スイカの名産地ランキング|国内外の産地やブランド・育つ条件を紹介

スイカの名産地ランキング|国内外の産地やブランド・育つ条件を紹介

スイカは、日本だけでなく世界のさまざまな地域で栽培されています。

今回は、とくに栽培が盛んなスイカの名産地をランキング形式で紹介します。

日本の名産地の有名ブランドや人気の品種をはじめ、スイカが育つ条件などもまとめました。

スイカの美味しい食べ方や保存方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事では、すいかのカロリーと糖質について詳しく解説し、すいかに含まれる栄養素や1日の適量も紹介します。

日本のスイカの名産地と収穫量ランキング

日本のスイカの名産地と収穫量ランキング

スイカの名産地としてよく知られているのは、熊本県・千葉県・山形県・鳥取県・長野県などです。

下記は都道府県別に調査した、2023年のスイカの収穫量が1万トン以上の産地です。

順位都道府県スイカの収穫量(t)
1位熊本県46,500
2位千葉県37,500
3位山形県28,600
4位鳥取県18,400
5位茨城県16,700
6位北海道16,200
7位愛知県15,600
8位新潟県15,200
9位長野県14,800
10位石川県12,200
11位秋田県10,500

参照:農林水産省 作物統計調査 令和5年産野菜生産出荷統計

上記のように、さまざまな産地で1万トン以上のスイカが収穫されています。

美味しいスイカが育つには、気候や土壌などの条件が重要で、名産地には以下のような傾向があります。

  • 日中と夜の寒暖差が大きい
    原産地であるアフリカの砂漠地帯に似た気候を好む。
  • 水はけがよい土壌
    根腐れしにくい、水はけのよい土壌でよく育つ。
  • 長い日照時間
    6月~7月頃の日照時間が長いと、豊作になりやすい。

ここでは、スイカの収穫量が上位の名産地である、熊本県・千葉県・山形県について、とくに栽培が盛んな地域と主に栽培されている品種を解説します。

1位:熊本県(46,500トン)

熊本県はスイカの出荷量が日本一といわれ、春の出荷量が多く春スイカとして人気です。

また、10月~12月にかけても秋スイカの旬の時期があります。

夏の出荷量は減少するものの、比較的長い期間楽しめるのが特徴です。

熊本県は作付面積も日本一で、1,240ヘクタールの敷地でスイカを育てています。

熊本県では、熊本市や合志こうし市、玉名たまな市などでスイカが栽培されており、熊本市の植木町のスイカは全国的に有名です。

植木町の道の駅などでは、小玉・中玉・大玉のほか、さまざまな品種のスイカが販売されています。

熊本県で主に栽培されているスイカの品種は下記です。

  • スーパーエース:形や模様が整っているのが特長で、糖度が高くシャリシャリとした食感を楽しめる。
  • 春のだんらん:糖度がとくに高く、安定した味わいとシャリシャリとした食感の良さが特長の大玉スイカ。
  • 祭ばやし:祭ばやしシリーズとして複数の品種に分かれている。コクや風味の良さが特長で、ほど良い歯ごたえとほどけるような食感がある。

2位:千葉県(37,500トン)

千葉県のスイカは6月に旬を迎えるため、初夏に美味しいスイカです。

富里とみさと市、八街やちまた市、山武さんむ市、芝山町でスイカの栽培が盛んです。

とくに、富里市での栽培は1933年から90年以上の歴史があり「富里すいか」として知られています。

千葉県で主に栽培されているスイカの品種は下記です。

  • 紅大こうだい:スイカの代名詞ともいわれる昔ながらの品種で、中心から皮の近くまで甘味があり、きめ細かい肉質の食感を楽しめる。
  • 味きらら:大玉スイカの定番品種の一つで、完熟すると独特のコクがある甘味を楽しめる。肉質はやや硬めのシャリシャリとした食感。
  • 春のだんらん
  • 祭ばやし

※春のだんらん・祭ばやしの詳細は、熊本県の解説にて紹介。

3位:山形県(28,600トン)

スイカの一般的な旬である8月の生産量では、山形県が日本一といわれています。

山形県の主なスイカの産地は、尾花沢おばなざわ市、村山市、大石田町などです。

中でも「尾花沢すいか」は、昭和初期からの歴史があり全国的によく知られています。

山に囲まれた盆地で育つため、日中と夜の寒暖差によって食感が良く甘味の強いスイカが育つのが特徴です。

山形県で主に栽培されているスイカの品種は下記です。

  • 祭ばやし 777(スリーセブン):祭ばやしの1種で、美味しさにこだわって作られた人気の高い品種の大玉スイカ。甘味の強さや優れた食感を楽しめる。

参照:農林水産省 各都道府県において主に栽培されている品種(令和5年3月末現在)

ふるさと納税でスイカを探す

世界のスイカの名産地(国別ランキング)

世界のスイカの名産地(国別ランキング)

スイカは、約4000年前の古代エジプトですでに栽培されていたといわれ、原産地は南アフリカのカラハリ砂漠などの砂漠地帯です。その後、世界各地で栽培されるようになりました。

現在、スイカの生産量で世界一を誇るのは中国であり、他の国と比較しても桁違いの規模です。

下記は2023年における、世界のスイカ生産量の上位10か国です。

順位スイカの生産量(t)
※小数点以下を四捨五入
1位中国63,821,304
2位インド3,626,000
3位トルコ3,147,921
4位アルジェリア2,507,140
5位ブラジル1,781,971
6位ロシア1,770,123
7位アメリカ1,682,669
8位ウズベキスタン1,572,144
9位パキスタン1,507,339
10位セネガル1,492,962

この調査では、日本の生産量は約303,088トンです。

中国は日本の約210倍ものスイカを生産しています。

参照:FAO FAOSTAT(アクセス:2025年3月)

ふるさと納税でスイカを探す

スイカの美味しい食べ方

スイカの美味しい食べ方

名産地からこだわりのスイカを取り寄せたら、美味しいうちに食べましょう。

ここでは、スイカの美味しい切り方や保存方法などを解説します。

収穫後の新鮮なうちが食べ頃

スイカは収穫の直後が一番美味しいため、手に入れたらなるべく早めに食べましょう。

常温で放置しても、追熟して美味しくはならず、収穫後は味が徐々に落ちていきます。

また、冷やしすぎても糖度が落ちるため、全体的に冷えたらすぐに食べるとよいでしょう。

常温のスイカを1時間ほど冷蔵庫で冷やすと食べ頃です。

スイカの美味しい切り方

スイカは中心部がとくに甘いため、中心部を均等に切り分けると味が均一になります。

スイカのしま模様に並行に包丁を入れ、半分、1/4、1/8と縦にサイズを切り分けていくとよいでしょう。

さらに小さく切るときは、1/4のサイズに切ってから、しま模様の垂直方向に、中心部分から放射状に切ると甘い中心部を均等に分けられます。

スイカの種が気になる場合は、1/2に切った状態で、種の並んでいる筋を目安に放射状に切り分けると、種が表面に出て取り除きやすくなります。

スイカの保存方法

スイカの基本的な保存方法は以下のとおりです。

  • 丸のままのスイカ
    高温多湿と直射日光を避けて、風通しの良い涼しい場所に置いておく。
  • 切り分けたスイカ
    乾燥を防ぐためにラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存する。

ほかには、皮を落として食べやすいひと口サイズに切り分け、密閉容器に入れて冷蔵する方法もあります。

常温保存・冷蔵保存はいずれも、なるべく早く食べるようにしてください。

食べきれないときには冷凍保存がおすすめです。

スイカの冷凍保存方法

  1. 皮を落としひと口サイズに切り分け、種も取り除きます。
  2. 食べやすい分量をまとめてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
    ※冷凍庫で約1ヶ月保存可能です。

スイカを冷凍保存したときは、完全に解凍すると味が落ちるため、凍ったままか半解凍の状態で食べましょう。

そのままシャーベットとして食べるほか、ミキサーにかけてスムージーにする食べ方もあります。

ふるさと納税でスイカを探す

まとめ

日本のスイカの名産地トップ3は、熊本県・千葉県・山形県です。また、世界のスイカ生産量1位は中国で、他国を圧倒しています。

国内のスイカは産地により旬の時期が違うため、夏だけに限らず、春から秋まで長い期間楽しめます。

異なる産地のスイカを食べ比べてみるのもよいでしょう。

スイカは収穫後すぐが食べ頃のため、食べるタイミングに合わせての購入がおすすめです。

丸ごと手に入ったときも冷凍すれば日持ちするため、工夫しながら美味しく食べ切りましょう。

ふるさと納税でスイカを探す

この記事では、季節ごとに美味しく食べられる代表的な果物をいくつか紹介しています。一番美味しい時期に果物を味わいたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
皮ごと食べられるブルーベリーには、うれしい健康効果や美容効果がたくさん詰まっています。この記事では、ブルーベリーがもつ効能・効果と、いつ食べると効果的なのかを詳しくお伝えします。