目次
スーパーで通年見かけるホタルイカですが、旬な時期をご存知ですか?
ホタルイカの旬な時期は「春」。
この旬な時期に獲れるホタルイカは身が詰まっていて格別です。
なぜ旬が春なのか、ホタルイカの美味しい選び方や保存方法は?
気になるホタルイカについて詳しくご紹介いたします。
ホタルイカの生態や特徴
ホタルイカはホタルイカモドキ科に属するイカです。
大きさは、オスは5cm前後、メスは5~7cmと体は小さめ。
日本海を中心に生活しているホタルイカは、水深200~600mもの深い海で生息しています。
寿命は約1年と短い寿命のイカなのです。
ホタルイカの特徴
ホタルイカの特徴は体が光るということ。
蛍のように光るため「ホタルイカ」と呼ばれるようになったのだとか。
暗い海で青白く光るホタルイカの姿はとても神秘的です。
ホタルイカが光る理由は、外敵から身を守るためや仲間とのコミュニケーションのためといわれています。
種類の多いホタルイカですが、食用となっているのは1種類のみのようです。
ホタルイカの旬な時期は春!
![ホタルイカの旬な時期は春!](https://furunavi.jp/discovery/wp-content/uploads/2021/08/202108_firefly_squid_1.jpg)
1年中水揚げされているホタルイカですが、漁獲量の1番多い季節は春。
そのため、ホタルイカの旬の時期は3月~5月頃の春から初夏にかけてといわれています。
旬の時期に獲れるホタルイカは格別で、旨味が凝縮されており、柔らかく甘みもあるのが特徴です。
ホタルイカの主な産地は兵庫県と富山県。
富山県のイメージが強い方もいるかもしれませんが、兵庫県が漁獲量は多いのです。
兵庫県と富山県、産地によって旬の時期が若干異なるため、それぞれの県の旬の時期を確認してみましょう。
兵庫県のホタルイカ
兵庫県のホタルイカは富山県よりも時期が少し早い1月~5月頃が旬といわれています。
3月、4月の春に最盛期を迎えるため、旬を味わいたい方はこの時期がおすすめです。
旬の時期はありますが、兵庫県では漁の解禁時期を設けていないため、一年中ホタルイカを味わうことが可能。
別名「浜ホタル」とも呼ばれる兵庫県のホタルイカは小ぶりですがぷりぷりの食感が特徴です。
富山県のホタルイカ
富山県のホタルイカは3月~6月頃が旬といわれています。
富山湾は3月1日の漁の解禁日と共にホタルイカ漁が始まるため、最盛期は4月、5月。
解禁期間中に美味しく成長したホタルイカは他の県よりも大きく、地元の方はもちろん観光客からも愛されています。
定置網漁で漁をおこなうため、ホタルイカが傷つくことなく獲れるのも特徴です。
美味しいホタルイカの選び方
![美味しいホタルイカの選び方](https://furunavi.jp/discovery/wp-content/uploads/2021/08/202108_firefly_squid_2.jpg)
せっかく購入するならば美味しいホタルイカを選びたいですよね。
ホタルイカは体が小さいので選び方も難しいといわれています。
美味しいホタルイカを選びにはどんな所をチェックすれば良いのか。
今からチェックすべきポイントをご紹介しますので、鮮度の高いホタルイカ選びの参考にしてみて下さい。
膨らんでいるホタルイカ
ホタルイカを選ぶ際は、ホタルイカの膨らみを確認しましょう。
ふっくらと膨らんでいれば新鮮な証拠。逆に張りがなくしぼんでいれば鮮度が落ちている可能性があります。
購入する際はよく見て、膨らみを確認して下さい。
ふっくらしているホタルイカは、身がしっかり詰まっていて美味しいですよ。
ボイルされているホタルイカは内臓も食べることができます。
内臓が多く詰まっているほど美味しいのでぜひお試しください。
表面にツヤがあるホタルイカ
膨らみ以外にチェックしたいポイントがツヤです。
ホタルイカの表面にツヤのあるものを選んでください。
ツヤがなく、パサついて見えるホタルイカは鮮度が落ちている可能性があります。
ツヤのある、なしでは見た目も全く違うためしっかり確認し選びましょう。
身が透き通っているホタルイカ
生のホタルイカを購入する場合は、透明感があり身が透き通っているものを選びましょう。
身が透き通っているほど新鮮な証拠です。
しかし、家庭で食べる場合、生のホタルイカはあまりおすすめできません。
その理由はホタルイカの「内臓」と「寄生虫」
内臓がついたままの状態はとても腐りやすいので、早めに調理をしていきましょう。
ボイルしているものは内臓ごと食べることができますが、生の場合は内臓を取り除くことをおすすめします。
また、ホタルイカには寄生虫がついている可能性があるため十分な注意が必要です。
不安に思う場合は、しっかりと加熱してから食べた方が安心でしょう。
寄生虫は旬を問わずついている可能性があるので注意して下さい。
ホタルイカの保存方法
![ホタルイカの保存方法](https://furunavi.jp/discovery/wp-content/uploads/2021/08/202108_firefly_squid_3.jpg)
ホタルイカの保存方法は、冷蔵と冷凍の2種類あります。
冷蔵の方が長持ちするためおすすめです。
また、保存する前に下処理を行うと使用する際にとても便利。
正しい処理方法と保存方法を確認していきましょう。
下処理をして保存しよう
ホタルイカは保存する前に下処理をすることでより美味しく食べることができます。
下処理と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、とても簡単なのでぜひ行ってみて下さい。
【下処理の方法】
- ホタルイカの目とその周りの黒い部分を引っ張り、一緒に取り除く。
- 足を広げ、根元にあるホタルイカの口部分を引っ張って取り除く。
- ホタルイカの上の部分に尖った箇所(軟骨)があるので引っ張って取り除く。
ホタルイカは体が柔らかいので、下処理を行う際は優しく行いましょう。
生もボイルも同じように処理をします。
冷蔵保存
下処理後、ホタルイカをしっかり密封できる容器に入れます。
空気をしっかり抜いてから冷蔵庫のパーシャル室などで保存しましょう。
冷蔵保存の場合は消費期限が早いので注意して下さい。
ホタルイカから変なニオイがしたり、変色していたり、糸が引いていたりする場合は腐っている証拠。
もったいないですが、お腹を壊す可能性があるため食べるのは辞めましょう。
冷凍保存
腐りやすいホタルイカは冷凍保存がおすすめです。
新鮮なうちに冷凍しておきましょう。
下処理を終えたホタルイカは水分をよく拭き取っておきます。
空気が入らないよう密閉容器やラップで巻いて冷凍に入れて下さい。
しっかりと空気を抜くことで酸化を防止できるだけでなく、冷凍焼けも防げます。
小分けに使う分ずつ冷凍すれば、使用する際にとても便利です。
解凍方法
冷凍したホタルイカはどのように解凍すれば良いのでしょうか。
解凍する場合、氷水に冷凍のホタルイカを入れたり、流水でながしたりして解凍しましょう。
自然解凍の場合、ホタルイカが傷んで味が落ちてしまう可能性があります。
美味しい状態で食べられるよう解凍方法にも気をつけて下さい。
ホタルイカのおすすめな食べ方はこれ!
![ホタルイカのおすすめな食べ方はこれ!](https://furunavi.jp/discovery/wp-content/uploads/2021/08/202108_firefly_squid_4.jpg)
ホタルイカにはどんな食べ方があるのでしょうか。
旬のホタルイカを美味しく食べられる、おすすめな食べ方をご紹介いたします。
お刺身
新鮮で旬なホタルイカはお刺身がおすすめです。
しかし、先程お話ししたように家庭で食べる場合は寄生虫が心配なので生は避けた方が良いでしょう。
新鮮なお刺身を味わいたい場合は、ホタルイカの産地で食べることをおすすめします。
酢味噌和え
ボイルしたホタルイカと酢味噌は相性抜群。
ホタルイカといえばこの食べ方!という方も多いのではないでしょうか。
酢味噌とホタルイカの甘みが良く合い絶品です。
その他
唐揚げやアヒージョ、サラダ、パスタにしても美味しいホタルイカ。
合う食材や調理法も多く、バリエーション豊富に食べることができます。
煮物や炊き込みご飯など、自分なりのアレンジレシピを考えるのも楽しいですね。
まとめ
兵庫県では1年中獲れるホタルイカですが、旬の時期は春。
身が詰まったぷりぷりのホタルイカを味わいたいですね。
刺身の場合、鮮度や寄生虫など気をつけるべき点が多いため注意して下さい。
美味しい旬のホタルイカを堪能したい方は、ぜひ産地へ訪れてみてはいかがでしょうか。