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「おにぎらず」の原点は平成初期発売の人気コミックに登場したグルメで、後に話題となり、2015年には「今年の一皿」に選ばれました。
おにぎりを握らないアイデアで、数十年にわたって親しまれています。
しかし、具材の選び方や上手な作り方に悩むときもあるのではないでしょうか。
簡単に作れるメリットがある一方、おいしく作るには具材選びや作る手順にコツがあります。
この記事では、おにぎらずの魅力を改めて掘り下げながら、人気の具材の組み合わせや具材の選び方、上手に作るポイントを解説します。
おにぎらずの具材の定番&人気の組み合わせ
おにぎらずは名前のとおり、おにぎりを握らずに作ります。
ご飯に具材を入れて手で握るのではなく、ご飯と具材を海苔で包むようにして作るのが特徴です。
具材のバリエーションが豊富で、さまざまな味わいを楽しめます。
ここでは、おにぎらずによく使われる人気の具材や組み合わせをご紹介します。
焼肉
焼肉は、おにぎらずの人気具材です。
簡単な方法としては、牛肉を焼いて市販の焼肉のたれを絡めるだけで作れます。
牛肉と一緒に玉ねぎを炒めたり、レタスなどの葉物野菜を一緒に入れたりするとより味わい深くなります。
卵焼きを組み合わせたり、ナムルを加えて韓国風にしたりする楽しみ方もあります。
ツナマヨ
ツナマヨは、おにぎらずでも定番具材の一つで、具材の人気ランキングでもよく上位に登場しています。
ツナとマヨネーズを和えるだけで簡単にでき、ご飯の上に広げやすく、おにぎらずの形を整えやすいことも魅力です。
ツナマヨだけでなく、レタスを一緒に挟むのがおにぎらずの定番の組み合わせです。
また、ツナマヨと卵を合わせるアレンジも多いです。
ツナマヨは、麺つゆやこしょう、塩、粉末だしなどの調味料を加えると、よりお好みの味に仕上げられます。
ツナ缶やレタスなどの汁気を十分に切るのが、おいしく作るコツです。
鮭
鮭もツナと同様に広げやすく、おにぎらずに適した素材です。
生の鮭を加熱してほぐして使うほか、市販の鮭フレークを用いるとより手軽に作れます。
また、ツナのように汁気を切る手間がないこともメリットです。
鮭のおにぎらずでは、卵焼きやチーズ、レタスなどと組み合わせたり、味付けにマヨネーズを加えたりすることもできます。
組み合わせる具材のバリエーションが豊かで、洋風の味付けとも相性が良いため、いろいろなアレンジができるでしょう。
卵焼き
卵焼きは、ほかの具材と一緒に使われることが多いものの、おにぎらずのメインの具材としても活躍します。
卵焼きを主役の具にするときは、分厚く焼いてしっかりと味を付けるとよいでしょう。
また、肉系の具材との相性が良いため、ハムやウインナー、ポークランチョンミートなどと一緒に入れるのもおすすめです。
組み合わせる具材に合わせて、卵焼きの味付けを調整しましょう。
おにぎらずに卵焼きを加えると、食べ応えがアップします。
ウインナー
ウインナーは、先述したように卵との相性が良く、おにぎらずにもよく一緒に使われています。
ウインナー自体に味わいがあるため、茹でるなどの加熱調理のみで使えることもメリットです。
洋風・和風を問わず、さまざまな味付けの具材と組み合わせることができます。
ウインナーと卵の組み合わせでは、オムライスのようにご飯をケチャップライスにするアレンジ方法もあります。
また、おにぎらずをカットする際にウインナーに対して垂直に切れば、丸い断面となり、見た目のアクセントになることも魅力です。
野菜
おにぎらずは、具材の量がおにぎりよりも多く入るため、野菜をたっぷり使うこともできます。
レタスを焼肉やツナマヨなどと一緒に入れるほか、野菜だけの具材にしてもよいでしょう。
きんぴらやナムルなど、しっかり味付けをした野菜なら、単品で使ってもおいしいおにぎらずができます。
また、漬物のようにシンプルな素材でも、数種類の漬物を組み合わせ、入れる場所をずらすなどの工夫をすると、きれいな断面に仕上がります。
冷凍食品を使うとさらに簡単で豪華に
おにぎらずの具では冷凍食品も重宝されており、冷凍のお惣菜を使えば簡単に豪華なおにぎらずが作れます。
例えば、一から作るとやや面倒なきんぴらのおにぎらずも、市販の冷凍食品を使うと手軽に作れるでしょう。
唐揚げやフライなどの冷凍食品の揚げ物は、おにぎらずの具としても人気です。
電子レンジなどで加熱したのち、レタスなどと組み合わせて入れるだけで簡単に食べ応えのあるおにぎらずが完成します。
おにぎらずの特徴と具材の選び方
おにぎらずは、簡単に作れるメリットがある一方、使う具材によっては食べにくくなるなどのデメリットもあります。
おにぎらずの特徴をおさえておくと、適した具材を選びやすくなるでしょう。
ここでは、おにぎらずのメリットとデメリットに加えて、適した具材の選び方を解説します。
おにぎらずの特徴
おにぎらずは、ご飯を握らないことにより、おにぎりにはないメリットとデメリットがあります。
おにぎらずのメリット
- 手が汚れにくい
- 熱々のご飯でも作りやすい
- できあがりの形が気になりにくい
- おにぎりよりも多くの具材が入る
- おにぎりに入れにくい具材も使える
- 半分に切って断面の美しさを楽しめる
おにぎらずのデメリット
- 食べるときにボロボロとこぼれやすい
- 具材が適量でないと食べにくい
- 切り方が断面の見栄えに影響する
おにぎらずは、おにぎりのように具材を中に入れて握る必要がないため、具材を多く入れることができ、たっぷりのおかずとご飯を食べたいときに最適です。
具材を入れるスペースが広いことから、数種類の具材を組み合わせることができ、味わいのバリエーションも広がります。
一方で、具材が多いことから食べる際にこぼれやすいのが難点です。
適量の具材やご飯が重要で、具が少ないと端がご飯だけになってしまい、ご飯も含めた全体の量を減らすと包む海苔が重なることで噛み切りにくくなるでしょう。
また、細長い具材を入れたときに縦方向に切ってしまうと、具材の断面が細長くなり見栄えが劣るほか、食べにくいこともあります。
そのため、おにぎらずでは、具材の選び方や入れ方がおいしさや食べやすさに影響します。
おにぎらずに適した具材の選び方
おにぎらずの具を選ぶときには、なるべく食べやすくこぼれにくいものを選びましょう。
ボロボロとした粒状の具材は、こぼれやすいため避けるのがおすすめです。
例えば、ひき肉はそぼろにしないでひと塊にする、炒り卵ではなく巻いた卵焼きを入れるなどの工夫で食べやすくなります。
おにぎらずの端まで行き届くように、具材は薄い形状にしておくとよいでしょう。
細長い具材を入れるときには、方向をそろえて入れ、向きを覚えておき、垂直に切ると美しい断面を出すことができます。
また、レタスなどの生の葉物野菜や汁気の多い具材などは、水分がご飯に染みて崩れやすく、味わいも悪くなりやすいため、なるべく水分を減らすことが大切です。
おにぎらずを上手に作るコツ
おにぎりを作り慣れている方にとって、おにぎらずはかえって手間がかかることがあります。
おにぎらずならではの作り方のコツがあるため、具材の選び方とあわせて、おさえておきましょう。
おにぎらずの基本の作り方
おにぎらずには、全形と呼ばれるカットされていない大きな海苔を、そのまま使います。
- ラップを広げ、海苔を1枚、角が上になるよう斜めに置きます。
- ご飯を海苔の中央に四角く広げます。
- 具材を乗せます。
- 2. と同じようにご飯を具材の上に乗せて形を整えます。
- 左右上下の海苔の四隅を折り畳み、さらにラップで包んで5〜10分ほど置きます。
- 包丁で半分に切ります。
作るときに気を付けること
おにぎらずを上手に作るには、適した具材を選ぶとともに、ご飯と具材の量のバランス、包み方などにも気を付けましょう。
慣れないうちは、レシピにあわせてご飯の分量を量ってから使うのがおすすめです。
具材も詰め込み過ぎないようにしましょう。
また、隙間があると崩れやすいため、ご飯を平らにして具材を隙間なく並べて、海苔で包む際にもゆるくならないようにするのがコツです。
まとめ
おにぎらずには、焼肉・ツナマヨ・鮭・卵焼き・ウインナー・野菜など、さまざまな具材がマッチします。
数種類の具材を組み合わせ、調味料などで味付けも工夫すると、より自分好みのおにぎらずが作れるでしょう。
入れる具材はなるべく平らにして、バラバラにならないようにまとめることで、食べやすくなります。
基本の作り方をマスターした後は、具材をアレンジして、オリジナルのおにぎらずにも挑戦してみましょう。