて混ぜる
  4. 沸騰するまで加熱し、とろみが付いたら完成

よりボリュームがほしい場合は、玉ねぎ以外にベーコンやしめじを加えると良いでしょう。

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まとめ

牛乳と乳飲料、加工乳の違いを紹介しました。

牛乳とは生乳のみを原料としたもののことで、乳飲料とは牛乳に乳製品以外の原料を加えたもののこと、加工乳とは牛乳に乳製品を加えたもののことです。

すべて牛乳パックにいれられ同じ売り場で販売されていますが、牛乳と乳飲料、加工乳は全くの別物になります。

購入する際は、味の好みなどに合わせて最適なものを選択すると良いでしょう。

牛乳と乳飲料、加工乳の内どれを選ぶか迷った際は、ぜひ本記事で紹介した選び方を参考にしてみてください。

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