どうも、ふるなびデザイナーのYossyです。
すっかり涼しい日が増えて秋めいて来ましたね。
早いもので、今年も残すところ三ヶ月を切り、そろそろふるさと納税は最盛期を迎えることになります。
各自治体も返礼品のリニューアルなどを行う時期ですし、人気の返礼品は売り切れも続出します。
気になる返礼品がある方は、お早めにお申し込みください!
さて、秋と言えば、やはり私は食欲の秋!
旬のものを食べる喜びは四季のある国に生まれた特権と言っても良いんじゃないでしょうか?
そこで今回のブログでは、意外と旬が知られていないものの、間もなく旬を迎える山菜の王者「自然薯(じねんじょ)」をご紹介します。
長芋とは全くの別物!山菜の王者「自然薯」!
自然薯は早いもので10月中旬辺りから、通常は11月初旬~12月が収穫期になり、高級食材でもある自然薯はお歳暮や正月に用いられる事が多いため、12月が出荷の最盛期になります。
芋類なのである程度の貯蔵はできますが、美味しい旬は掘りたての11月~12月と言うことです!
自然薯(じねんじょ)は山芋の仲間で、ヤマノイモ科ヤマノイモ属ヤマノイモ種の蔓(つる)性多年草で山芋とも呼ばれます。
本来は、文字通り”自然”の中で育つ野生の植物で、もっぱら山の中へ分け入って採取してくる山菜の一つでした。
つまり、自然薯は山中などに自生している日本原産の野生種ということです。
入手の難しさと栄養の高さから、”山菜の王者”として古来より親しまれてきました。
粘りが強く、すりおろすのに手間がかかる自然薯(朝倉市産)を1本ずつ丁寧にすり、鹿児島・枕崎産のかおつ節と北海道・利尻産の昆布で一番出汁をとって、地元のこだわり醤油で味付けしました。
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山芋は山芋でも、自然薯と長芋・大和芋は大違い!?
先述のとおり、自然薯は山芋の一種ですが、一口に山芋と言っても、スーパーなどでよく見かける長芋や大和芋、いちょう芋も山芋と呼ばれます。
しかし、長芋・大和芋・いちょう芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属でもナガイモ種にあたります。
ナガイモ種は、日本国内で自生していた在来種である自然薯とは異なり、中世頃に中国から日本に伝来した外来種にあたります。自然薯は原産が日本、山芋は中国、大薯は東南アジアが原産地と言われています。
ちなみにそれぞれを英語で表記すると、自然薯は『Japanese yam』、長芋は『Chinese yam』となります。
実際に、自然薯はナガイモと比べて粘りが4~5倍も強いと言われ、風味も豊かです。
日頃意識したことはありませんでしたが、自然薯と長芋・大和芋・いちょう芋等のナガイモは全く違うものでした!
長芋はスーパーなどでもよく見かけ、値段もリーズナブルなのに対して、自然薯が一本数千円もする高級食材なのは、似て非なる別の植物だったからなんですね。
「とろろ芋」っては自然薯のこと?ナガイモのこと?
上記で自然薯とナガイモの仲間を挙げましたが、そこでまた別の疑問が浮かんできます。
『これらと「とろろ芋」はどう違うのだろう?』と。
そこで調べてみたのですが、とろろ芋という品種は存在しませんでした。
これはどういうことかと言うと、
ご存知のとおり、自然薯やナガイモをすり下ろすと「とろろ」ができますよね?
とろろ芋とは、一つの品種を指すのではなく「とろろ」にして使う芋を指しているそうです。
つまり、自然薯も山芋も長芋もすべて「とろろ芋」と呼べるということです。
自然薯の歴史と豆知識
自然薯と日本人の付き合いは米よりも古くから!
日本での食用の歴史は米よりも古いと言われ、縄文時代、稲作や農耕が行われる前から貴重な栄養源として食されていたと考えられています。
栽培が行えず天然物を掘ってくる必要があったため、太さのある良品を探し出すのが難しいため、階級や貧富の差がはっきりと現れはじめて平安時代には貴族などしか口にできない高級食材でした。
ちなみに、芥川龍之介の著作である「芋粥」では、平安時代の下級貴族が「芋粥を飽きるほど食べたい」と夢を見る描写があったりします。
そんな”超”高級食材の自然薯でしたが、江戸時代には街道沿いの茶店で「とろろ飯」などが名物として提供され、庶民の元に戻ってきます。
天然ものは収穫まで5年待ち!?自然薯の成長はゆっくり
自然薯の芋の部分は、秋に肥大しますが、冬には地上部のつるが枯れてしまいます。
春を迎えると芋を養分にして新たな芽が伸び、その成長に従って芋はしぼんでいきます。
そして次の秋が来ると、芋の養分によって大きく成長したツタから芋に栄養が貯蔵されることで、芋は昨年前より大きく肥大します。
天然の場合では、この成長をなんと5年ほどの時間をかけて繰り返すことで1mほどの太く長い芋へと成長するそうです。
収穫までに長い時間がかかる天然ものの自然薯。高価なのも頷けますね!
自然薯は漢方の世界でも愛されるスーパーフード!
自然薯は漢方名でも『山薬(さんやく)』と呼ばれ、その名の通り、栄養価が高く多くの栄養素を含んでいることで知られています。
滋養強壮に疲労回復、虚弱体質の改善や食欲増進、免疫力の向上など優れた効果があるとされる自然薯の栄養・作用をご紹介します。
近年注目の強精成分!『アルギニン』
「山のうなぎ」とも呼ばれる自然薯は、昔から強精作用があるとされています。
実際に、自然薯には生殖能力を強めるアミノ酸の一種『アルギニン』が豊富も含まれています。
近年注目を集めているアルギニンは、強壮の強化、婦人病、肝炎、疲労回復などに効果があるとされています。
アルギニンの効果、効能は以下の通りです。
・性機能改善(ED治療)
・疲労回復
・免疫力向上
・身長を伸ばす
豊富な栄養素、さらにお腹に嬉しい作用がいっぱい!
先述した代表的な有効成分の他にも、山芋、長芋の仲間にはそもそも高い栄養価があります。
まず、鉄分やカリウム、亜鉛などのミネラル成分に加え、ビタミンB群、ビタミンCがバランス良く含まれています。
さらに食物繊維が豊富ですし、アミラーゼやジアスターゼをはじめとした多くの消化酵素も含んでいるため、お通じ・美容にも大変効果的とされています。
※でんぷん分解酵素であるアミラーゼ・ジアスターゼは、加熱すると効果が激減してしまうため、とろろなどにして生で食べると良いと言われています。
長芋の仲間にも長芋とほぼ同等の栄養素が含まれていますが、自然薯はより成分含有量が多いので、長芋と比べても栄養価が高いと言えます。
例えば、自然薯はビタミンEが豊富で長芋の20倍の含有量を誇ります。
豊富な栄養に疲労回復+強精効果をもち、さらに弱ったお腹を整えて若々しさを保つサポートをしてくれる自然薯は、老若男女に嬉しいスーパーフード!
何かと疲労がたまりがちな年末の飲み会シーズンを元気に乗り切りたい、働くお父さんたちにもオススメです!
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いい自然薯の選びかた
一般的なスーパーなどではお目にかかることが少ない自然薯ですが、せっかくなので直接購入する場合に気をつけたいポイントをご紹介します。
良い自然薯は『太すぎず、切り口が白い自然薯』
自然薯はあまり太くなったものは大味と言われています。
また、自然薯は貯蔵性がありますが、貯蔵することで糖度が上がり旨味が増すジャガイモやサツマイモなどの芋類とは異なるため、鮮度が高いほどいい自然薯と言えます。
鮮度が高い自然薯は、切り口が真っ白なのでカットされている自然薯を買う場合は切り口がみずみずしく真っ白いものを選んでください。
一本を買う場合では切り口が分からないので、その場合はなるべくひげ根が乾燥していない表面に傷や変色がないものを選んでください。
曲がりが強い自然薯はお買い得!
自然薯は捻じれたり、とぐろを巻いてしまったなど曲がりが強いものもあります。
風味は変わりませんが市場価値はまっすぐのものと比べてガクンと低くなるため安く販売されています。
ご贈答用や皮を剥いてスライスして使うような場合であれば、やはりまっすぐな形のものが最適ですが、とろろにするなど形にこだわらない用途であれば、曲がりが強いものはお買い得と言えます。
栽培物と天然物はお好みで
自然薯には栽培されたものと天然のものがありますが、やはり天然物は高価になりますが、野趣あふれる風味が楽しめます。
しかし、育った土の成分などによっては土の匂いが泥臭いと感じたり、アクが強く、おろした時にすぐに真っ黒になってしまうものもあります。
それと比べ、栽培物はアクが少なく、形がまっすぐなものが多いので扱いやすいのは嬉しいですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ふるさと納税最盛期に旬を迎える日本が誇る原生種の自然薯は、年末の疲れがちな体に嬉しい豊富な栄養と効用を持つスーパーフードでした。
日本古来の野味・風味をふるさと納税で堪能しつつ、精力的に多忙な年末を乗り切りってください!