レモングラスの効能は?心身への効果・生活での活用法・注意点を紹介

レモングラスの効能は?心身への効果・生活での活用法・注意点を紹介

レモングラスは、さわやかなレモンのような香りをもつ、ハーブティーとしても飲みやすいハーブです。

その効能・効果はさまざまで、ストレスをやわらげるほか、胃の調子を整えるなど、多岐にわたります。

ハーブティー以外にも、エスニック料理などの食材や、アロマセラピーなどに用いる精油としても幅広く利用されています。

そこで今回は、レモングラスがもつ、心身への効能・効果や生活での活用法、注意点についてお伝えします。

ハーブには、食べる、飲む、香りを楽しむといった、さまざまな活用方法があります。初心者でも育てられる人気ハーブの特徴や、便利な使い方をそれぞれ詳しくご紹介いたします。

レモングラスとは?効能に関わる成分は?

レモングラスとは?効能に関わる成分は?

レモングラスは、レモンに似た独特の香りがするインド原産のハーブです。

檸檬茅レモンガヤ檸檬草レモンソウとも呼ばれ、ススキのように細長い葉を生やした、イネ科オガルカヤ属の多年草です。

東南アジア料理やエスニック料理に用いられ、タイのスープ「トムヤムクン」や、ハーブティーなどに利用されます。

レモングラスは生葉・乾燥葉、精油として活用されます。

料理のほか、メディカルハーブとしての働きも注目され、心身への作用だけでなく、日常生活にも役立てられています。

レモングラスの主な栄養素

レモングラスには、次のような栄養素が多く含まれます。

  • 抗酸化ビタミン(A・C)
    ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に、ビタミンCはコラーゲンの合成に関わりがあります。
  • ビタミンB群(B1・B2・ナイアシン)
    ビタミンB群は体内での代謝に必要な酵素の働きを補います。ビタミンB2は皮膚や粘膜の維持に関わりがあります。
  • ミネラル類(ナトリウム・カリウム・カルシウム・リン・鉄)
    体内の浸透圧調節や、骨や歯の形成などに関わりがあります。

ビタミンやミネラルは、体の機能の調節や維持に欠かせない、大切な栄養素です。

これらの栄養素が豊富なレモングラスには、抗酸化ビタミンによる美肌効果や、ミネラル類による生体機能を正常に維持する働きなどが期待できます。

引用:レモングラスの栄養素・カロリー | Eatreat

レモングラスの主な香り成分

レモングラスの主な香り成分としては、以下のようなものが挙げられます。

  • シトラール
  • ゲラニオール
  • ミルセン
  • 酢酸ゲラニル
  • シトロネラール

レモングラスの精油は、とくにシトラールを主成分としており、レモンのようなさわやかな柑橘系の香りをもちます。

シトラールは「天然の抗菌剤」とも呼ばれ、強い抗菌力があるほか、胃腸の働きを整えたり、虫が嫌がる「忌避きひ効果」があったりと、さまざまな効能・効果があります。

ふるさと納税でレモングラスを探す

レモングラスの効能・効果とは?

レモングラスの効能・効果とは?

レモングラスは古くからメディカルハーブとして利用されるなど、さまざまな活用法があります。

この章では、レモングラスがもつ、体・心・日常生活に役立つ効能・効果についてお伝えします。

体への効能・効果

レモングラスは体に対して、主に3つの効能・効果が期待できます。

胃の調子を整える

レモングラスに含まれる香り成分のゲラニオールには、潰瘍の治癒効果を促進するという研究結果もあります。

このほか、レモングラス精油の主成分であるシトラールは、胃の働きを整え、消化を促進する作用があります。

食欲不振、食べ過ぎや胃のもたれを感じたときに、ハーブティーを飲むとよいでしょう。

血行促進効果

レモングラスに含まれるシトラールには、血管を拡張する効果があります。

また、レモングラスには、体内の代謝と血液循環を促進する作用もあるとされています。

血行を促進することで、冷えや肩こり、体の疲労をやわらげる効果が期待できます。

発熱・炎症の緩和

レモングラス精油の主成分であるシトラールは、強い抗菌力をもつため、細菌や一部の真菌の増殖を抑える効果があります。

公益社団法人の日本アロマ環境協会によると、レモングラス精油は、皮膚や粘膜に炎症をおこすカンジダ菌に対して強い抗真菌作用があることがわかりました。

レモングラスには鎮痛効果もあり、精油をブレンドしたマッサージオイルは、筋肉をほぐし、痛みをやわらげる効果があります。

心への効能・効果

レモングラスは、心理面にもすばらしい効能・効果があります。

心身のリラックス効果とリフレッシュ効果

レモングラスは、リラックス効果とリフレッシュ効果を兼ね備えています。

レモングラスをはじめとした柑橘系の香りは、脳の副交感神経に働きかけます。

朝、一日の始まりに香りをかぐことで、リフレッシュ効果を発揮するでしょう。

また、夜寝る前にハーブティーとして楽しめば、リラックス効果を得られ、睡眠の質の改善にもつながります。

集中力向上

レモングラス精油は、集中力を向上させる効能があります。

車の運転中にもぴったりな「ドライバーの精油」とも呼ばれており、その香りは脳の活性化にも役立つでしょう。

レモングラス精油を用いた実験では、精神的な症状や不眠のほか、認知症についての改善がみられました。

レモングラスの香りが交感神経を刺激し、脳の前頭葉の血流量が増加することで、認知能力が改善したと考えられています。

前頭葉とは、思考・記憶・やる気などをつかさどる「脳の司令塔」と呼ばれている領域です。

生活に役立つ効能・効果

レモングラスは、心身への働き以外にも、生活面に役立つ効能・効果があるハーブです。

抗菌・消臭効果

レモングラス精油の主成分であるシトラールには、強い抗菌・消臭効果があります。

レモングラスを料理に利用すると、酸味やさわやかな芳香が加わるほか、肉や魚の臭み消しとして役立ちます。

ゴミ箱やトイレなど、臭いが気になる場所のルームスプレーにもよいでしょう。

また、シトラールには、白癬菌など、一部の真菌の抑制効果もあります。

防虫効果

レモングラスに含まれるシトラールには、虫が嫌がる「忌避きひ効果」もあります。

そのため、虫よけスプレーや防虫剤の原料としても利用されています。

タンスやクローゼットに入れておけば、天然の防虫剤になるでしょう。

たとえば、レモングラスの乾燥葉を強くもんで香り立たせ、通気性のよいポーチなどに入れて使うと効果的です。

ふるさと納税でレモングラスを探す

レモングラスを使用する際の4つの注意点

レモングラスを使用する際の4つの注意点

レモングラスは、心身のリラックス効果や健胃作用など、すばらしい効能・効果があります。

とはいえ、体調や体質によって、効能・効果の強さなどに個人差があるため、注意しましょう。

また、レモングラスの利用においては注意点もあります。この章では、レモングラス使用時の4つの注意点を紹介します。

体質に合わない場合は使用しない

レモングラスはイネ科のため、イネ科にアレルギーがある場合は、生葉・乾燥葉の利用を控えましょう。

レモングラス精油も、体質により成分が合わないこともあるため注意が必要です。

また、香りが苦手な場合、かえってストレスになることもあります。無理に使わないようにしましょう。

過剰摂取に気をつける

レモングラスには利尿作用があります。

ハーブティーなどで多量に飲用すると、頻尿になることもあるため注意しましょう。

高濃度で利用しない

レモングラスの主成分であるシトラールは、皮膚に塗ると刺激があります。

精油をブレンドしたマッサージオイルの使用時は、高濃度にならないよう注意しましょう。肌が弱い人はとくに注意が必要です。

低い濃度でも、刺激を感じた場合は、ただちに利用を中止してください。

妊娠中の使用を控える

レモングラスには、子宮収縮作用があるため、とくに妊娠初期〜中期は使用を控えましょう。

授乳中も避けるようにしてください。

妊娠中や産後は、体調が不安定になりやすい時期です。

ハーブティーは精油と比べておだやかな作用ですが、飲用する場合は必ず主治医に相談しましょう。

ふるさと納税でレモングラスを探す

まとめ

柑橘系のさわやかな香りをもつレモングラスは、心身のみならず、日常生活にも役立つ幅広い効能・効果があります。

レモングラスの主成分であるシトラールは、強い抗菌力をもつほか、胃の調子を整える効果などがあります。

ただし、体調や体質により、得られる効能・効果やその強さに個人差もあります。

過剰摂取で体調が悪くなることもあるため、注意しましょう。飲食物として摂取するなら、食事に少しプラスする形がおすすめです。

レモングラスがもつ香りや効能を、体調に合わせて楽しんでみましょう。

ふるさと納税でレモングラスを探す

本記事ではバジルの保存方法を詳しく紹介します。簡単に変色し保存が難しいと思われていますが、実は常温、冷蔵、冷凍全ての保存方法に対応しており、最長1年間保存可能です。大量消費に最適なレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
スーパーやコンビニでも手軽に買える「お茶」は、日本人にとってなじみ深い飲み物です。日本茶だけでも100種類以上にのぼるといわれるほど種類が豊富なお茶。この記事では、主なお茶の種類やそれぞれの味わいについて詳しくご紹介します。自分好みのお茶を選ぶ際の参考にしてみてください。