目次
卵は冷凍することで、黄身が美味しくなるといわれています。
しかし、形状によっては冷凍せずに食べた方が美味しい場合もあるため、どの形状の卵が冷凍に向いているか事前に確認しておくことが大切です。
本記事では、卵を冷凍するメリットや、実際に冷凍・解凍する方法を紹介します。
冷凍卵を使ったおすすめレシピについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
卵を冷凍するメリットは?
卵を冷凍することで、うまみと利便性の両面からメリットを得られます。
普段の卵料理にアクセントを加えたい方や、卵を時短レシピに活用したい方にとっては、冷凍卵によって得られる恩恵は大きいでしょう。
まずは、冷凍卵にはどのようなメリットがあるのかについて確認していきます。
黄身のうまみが増す
冷凍卵は通常の卵よりも黄身がもちもちしており、口に入れた際に強い弾力を感じられます。
この独特な食感は、冷凍によって卵黄のたんぱく質が結合することと、黄身の水分が抜けることが要因の一つです。
さらに、冷凍することで黄身の粘り気が強くなるため、味わいも強く感じられます。
しかし白身の部分は水分が多く、冷凍しても味や食感の変化は大きくないため、冷凍卵は黄身をメインに楽しむとよいでしょう。
離乳食用として少量でストックできる
卵は栄養価が高く、離乳食に適した食材ですが、赤ちゃんが一度に摂取できる量には限りがあります。
赤ちゃんが食べきれずに余った卵を上手に保存する方法として、冷凍保存が便利です。
適切な形や大きさに調整し、ラップで包んでからチャック付きの冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
冷凍することで保存期間は延びますが、鮮度が落ちると赤ちゃんにとって負担となるため、できるだけ早めに消費することが大切です。
冷凍保存が可能な卵の形状は?
卵には冷凍保存に向いている形状と向いていない形状があります。
冷凍に適さない形状の場合、卵のうまみが損なわれてしまう可能性があるため注意が必要です。
卵を美味しく保存するためにも、どのような形状の卵が冷凍に適しているのかについて確認していきましょう。
冷凍保存に向いている卵の形状
冷凍保存には溶き卵や殻付き卵が適しています。
余りがちな溶き卵は冷凍しておくと翌朝の料理に手軽に利用でき、朝の時短にとても便利です。
殻付き卵に関しては長期保存が可能であり、冷凍することで卵のうまみが増すなど、冷蔵保存にはないメリットがあります。
これらの恩恵を受けるためにも、溶き卵や殻付き卵の場合はぜひ冷凍保存にも挑戦してみてください。
冷凍保存に向いていない卵の形状
ゆで卵と生卵は冷凍保存に適していません。
ゆで卵を冷凍すると白身部分の食感が硬くなってしまい、美味しさが半減してしまうでしょう。
冷凍した生卵の場合は解凍時に黄身が凝固してしまい、白身との混ざりが悪くなります。
結果、冷蔵保存していたときよりも食感や味が劣化し、美味しくいただけません。
そのため、ゆで卵や生卵は冷凍せず、殻付きのままで冷蔵保存することが大切です。
卵を冷凍する方法を形状ごとに紹介
卵は冷凍の方法を間違えるとうまく冷凍できなかったり、解凍後にうまみが損なわれたりする可能性があります。
冷凍に失敗して卵を無駄にしてしまわないためにも、卵を上手に冷凍する方法について確認しておきましょう。
殻付き卵を冷凍する方法
殻付き卵を冷凍する方法は至ってシンプルです。
まず、口が閉じられる冷凍用保存袋に卵を入れ密閉します。
密閉できたら冷凍庫で一晩以上寝かせて冷凍完了です。
殻付き卵は冷凍すると殻が割れてしまう可能性がありますが、冷凍による膨張の影響なので問題ありません。
溶き卵を冷凍する方法
溶き卵は冷凍用の保存容器に入れて保存します。
表面にラップを被せて、空気が入らないようにし、蓋をつけて冷凍しましょう。
もしくは保存袋に直接流し入れ密閉する方法でも保存可能です。
卵を解凍する方法
殻付き卵を解凍する際は殻を剥き保存袋に入れてから流水で解凍するか、冷蔵庫から出して自然解凍しましょう。
調理に使う場合であれば、そのまま加熱して解凍しても問題ありません。
また、電子レンジで解凍すると、黄身が爆発してしまう可能性があるため危険です。
必ず流水解凍や自然解凍、そのまま加熱しての方法で解凍するようにしましょう。
冷凍卵の保存期間
冷凍した卵は1ヶ月程度保存が可能です。
冷蔵保存の保存期間は時期にもよりますが2週間程度なので、冷凍の場合は冷蔵よりも長期的に保存ができます。
しかし、保存時の状態や卵の形状によっても保存できる期間は異なるため、なるべく早めに消費することを心がけましょう。
卵を冷凍する際に気をつけること
卵を冷凍する際は解凍後の消費を早めに行うことと、新鮮な卵を冷凍することに気をつける必要があります。
これらの注意点を守らないと食中毒を引き起こす可能性があるため、それぞれの詳細について詳しく確認していきましょう。
解凍後はすぐに食べる
解凍後は卵に菌が繁殖する可能性があるため、なるべく早めに消費するようにしましょう。
冷凍から数日経過している場合や、菌の繁殖が怖い場合は加熱してから食べる方が安心です。
鮮度の落ちた卵を食べてしまうと腹痛や下痢などの症状を引き起こす恐れがあるため、解凍後の扱いには十分注意しましょう。
新鮮な卵を冷凍する
卵を冷凍保存する際は新鮮な卵を選びましょう。
古くて鮮度の落ちている卵だと、殻の中で黄身が割れている可能性があります。
新鮮な卵を冷凍することでより綺麗な状態で保存できるため、解凍後も美味しさを保てるでしょう。
また、鮮度が落ちている卵だと食中毒を引き起こす可能性もあるため、安全に食べるうえでも卵の鮮度は重要です。
冷凍卵のおすすめレシピ
冷凍卵は保存だけでなく、料理にも活用できます。
普通の卵を使うよりも味や食感が異なるため、いつもとは違った出来になるでしょう。
続いては冷凍卵を使ったおすすめレシピについて確認していきます。
レシピのレパートリーを増やすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
卵かけご飯
卵かけご飯は手軽にできる冷凍卵のレシピです。
解凍した冷凍卵をご飯の上に乗せ、軽く混ぜながら熱々のご飯と絡めます。
卵黄のもちもちした食感が楽しく、さらに黄身のコクがアクセントとなるでしょう。
普段の卵かけご飯に飽きた方や、違った楽しみ方をしたい方は、ぜひ冷凍卵で試してみてください。
材料 ※1人分
- 冷凍卵:1個
- ご飯:1膳
- 醤油:お好みで
作り方
- 冷凍した卵を室内で1時間以上放置して自然解凍する
- ご飯にかけてお好みで醤油をかけたら完成
目玉焼き
冷凍卵なら一つの卵で二つの小さな目玉焼きを作れます。
見た目にもかわいいため、小さなお子さんがいるご家庭や、目玉焼きを半分でシェアしたい場合に最適です。
食感もムニムニしており、いつもと違った目玉焼きを楽しめるでしょう。
材料 ※1人分
- 冷凍卵:1個
- サラダ油:大さじ1
- 水:大さじ1
作り方
- 冷凍卵を流水で解凍しながら皮を剥く
- 卵を包丁で半分に切る
- サラダ油を入れたフライパンに断面が下になるように卵を並べて中火にかける
- 卵の下からバチバチと音が鳴ったら水を加えて蓋をする
- 卵の色が変わったら火を止めて完成
肉巻き天ぷら
黄身が固まっているからこそできる冷凍卵の肉巻き天ぷらです。
揚げても卵のもちもちした食感をそのまま楽しめます。
お皿に盛り付けた後は塩もしくはめんつゆでいただきましょう。
材料 ※2人分
- 冷凍卵:2個
- 豚ロース薄切り肉:4枚(約80g)
- 天ぷら粉:大さじ1/2
- ころも
・天ぷら粉:1/4カップ
・水:1/4カップ
・黒いりごま:小さじ1
・塩(もしくはめんつゆ):適宜
・揚げ油:適宜
作り方
- ボウルにころもの材料を入れて混ぜる
- 冷凍卵を流水解凍しながら殻を剥き、縦半分に切る
- 豚肉を広げ、切った冷凍卵を手前に乗せる
- 手前から豚肉と一緒に巻き、巻き終えたら天ぷら粉をまぶす
- 揚げ油を170℃前後に熱する
- 4の肉巻きを1のころもにくぐらせて油の中に入れる
- 適度に裏返しながら5~6分揚げる
- 器に盛り付けて完成
冷凍卵黄の醤油漬け
卵を凍らせることで卵黄の綺麗な形をキープできるため、見た目にも楽しめる一品です。
醤油にしっかり漬けることで、味が染みた濃厚な味わいを楽しめます。
材料 ※1人分
- 冷凍卵:4個
- 酒:50cc
- みりん:50cc
- 醤油:大さじ1
- ほんだし:大さじ1/2
作り方
- 酒とみりんを鍋に入れて沸騰させ、アルコールを蒸発させる
- 醤油とほんだしを加えて一煮立ちしたら火を切って冷ます
- 冷凍卵を自然解凍して卵黄と卵白に分ける
- お皿に卵黄と2で作っただし醤油を入れて2〜3日漬けたら完成
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