目次
天ぷらや煮物、サラダなど、調理方法によってさまざまな食感を味わえるれんこん。
冷蔵庫に入れておいたにもかかわらず、すぐに傷んでしまった経験はありませんか?
本記事では、れんこんを長期間保存できる冷凍方法や、求める食感にあわせた解凍方法を紹介します。
冷凍したれんこんを活用するおすすめレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
れんこんの冷凍保存がおすすめの理由
れんこんを1週間以上保存する場合は、冷凍保存がおすすめです。
れんこんは、保存状態によっては劣化が早まり、黒ずんでしまうことがあります。
冷凍することで、おいしさときれいな見た目を保ち、長期間楽しむことが可能です。
冷蔵保存より長持ちする
れんこんは、冷凍すると約1か月保存できます。
一方、冷蔵では保存期間が短く、土付きのれんこんは1週間程度しか保存できません。
れんこんは冷凍してもシャキシャキした食感や風味の変化が少ないため、新鮮なうちに冷凍すればおいしさをキープできます。
まとめて購入し、すぐに食べきれない場合は早めに冷凍しましょう。
時短調理につながる
れんこんは、冷凍方法によっては事前の下ごしらえが不要で、凍ったまま調理できます。
たとえば、炒め物や煮物を作るなら、生のれんこんを調理するより、冷凍したれんこんを使う方が手早く調理可能です。
また、冷凍特有のもちもちした食感や、れんこんの甘みも楽しめます。
さらに、冷凍することでれんこんの細胞が壊れ、味が染み込みやすくなるため、短時間でおいしい料理を作れます。
れんこんを冷凍する方法
れんこんは、上手に冷凍することでおいしさを損ねず保存可能です。
使う料理によって切り方を変えておき、事前に下処理しておけばすぐに料理に使えます。
今回は汎用性の高いれんこんの冷凍方法を3つ紹介します。
縦割りにして冷凍
れんこんの調理方法が具体的に決まっていない場合は、縦割りにして冷凍保存がおすすめです。
- れんこんの皮をむき、縦半分に切る。
- 5分ほど酢水につける(水400mLに対し、酢小さじ1~2杯程度が目安)。
- 水気をよく拭き取り、個々にラップで包んでから冷凍用の保存袋に入れる。
酢水につけると、変色を防ぎ、れんこんの粘りを抑えられます。
そのため、時間が経ってもシャキシャキした食感を残せます。また、れんこんの白さを維持することも可能です。
輪切りにして冷凍
きんぴらや天ぷらなどを作る場合は、輪切りにして冷凍保存がおすすめです。
- れんこんの皮をむき、輪切りにする。
- 5分ほど酢水につける。
- 水気をよく拭き取り、輪切りのれんこんをラップで包む。
- 重ならないように冷凍用の保存袋に入れる。
重ならないように保存すると、必要な分だけ解凍しやすくなり、均一に凍らせることができます。
すりおろして冷凍
れんこんもちやれんこん汁、つくねなどを作る場合は、すりおろして冷凍保存がおすすめです。
- れんこんの皮をむき、おろしやすい大きさに切る。
- ボウルに水を張り、5分ほどつけておく。
- すりおろしてから、絞らず自然に水気を抜く。
- 変色防止に、酢かレモン汁を混ぜる。
- 大さじ1程度に小分けしてラップに包む。
- 冷凍用の保存袋に入れる。
すりおろすことにより、冷凍したれんこん特有のもちっとした食感を楽しめます。
常備おかずとしてストックしておくのもよいでしょう。
冷凍したれんこんの解凍方法
れんこんは水分が多い野菜なので、解凍方法により食感が変化します。
間違った解凍方法では料理に合わない食感になりがちですが、正しい解凍方法を知っておけば望みの食感を引き出せます。
ここでは、冷凍したれんこんをおいしく味わうために必要な、正しい解凍方法を紹介します。
シャキシャキ感を残したい場合
冷蔵庫で自然解凍することで、よりれんこんのシャキシャキ感を残せます。サラダやピクルスなどにおすすめです。
常温で解凍すると、氷が水に変わる際、細胞に与えるダメージが大きくなります。数時間から半日程度を目安に、時間をかけて自然解凍しましょう。
なお、冷蔵庫での解凍時間が長くなりすぎると、ゴムのような食感になってしまう場合もあります。解凍が済んだら、その日中に調理してください。
しっかり味を染み込ませたい場合
煮物や炒め物、汁物など、しっかりと味を染み込ませたい場合は、解凍せずにそのまま加熱します。
れんこんを凍ったまま火にかけることで、壊れた細胞から出るうま味を逃さず利用できます。
解凍の手間が省けて時短調理につながり、れんこんの食感を大きく変えることなく、味をしっかりと引き出せる点がメリットです。
ただし、丸ごと冷凍したれんこんは、調理の際にカットしなければなりません。その際は、半解凍の状態でカットして調理しましょう。
ラップを剥がして流水に短時間あてると、表面が溶けて包丁を入れやすくなります。
冷凍したれんこんのおすすめレシピ
冷凍したれんこんはさまざまな調理方法でおいしくいただけます。
今回は、冷凍したれんこんのメリットを活かしたおすすめレシピを3つ紹介します。
れんこんのきんぴら
半月切りにして冷凍したれんこんを使えば、定番のきんぴらを作れます。
副菜にもぴったりで、一度冷ますと味が染み込み、さらにおいしく食べられます。
材料
- れんこん 1節(1節分を半月切りして冷凍したもの)
- にんじん 1/2本
- ごま油 適量
- *砂糖 大さじ1
- *みりん 大さじ1
- *酒 大さじ1
- *醤油 大さじ1
- いりごま 適量
作り方
- にんじんを千切りにする。
- ごま油をひいたフライパンに、にんじんと、冷凍されたれんこんをそのままフライパンに加え、火が通るまで炒める。
- *をフライパンに加え、煮汁がなくなるまで中火で煮詰める。
- 煮汁がなくなってきたら、いりごまを加えてあえる。
れんこんはさみ焼き
ボリューミーでおかずの主役になるれんこんのはさみ焼きは、冷凍したれんこんならではの食感を楽しめます。
輪切りしてから冷凍したれんこんを使用します。
材料
- れんこん 1節(1節分を輪切りして冷凍したもの)
- 小麦粉 大さじ2
- 鶏ひき肉 150g
- 塩コショウ 少々
- パン粉 大さじ1
- 片栗粉 大さじ2
- 具材(玉ねぎ、人参など)
みじん切りにしたものを合わせて150g
作り方
- 2枚重ねにしたビニール袋の中に鶏ひき肉を入れ、塩コショウを振り、粘りが出るまでよくこねる。
- 1にパン粉を加えてこねる。
- 具材をみじん切りにする。
- 2に具材と片栗粉を加えてこねる。
- 冷凍したれんこんを2枚1セットでバットに並べ、小麦粉をふりかける。
- 4の袋の先端を切って、全体の半数のれんこんの上にタネを絞り出して乗せる。
- 残りのれんこんでタネをサンドする。
- フライパンにクッキングペーパーを敷き、7を乗せる。
- 弱火で蓋をして3分蒸し焼きにして、裏返してさらに1分焼く。
れんこんもち
お好み焼きやハンバーグのタネに加えてもおいしいれんこんもちは、すりおろして冷凍したれんこんを使用します。
材料
- れんこん 適量(すりおろして冷凍したもの)
- 三つ葉 適量
- だし汁 200mL
作り方
- れんこんをラップに包んだまま電子レンジで2分加熱する。
- 温めただし汁をかけて、三つ葉を添える。
だしではなくあんをかけるのもおすすめです。
また、タネとして使用する場合は、電子レンジ(500W)で1分加熱し、解凍してから加えましょう。
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