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手頃な価格で季節を問わず流通しているしめじ。
味や香りにクセが少なく、和食にも洋食にも使えて、便利な食材の一つです。
今回はしめじを冷凍して保存する方法とそのメリット、冷凍しめじを使った料理のレシピを紹介します。
しめじをもっと便利に使える冷凍術を試してみませんか?
しめじの豆知識!白いふわふわの正体としめじの種類
開封したばかりのしめじに白いふわふわとしたカビのようなものが生えて、捨ててしまったという方もいるのではないでしょうか。
白いふわふわの正体としめじの種類について、保存に役立つ豆知識を解説します。
しめじに付く白いふわふわはカビではない!カビとの見分け方
しめじに付く白いふわふわはカビではなく「気中菌糸(きちゅうきんし)」というしめじの一部です。
そのまま食べても問題ありませんが、気になる場合は洗ったり湿らせたキッチンペーパーでふくと簡単に落ちます。
しめじをふくむきのこは菌類という生物で、菌糸を伸ばして生きています。
私たちが食べている部分は子実体(しじつたい)といい、菌糸からできた菌糸体が子孫を残す胞子を撒くために生やしたものです。
ですが、子実体から菌糸が伸びて更に成長しようとすることがあり、このときにできるのが気中菌糸です。
気中菌糸とカビの見分け方は難しくありません。
しめじのカビの特徴
- 緑色でふわふわしている
- ヌメヌメとした湿り気がある
- すっぱい臭いがする
気中菌糸と違い、カビが生えてしまったしめじは食べられません。
しめじにはいろいろな種類がある
現在、スーパーなどで出回っているしめじといえば「ぶなしめじ」を指すのが一般的ですが、しめじにはぶなしめじ以外にもさまざまな種類があります。
よく見かけるしめじは主に4種類。
- ぶなしめじ
- ホワイトぶなしめじ
- 本しめじ
- たはけしめじ
ぶなしめじは笠が濃い茶色で、独特のまだら模様があります。
ホワイトぶなしめじは、ぶなしめじを改良して笠も軸も真っ白にしたもので、「ブナピー」という商品名でも売られています。
ぷるんとした食感と苦味の少ない味が特徴です。
本しめじはぶなしめじよりも笠が大きく軸も太く、ずんぐりとした印象です。
ことわざの「香りまつたけ味しめじ」のしめじは本しめじを指すとされ、ぶなしめじよりも濃厚な旨味を持っています。
はたけしめじは笠が大きく軸が長いので、スラッとした見た目をしています。
畑に生えていることが多かったため、はたけしめじという名前が付けられました。
この他にもしめじの種類はたくさんあり、種類によって保存期間が異なりますが、冷凍する方法や冷凍庫での保存期間に違いはありません。
しめじは冷凍すると長持ちして旨味もアップする
しめじを冷凍して保存することには、さまざまなメリットがあります。
- 約1ヶ月の長期保存ができる
- 生のしめじよりも旨味が強くなる
- 新鮮なしめじをいつでも味わえる
しめじの冷蔵庫での保存期間は種類にもよりますが、3日~1週間ほどとあまり日持ちしません。
冷凍保存なら鮮度を保ったまま約1ヶ月と長く保存することが可能に。
また、冷凍することでしめじ内部の水分が凍って細胞壁が壊れ、調理の際に水分と一緒に旨味成分がしみ出すことで旨味がアップします。
しめじを冷凍保存する手順
しめじを冷凍して保存する手順です。
- しめじの石づきをカットする
- 手で小房に分ける(包丁でカットしてもOK)
- 冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いて冷凍庫へ入れる
石づきとは、しめじの軸の先にある茶色い土台部分です。
保存の際に水で洗ってしまうと風味が落ちるうえ、傷みやすくなるので洗わないようにしましょう。
しめじに水滴がついている場合はキッチンペーパーで水気を拭き取ってから袋に入れます。
気中菌糸(白いふわふわ)は付いたままでも食べられますが、気になる場合は湿らせたキッチンペーパーでそっとふき取ってください。
冷凍したしめじは解凍せずに調理できる
冷凍保存したしめじは解凍せず、冷凍用の保存袋から使いたい分だけ手で折ってそのまま具材として加えることができます。
自然解凍すると水分がたくさん出てしまい、水分と一緒に匂い成分も出て臭いと感じることもあるため、解凍せずに調理するのがおススメです。
冷凍したしめじは煮込み料理や炒め物、汁物など生のしめじと同じように料理に使えます。
冷凍しめじを使った料理のレシピ
冷凍したしめじを使った2つの料理レシピを紹介します。
冷凍しめじを使うだけで旨味成分がしみ出した、よりおいしい料理が簡単に作れてしまいます。
しめじと鮭のホイル焼き
アルミホイルで包み焼きにすることで鮭としめじの旨味をギュッと凝縮。
野菜もたっぷり摂れて大満足の一品です。
材料(2人前)
- 鮭の切り身…2切れ
- 冷凍しめじ…1/2袋分
- にんじん…1/3本
- レモン…1/4個
- バター…10g
- 醤油…大さじ1
- 料理酒…大さじ1
- 塩こしょう…適量
- 刻みねぎ…少々(あれば)
作り方
- にんじんをせん切りにし、レモンは縦に半分に切って2つにする
- フライパンにアルミホイルを広げ、にんじんを敷くように置いてその上に鮭と冷凍しめじを乗せる
- アルミホイルの四方を軽く立てて醤油と料理酒・塩こしょうを振りかけ、バターを乗せる
- 隙間ができないようにアルミホイルを包み、両端はグルグルと巻くように閉じる
- 1~4の手順で同じものをもう一つ作る
- フライパンに蓋をして弱火で約15分加熱する
- 皿に移してアルミホイルを開き、刻みネギを散らしてレモンを添えたら完成
にんじんは火が通りにくいので、鮭の下に敷くように広げるのがポイントです。
加熱後のアルミホイルを開けるときは、蒸気でやけどしないように気をつけてください。
しめじとベーコンの和風パスタ
バターしょうゆの風味をしめじが吸って深い味わいが楽しめる和風パスタです。
自宅にある調味料で簡単に作れるのもうれしいところ。
材料(2人前)
- パスタ…200g
- 冷凍しめじ…1袋分
- ベーコン…4枚
- にんにく…1かけ
- バター…20g
- 醤油…大さじ1
- 塩こしょう…適量
- 刻みパセリ…少々(あれば)
作り方
- ベーコンを1cm幅に切り、にんにくはみじん切りにする
- 深めの鍋に水と塩小さじ1を入れ、沸騰したらパスタを加えて、袋に書いてある茹で時間より1分短く茹でる
- パスタをザルにあけてだいたいの水気を取る
- フライパンにバターとにんにくを入れ、にんにくの香りが立ったら冷凍しめじ、ベーコン、パスタ、醤油を加えて混ぜながら炒める
- しめじが柔らかくなったら塩こしょうで味を調え、刻みパセリを振りかけて完成
よりコクのある味にしたいなら、めんつゆを小さじ1ほど加えて、その分塩を控えめにしてください。
刻みパセリは刻みネギで代用してもいいですが、どちらもなくてもおいしくいただけます。
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