筍(たけのこ)の旬はいつ?品種で異なる美味しい時期&調理法

筍(たけのこ)の旬はいつ?品種で異なる美味しい時期&調理法

竹の若芽である筍は、煮物や炊き込みご飯、炒め物など日本の家庭で古くから親しまれている食材です。

食物繊維やカリウムといった栄養素を豊富に含むことから、健康面や美容面から見ても非常に優れた野菜だといわれています。

この記事では、そんな筍の品種ごとの特徴と旬、美味しい食べ方を紹介します。

たけのこは、アク抜きや皮のむき方が難しく、自宅で美味しさを楽しむのが難しいと感じてしまいがちです。そこで今回は、たけのこの保存方法を生とメンマのパターン別に紹介します。米ぬかのいらない手軽なアク抜き方法などもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

代表的な筍の品種

筍は品種が非常に多く、種類によって生育時期や味の特徴が異なります。

品種ごとの違いを知ることで、筍をより美味しく味わうことが可能です。

国内で栽培されている主要な筍の品種について解説します。

国産筍の代表格|孟宗竹(モウソウチク)

「筍といえばこれ!」といえるほどの日本国内で最もポピュラーな筍です。

大型のものが多く、苦みと甘みをバランス良く兼ね備えています。

九州から関西にかけて幅広い土地で栽培されており、長い期間旬を楽しむことができるのも特徴です。

淡泊な味わいが特徴|淡竹(ハチク)

小ぶりで柔らかい食感のあっさりとした味わいの筍です。

アクやえぐみが少なく、様々な食材と一緒に楽しむことができます。

主な栽培は孟宗竹と同じく九州~関西地域で行われています。

苦みが強めの本格派|真竹(マダケ)

強い苦みやえぐみが特徴的な品種です。

アクが比較的多いため、下茹でを丁寧に行う必要があります。

味や食感がしっかりしているので料理の主役におすすめです。

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上品な優しい味わい|根曲がり竹・姫竹

地方によって呼称は異なりますが、どちらも千島笹(チシマザサ)という竹の若芽で同一の品種です。

東北や北海道といった北の地域で多く栽培されています。

他の筍よりも小さく細い形が特徴で、優しい味わいと触感を楽しむことができます。

筍の根元がカーブを描いていることから「根曲がり竹」、小さくてかわいらしい見た目から「姫竹」と名が付きました。

味の美味しさは一番!?|寒山竹(カンザンチク)

「大名筍」という別名を持つ筍です。

あまりの美味しさに昔の殿様(大名)が好んで食べたことからその名がつきました。

現代においても、その味は様々な品種の中でトップレベルだと評されています。

アクが少なく調理は非常に簡単です。

鹿児島県を中心に九州・四国地方で多く栽培されています。

秋が美味しいレア筍|四方竹(シホウチク)

四方竹は四国・九州地方が主な産地の筍です。

他の多くの筍と違って秋に旬を迎えることが大きな特徴となっています。

コリコリした食感を持っており、歯ごたえを楽しみたい方におすすめです。

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筍の旬を品種ごとに紹介

筍は品種ごとに最も美味しい時期が異なります。

竹の若芽である筍は10日ほどで竹に成長してしまうため、他の野菜よりも短い期間しか収穫のチャンスはありません

農家さんの苦労を無駄にせず筍を美味しく味わうために、旬の時期を詳しく理解しましょう。

孟宗竹の旬は3月初旬~5月中旬

店頭で目にする機会の多い孟宗竹は、主に3月初旬~5月中旬に旬を迎えます。

また、鹿児島県などの温暖な土地では「早掘り筍」と呼ばれる11~12月ごろにかけて収穫されるものもあります。

流通量が最も多い品種であることからも、筍を美味しく安価に入手するにはやはり春の時期が良いと言えるでしょう。

淡竹・真竹の旬は4月半ば~5月下旬

孟宗竹と同じような地域で栽培される淡竹・真竹は、孟宗竹よりも少し遅れた4月~5月終わりごろが旬の時期です。

根曲がり竹(姫竹)の旬は5月下旬~6月

千島笹の若芽である根曲がり竹(姫竹)は、寒冷地帯で栽培されるため旬が比較的遅く、5月下旬~6月ごろが最も美味しい時期になります。

成長が非常に早いため、収穫できる時期がほんの僅かであることも特徴です。

寒山竹の旬は7~8月ごろ

寒山竹は上の4品種の旬が過ぎた晩春から初夏にかけて旬の時期を迎えます。

身が柔らかく鮮度が非常に落ちやすいため、より一層美味しく食べるためには旬の時期に新鮮なものをいただくことが重要です。

四方竹は10月が旬

ほとんどの筍の品種と同じく九州~四国地方で生産されている四方竹ですが、旬は大きく異なります。

主な旬は10月であり、他の品種の流通量が少ない時期に盛んに収穫されています。

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品種で異なるおすすめ調理法

ここまで記述したように、一口に筍といっても品種ごとに味や旬には多くの違いが存在します。

それぞれの筍の良さを最大限味わうために、品種ごとにおすすめの調理法を紹介します。

様々な料理に合うオールマイティ型|孟宗竹・淡竹

孟宗竹と淡竹は味や口当たりにクセが少なく、どんな料理にも合う種類の筍です。

アクがあるため調理の際は事前に米ぬかなどを使用して茹で、アク抜きを行うようにしましょう。

炊き込みごはん、煮物、天ぷらなどの料理が特におすすめです。

汁物や炒め物に最適|真竹・四方竹

真竹・四方竹は固めの食感が特徴のため、筍の歯ごたえをそのまま楽しめる炒め物などの料理に向いている品種です。

また、柔らかくして食べたい場合は加熱時間の長い味噌汁やスープにするのも良いでしょう。

とくに真竹はアクが強いため、入念に茹でてアクをとってから調理に用いることで旨味が発揮されます。

生でもOK!?|寒山竹

アクがほとんどない寒山竹は、収穫から日が浅い場合は下処理をせずに料理に用いることができます

様々な品種の中でも味が一番といわれる筍なので、素材本来の風味を楽しめるお刺身や蒸し焼きといった料理との相性が抜群です。

調味料もシンプルに塩や醤油を使うことで筍の味がより一層引き立ちます。

優しい味付けとベストマッチ|根曲がり竹(姫竹)

上品な甘みが特徴の根曲がり竹(姫竹)は一般的な筍よりもアクが少なく細いため、下処理は簡略化することが可能です。

ほとんどの筍ではえぐみの原因となる「シュウ酸」を取り除くために米ぬかを使った下茹で(アク抜き)が必要となりますが、根曲がり竹/姫竹ではその必要は無いとされています。
※鮮度や個体によって異なります

調理の際にはお湯で下茹でをしてそのまま火にかけた素焼き、かつお節や酢みその和え物で楽しむのがおすすめです。

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