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びわは、ほんのりとした甘さとみずみずしい果肉が魅力の果物です。
手で皮をむいて食べることができ、コンポートやジャムなどに加工しても美味しくいただけます。
オレンジ色が濃く、ふっくらと丸みがあるのが美味しいびわの特徴です。
主な旬は5月〜6月にかけての初夏で、ハウス栽培のものは少し早めの4月中旬頃から出回ることもあります。
この記事では、びわの基本の食べ方をまとめました。
皮のむき方や冷やし方、びわを使ったレシピ、美味しいびわの見分け方、保存方法まで、びわを美味しく食べる方法を詳しく解説します。
びわの基本の食べ方・皮のむき方

びわの皮のむき方は大きく2通りあり、丸ごと手軽に食べたいときは「十字の切り目を入れてむく方法」、種や薄皮まで取り除いてお皿に盛り付けたいときは「半分に切ってから皮をむく方法」がおすすめです。
十字の切り目を入れてむく方法
周囲の皮だけをむいて、丸ごと食べる方法です。
びわの皮は手でむけますが、先に包丁で切り目を入れておくことで、むきやすくなります。
- びわのヘタの反対側に包丁で十字の切り目を浅く入れる
- 切り目からヘタに向かって皮をむく
皮をむいたら、中心にある種に気を付けながら、そのまま食べられます。種の近くまで食べ進めたら、種を避けて残りの果肉をいただきましょう。
半分に切ってから皮をむく方法
びわを半分にした後、中心の種や薄皮、外側の皮を取り除き、果肉だけにする方法です。
きれいにお皿に盛り付けたり、調理したりするときに適します。
- びわを寝かせてまな板に置く
- 中心の種に当たるまで包丁で縦半分に切り目を入れる
- びわを回転させながら切れ目を一周させる
- アボカドのように左右にひねって半分に割る
- 簡単に外れる種を取り除き、種の周りの薄皮も指で丁寧にはがす
- ヘタの反対側からヘタに向かって皮をむく
種や薄皮は、小さなスプーンですくいとるように取り除くこともできます。
びわを美味しく食べるコツと注意点

びわを美味しく食べるコツは、冷やし過ぎないことと皮をむいたらすぐに食べることです。また、びわの種には天然の有害物質が含まれているため、食べないように気を付けてください。
食べる直前に冷やしても美味しい
びわは冷蔵保存に向かないため、常温保存が適していますが、食べる直前に冷やすのも美味しい食べ方です。
食べる温度によって、味わいの印象が変わります。
- 常温のびわ:風味をしっかりと感じられる
- 冷やしたびわ:味わいは控えめになるものの、口の中がサッパリとして心地良い
冷やすときは、食べる2〜3時間ほど前に冷蔵庫に入れておき、冷えたらすぐに食べましょう。
びわは、低温や冷たい風に弱く、冷蔵庫に長く入れておくと風味が落ちやすいため、冷やし過ぎに注意してください。
冷やす時間を2〜3時間程度と短くとどめるのが、美味しく食べるコツです。
皮ごと食べることもできる
びわは皮が薄いため、優しく洗い、皮ごと食べることも可能です。
びわの皮には、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンや、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸などが含まれています。
- β-カロテンの働き:皮膚や粘膜、角膜の健康維持に関わる
- クロロゲン酸の働き:活性酸素の働きを抑える抗酸化作用がある
クロロゲン酸には苦みがあるため、皮ごと食べると苦く感じることがあります。
苦みが苦手な場合は、皮をむいて食べるのがおすすめです。
皮をむいた後は変色に注意する
びわは皮をむくと、タンニンの影響で茶色く変色しやすくなります。
そのため、皮をむいた後はすぐに食べるのがおすすめです。
一度に数個のびわの皮をむくなど、食べるまでに時間が空きそうなときや調理の前に変色が気になるときには、レモン水や塩水につけておくと変色防止に役立ちます。
種は有毒なため食べてはいけない
びわの種にはシアン化合物と呼ばれる天然の有害物質が含まれています。
シアン化合物の一種であるアミグダリンは、健康に良いとの触れ込みでSNSなどで紹介されたこともありますが、科学的に十分な根拠はなく、健康への悪影響が懸念されています。
アミグダリンを摂取するとめまいや頭痛、嘔吐などの中毒症状を引き起こす可能性があり、びわの種や種を加工した食品に注意するよう、農林水産省が呼びかけています。
なお、熟したびわの果肉は安全に食べることができます。
参考:農林水産省 ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう 2021年
びわの食べ方の幅が広がるレシピ

びわの保存期間は常温で2〜3日と短いため、短期間で食べきる必要があります。
びわがたくさん手に入ったときには、調理すると大量消費に役立ち、調理方法によっては生のままより日持ちしやすくなります。
あっさりとした風味のびわは、他の食材と組み合わせやすく、意外な万能食材です。
びわのコンポート
びわ本来の風味が堪能できるコンポートです。
そのまま食べても美味しく、ヨーグルトにかけたりケーキの材料にしたりと、いろいろなアレンジができます。
材料
- びわ…6個
- 水…150cc
- 白ワイン…30cc
- 砂糖…大さじ3
- はちみつ…小さじ1
- レモン汁…小さじ1
作り方
- びわが縦半分になるように切り目を入れて半分に割る
- スプーンで種を取り除いて皮をむき、変色防止のためにすぐに塩水(分量外)につける
- 塩水を軽く洗い流し、レモン汁以外の材料と一緒に鍋に入れ、中火にかける
- 沸騰したら弱火にして10分ほど煮る
- 火を止めたらレモン汁を加えて軽く混ぜ、粗熱を取る
- 容器に移してフタをし、冷蔵庫で冷やして完成
びわのジャム
びわをジャムにするときには、上白糖の代わりにグラニュー糖を使うと、びわの自然な甘さを感じやすいです。
こちらの分量は、びわの風味を活かすために砂糖を控えめにしていますが、砂糖の分量を増やすと日持ちしやすくなります。
作ったジャムは清潔な容器に入れて冷蔵し、早めに食べきりましょう。
材料
- びわ…150g(種と皮を除いたもの)
- グラニュー糖…50g
- レモン汁…大さじ1
作り方
- びわは縦半分に切り目を入れて半分に割り、スプーンで種を取る
- 皮をむいてさらに縦半分に切る
- 分量のびわを量り、グラニュー糖と一緒に鍋に入れる
- 火にかけてアクを取りつつ、ときどき混ぜながら中火で約30分煮る
- 弱火で好みの硬さになるまで煮詰める
- 火を止めてレモン汁を加え、混ぜる
- 煮沸消毒したビンに入れて完成
びわドレッシング
びわを丸ごと使ったみずみずしいドレッシングです。
サラダはもちろん、肉料理のソースにも合います。
材料
- びわ…3個
- オリーブオイル…小さじ2
- 白ワインビネガー…小さじ1
- 塩・こしょう…少々
- レモン汁…少々
作り方
- びわは縦半分に切り目を入れて半分に割り、スプーンで種を取って皮をむく
- すべての材料をフードプロセッサーにかけて完成
美味しいびわの選び方

びわの主な産地は、長崎県・千葉県・香川県・鹿児島県・愛媛県です。
田中・茂木・長崎早生・大房などが主な品種で、品種によってサイズ・甘味・酸味・食感に違いがあります。
美味しいびわには、一般的に以下のような特徴があります。
- 全体がオレンジ色に色づいて色が濃い
- ふっくらしていて角ばっていない
- 形が左右対称
- 産毛が密生している
- ヘタの軸が太くしっかりしている
まず、びわの全体を見て、実が全体的にしっかりと色づいているか、丸みを帯びているかを確認します。
次に、左右の形が対称か、表面の産毛が隙間なく生えているか、軸が太いか、といった細かい部分を順に見ていきましょう。
びわの保存方法

びわは冷蔵保存すると風味が落ちてしまうため、常温または冷凍での保存が最適です。
常温保存(保存期間は2〜3日・鮮度に注意)
- びわを一個ずつキッチンペーパーで包む
- びわ同士が重ならないよう容器に入れる
- 直射日光の当たらない、風通しの良い冷暗所で保存する
保存期間は2〜3日程度です。
びわを入れる容器は、びわが入っていた箱のほか、別の保存容器でも問題ありません。
びわは常温で置いても追熟しないため、鮮度に注意してできるだけ早く食べきるようにしましょう。
冷凍保存(保存期間は約1ヶ月)
- 一個ずつキッチンペーパーで包む
- びわ同士が重ならないように冷凍用の保存容器に入れ、フタをして冷凍庫に入れる
保存期間は約1ヶ月です。
食べる際には常温で自然解凍させますが、解凍時間によって食感が変わります。
解凍方法
- 冷凍庫と容器から取り出す
- キッチンペーパーに包んだまま、常温で自然解凍させる
15分ほど常温に置くと半解凍状態になり、シャリシャリとした食感でシャーベットのように食べられます。
完全に解凍するとトロっとした柔らかい食感になり、ジャムのように楽しむこともできます。
まとめ
びわは、手や包丁を使って簡単に皮をむいて食べられます。
美味しく食べるには、ふっくらと丸みがあり色の濃いものを選び、常温または2〜3時間冷やしてから食べるのがコツです。
びわの種には有毒なシアン化合物が含まれているため、食べないように注意しましょう。
ジャムなどに加工するか冷凍すると、生の状態よりも長く保存できます。
旬のびわを手に入れたときは、保存方法やレシピを工夫して美味しいうちにいただきましょう。













