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安価で1年中購入できるもやしは、家計にやさしい食材として人気があります。
しかし、傷みやすく長期保存に向かないもやしは、冷蔵庫で腐らせてしまうことも多い野菜です。
そこで活用したいのが、もやしの冷凍保存。シャキシャキした食感は失われるものの、傷みやすいもやしを無駄なく使い切れます。
ただし、生のもやしとは調理法などがいくぶん異なるため、事前に違いを知っておくとよいでしょう。
この記事では、もやしの冷凍方法や保存期間、冷凍もやしの美味しい調理法などを紹介しています。
ぜひ参考にして、もやしを無駄なく活用してみてください。
もやしの冷凍方法
もやしは、カットしたりする手間がかからないため、簡単に冷凍できます。
ここでは、もやしの3通りの冷凍方法を紹介します。
もやしの状態や使いたい料理に合わせて、冷凍方法を選んでください。
袋ごと冷凍する場合
もやしの袋が未開封なら、そのまま冷凍庫に入れて保存できます。
なるべく購入後すぐに冷凍すると、より鮮度のよい状態で保存可能です。
また、ほかの多くの生鮮食品と同じく、冷凍庫の中で急速に冷凍するほどおいしさを保てます。
金属性のバットに載せる、急速冷凍機能を使うなど、凍るまでの時間を短くする工夫を行うとよいでしょう。
洗って冷凍する場合
袋を開封した使いかけのもやしは、洗って冷凍保存するのがおすすめです。
もやしを洗ってから冷凍する手順は、以下のとおりです。
- 水を張ったボウルにもやしを入れて洗う
- ザルに上げてキッチンペーパーで水気をとる
- フリーザーバックに入れてから冷凍庫に入れる
市販のもやしは、衛生管理された工場で袋詰めされています。
一度もやしを開封すると、未開封の状態に比べてどうしても、雑菌が繁殖しやすくなります。
開封後のもやしは、あまり古くならないうちに冷凍するとよいでしょう。
茹でてから冷凍する場合
もやしの傷みが心配な場合は、茹でてから冷凍することをおすすめします。
もやしを茹でてから冷凍する手順は、以下のとおりです。
- もやしをさっと茹でる
- ザルに上げ粗熱をとる
- キッチンペーパーでよく水気を拭きとる
- フリーザーバックに入れて冷凍庫に入れる
一旦加熱することで、もやしの雑菌を減らして、より衛生的な状態で冷凍保存できます。
調理の際は、軽く火を通せば食べられるので、時短調理にもおすすめです。
冷凍もやしの保存期間は2週間程度
もやしは水分が多いため、冷凍保存であっても、あまり長期間の保存には向きません。
冷凍もやしの保存期間は、およそ2週間が目安となります。
鮮度のよいもやしを適切に冷凍保存した場合でも、保存期間は最長1ヵ月ほどです。
保存期間が長くなりすぎると、風味や食感に劣化が見受けられることもあります。
もやしは冷凍保存であっても、できるだけ早いうちに使い切るとよいでしょう。
もやしを冷凍する際の注意点
もやしの冷凍では注意点を守らないと、調理時に使いにくかったり、傷みが気になったりすることがあります。
ここでは、もやしを冷凍する際に守りたいポイントを紹介します。
平らにして冷凍する
もやしは水分量が多いため、冷凍するとひと塊になりやすい食材です。
塊になったもやしは均一に火が通りにくく、調理しにくくなってしまいます。
冷凍する際、包装やフリーザーバックを水平に置き、中身が偏らないように平らに整えて冷凍しましょう。
もやしが完全に凍ったら一度、袋を軽く揉みほぐしてばらけさせておくと、使いやすくなります。
水気をとっておく
もやしを、洗ったり茹でたりしてから冷凍する際は、水気をしっかりとることが重要です。
余分な水気は、もやし同士を結合させ、塊にしてしまいます。
水気をとってから冷凍すると、塊になりにくく、使いやすい状態になります。
キッチンペーパーなどで丁寧に水気をとってから、フリーザーバックに入れましょう。
新鮮なもやし・下処理したもやしを冷凍する
次の章で述べるように、冷凍もやしは解凍や調理をすると、生のもやしに比べて臭いがきつく感じられる場合があります。
そのため、購入から間もない未開封のもやしを冷凍するか、少し日が経ったもやしなら洗うか茹でるかの下処理後に冷凍しましょう。
よりおいしく、かつ安心して食べるには、古くなったもやしを冷凍するのは、なるべく避けたいところです。
傷んだ冷凍もやしの見分け方
生のもやしは、腐敗していなくても、酸っぱい臭いや変色が生じやすい野菜です。
こうした変化は、もやし本来の特性でもあって、腐敗(有害な微生物の繁殖)とは異なります。
一方、もやしが腐敗していたら食べずに処分すべきですが、腐敗しているかどうかの判断は難しいところです。
冷凍もやしの解凍後は、傷んでいるかを見分けるのは、さらに難しくなります。
この章では、冷凍したもやしが傷んでいるか見分けるポイントや、冷凍もやしをおいしく食べるための注意点などを紹介します。
異臭がする
生のもやしは、袋に密閉され続けると、呼吸に必要な酸素が不足します。すると、アルコールのような臭いや、酸っぱい臭いが発生してきます。
こうした臭いが少しは生じても、それはもやしの特性であり、食べても問題はありません。
冷凍もやしは、解凍時に水分(ドリップ)が溶け出すため、この臭いがとくにきつく感じられることがあります。
以下のような注意点を守ると、臭いは気になりにくくなります。
- 新鮮なもやしか、綺麗に洗ったもやしを冷凍する。
- 冷凍後は解凍せずに、凍ったままのもやしを調理に使う。
ただし、あまりに臭いがきつい場合や、腐ったような異臭がしたら、傷みや腐敗が進行している可能性があるため、食べずに処分しましょう。
変色している
生のもやしは、ほかの野菜と同じく、傷がついた部分などが黒っぽく変色することがあります。
主にポリフェノールなどの成分が固まったもので、植物が身を守るために起こす自然な反応です。
ただし、全体的にひどく変色していれば、古くなって腐敗が進行していることが考えられるため、処分しましょう。
もやしを冷凍する際も、変色していない新鮮なもやしを使うようにすると安心です。
また、もやしは冷凍期間が長くなりすぎると、水分がゆっくりと気化していき、いずれ冷凍焼けを起こします。
冷凍焼けがひどくなると、見た目にも色や質感が変わるとともに、成分も変質してしまい、食べるのには適しません。
冷凍もやしは長くとも1ヶ月ほどで使い切り、長期間保存しないようにすることが大切です。
冷凍もやしの調理法
冷凍もやしは、生のもやしと同様に簡単に調理できます。
冷凍もやしをおいしく食べるためのポイントを紹介します。
解凍せずに調理する
一度冷凍したもやしは、細胞が壊れ、水分が外に流出しやすくなります。
調理前に解凍すると、とくに水分が抜けやすく、食感や風味が損なわれてしまいます。
また、前述したように、解凍するともやし特有の臭いがきつくなりがちです。
冷凍もやしは、凍ったまま料理に加えて加熱調理するとよいでしょう。
必ず加熱する
もやしは加熱調理を前提とした食べ物です。食中毒の原因にもなるので、必ず加熱調理を行いましょう。
茹でてから冷凍したもやしも、調理する際には、軽く火を通しなおすと安心して食べられます。
使いたい分だけ取り出す
冷凍もやしを1食で使い切れないときには、使いたい分だけ取り出して、残りは再び冷凍庫に入れます。
買った袋のまま冷凍していた場合は、中身をフリーザーバックに移し、空気を抜いて冷凍しましょう。
冷凍もやしにおすすめの料理3選
冷凍もやしは、もやし特有のシャキシャキとした食感はなくなっており、歯触りを楽しむ料理には向きません。
ここでは、冷凍もやしにおすすめの3つの料理を紹介します。
調理時は味付けを少し濃くすると、もやしの劣化を感じにくくなります。
ナムル
冷凍もやしは軽く湯通しするだけで火が通り、生から茹でたものよりもしんなりして、味の染み込みが良くなります。
茹でたもやしに調味液を軽くあえるだけでも、しっかりした味付けのナムルができあがります。
炒めもの
冷凍もやしは、簡単に火が通るので、ほかの生の具材と同時に入れても仕上がりに影響がありません。
冷凍によってもやしの細胞が壊れ、生から炒めたものよりしんなりするので、他の具材との一体感が出て食べやすくなります。
もやしから水分が多く出るので、片栗粉などでとろみをつけて仕上げるのもおすすめです。
スープ
冷凍もやしは、もやし特有のシャキシャキとした食感が失われています。
しかし、スープにして煮込むと食感の劣化は気になりません。
もやしをスープに入れ煮汁ごと食べると、もやしの栄養を残さず食べられるので、冷凍もやしにはとくにおすすめの食べ方です。
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