覚えておきたい和食のテーブルマナー|基本作法やタブーなど徹底解説

覚えておきたい和食のテーブルマナー|基本作法やタブーなど徹底解説

和食には日本独自のテーブルマナーがあり、日本人なら覚えておきたいものです。

しかし、正しいテーブルマナーや作法についてあまり知られていません。

和食の正しいテーブルマナーを身につけることで、自信を持って食事会や会食に参加できるでしょう。

この記事では和食のテーブルマナーやタブーを詳しくご紹介いたします。

食べ終わりのテーブルマナーには、洋食・和食・中華料理のそれぞれにルールがあります。しかしながら、それぞれの正しいテーブルマナーはあまり知られていません。食べ終わりのテーブルマナーを知ることで、会食などに参加した際も安心して楽しめるでしょう。洋食・和食・中華料理についてそれぞれの食べ終わりのテーブルマナーを詳しくご紹介いたします。

和食での正しい服装

和食での正しい服装

お店から和服での来店やドレスコードをお願いされなければ、和食をいただく際の服装に明確なルールはありません。

ただし、あまりにもカジュアルすぎる服装は場の雰囲気にそぐわないことが多いので、デニムやTシャツ、ミニスカートやハーフパンツといった肌の露出の多い服装は着用しないほうが無難です。

また和食ならではの繊細な味や香りに影響をおよぼすほどの、匂いの強い香水や整髪料の着用も避けましょう。

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お箸の和食マナー

お箸の和食マナー

和食の作法は「箸に始まり箸に終わる」といわれるほど、お箸の使い方がとても重要です。

まずお箸を持つ際は、以下の3ステップで手に取ります。

  • 右手でお箸の中央を持つ
  • 下から左手で支え、右手をお箸の右側にすべらせて下から持つ
  • 左手を外し、右手でお箸を正しく持つ
    (左利きは反対)

また、上側のお箸だけを動かして使います。一口ずつ口に運び、料理が大きい際はお箸で小さく切りましょう。

箸先を3cm以上濡らさないこともポイントです。

食べ終わったら、懐紙(かいし)で箸先の汚れを拭き取り、箸置きの上に置きます。箸袋がある場合は袋を半分に折ってからお箸をしまいます。箸袋を折らないと使用済みかどうかわからないからです。

食べ物を箸から箸へ渡す「移し箸」、お箸を持ったまま食器を持つ「持ち箸(握り箸)」、空いた手を受け皿にして食べ物を口に運ぶ「手皿」などは、タブーです。

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蓋つきのお椀の和食マナー

蓋つきのお椀の和食マナー

蓋つきのお椀を手に取る際の手順は以下の通りです。

  • 左手をお椀に添えて、右手で蓋を持ち上げる
  • 半月を描くように開き、左手の上に持ち上げたお蓋を置く
  • 蓋は器が右側にあれば右に、左側にあれば左に置く
    (左利きは反対)

お蓋の内側には水滴がついていることが多いので、持ち上げるときに器の中に落とすことも意識しましょう。

食べ終わった後は、再び蓋をかぶせてお膳の外に出します。蓋を裏返してかぶせるのは傷がついたり外れなくなったりする恐れがあるので避けましょう。

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和食を食べる順番

和食を食べる順番

和食では一品ずつ料理が運ばれてくることがあります。この場合は出された順番にいただきましょう。

ここからは和食を食べる具体的な順番と注意点について解説します。

先付け・お通し

先付け・お通しは最初に出される前菜のことを指します。椀や小鉢で提供された場合は持ち上げていただきましょう。

また、串物は箸で押さえて串を引き抜いてから食べます。

吸い物

吸い物はすまし汁やうしお汁(魚介類の汁物)などの汁物を指しますが、土瓶蒸し(土瓶を使った蒸し物)が出されることもあります。

蓋がついている場合は目上の人が先に蓋を取るまで手をつけないのがマナーです。

また貝類が入っている場合は、身を食べ終わった後の貝殻を外に出さずにお椀の中に入れたままいただきましょう。

向付け

向付けはお造り・お刺身のことです。盛り付けを崩さないよう、手前のものからいただきます。複数の魚が出された場合は味が淡白な白身魚や貝類から食べ始め、赤身魚は最後にいただきます。

焼き物

焼き物はメインの料理となる尾頭付きの魚や海老・帆立などを指します。

焼き魚は中骨に沿って身に箸を入れ、頭の後ろから尾にかけて身を食べていきます。尾びれ側から食べたり、ひっくり返したりするのはタブーです。

海老や貝料理などはお箸だけで食べるのが難しいため、手を使っても構いません。

揚げ物

揚げ物は主に天ぷらのことを指します。盛り付けを崩さずに手前のものからいただきます。

天つゆでいただく際は、衣が崩れないように一口ずつ天つゆにつけましょう。また天つゆの器を手に取り、つゆがたれないように注意してください。

蒸し物

蒸し物とは、茶碗蒸しや酒蒸しのことです。

また手前からいただくことと、音を立てないこともポイントです。

ごはん・止め椀・香の物

止め椀は主に味噌汁やすまし汁を、香の物は漬物を指します。ごはん・止め椀・香の物はセットで出されることが多いです。

この3点は最後の料理であることを意味しているので、これ以降はお酒の追加注文を控えましょう。

水菓子・甘物

最後に水菓子や和菓子などのデザートが出されることもあります。

一緒に抹茶が出された場合は、まずは和菓子からいただき、そのあとに抹茶を飲むのがマナーです。


また料理が一度に運ばれてきた場合は、味の薄いものから食べていきます。味の濃いものを先に食べてしまうと、繊細な味や香りを感じにくくなるからです。

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手拭きの和食マナー

手拭きの和食マナー

最初におしぼりや懐紙(かいし)が出されるのは日本ならではのサービスです。

それぞれに意味や使い方が決まっているので、しっかりと理解しておきましょう。

おしぼりの使い方

おしぼりは、手を拭くためのものです。顔や口を拭くのはタブーなので注意してください。

テーブル状の汚れや水滴を拭くのも同様です。

おしぼりは出されたらすぐに使い、手を拭き終わったら拭いた部分を内側にたたんで元の位置にもどします。

懐紙(かいし)の使い方

懐紙(かいし)とは、ティッシュのように扱う紙のことです。

汁気が多い料理をいただく際に、汁がこぼれないように受け皿として使います。

また、徳利(とっくり)からたれた水滴や口元の汚れを拭く際にも使って構いません。

そのほか、コースターにしたり食べ残しを隠したり、さまざまな用途で使えます。

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和食の食べ終わりのマナー

和食の食べ終わりのマナー

食べ終わった後は、まずお箸の汚れを懐紙(かいし)で拭き取ります。

その後、箸置きに置くか、もしくは懐紙(かいし)を三つ折りにして箸先が隠れるように箸を置きましょう。

箸置きや懐紙(かいし)がなかった場合はお皿のふちに立てかけても構いませんが、お皿の上に水平に置くのはタブーです。

お皿も基本的に元の位置にそのまま置いておきます。お皿に傷がつく可能性があるので、重ねて置かないようにしましょう。

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まとめ

和食のテーブルマナーは身だしなみからはじまり、箸の使い方や食べ終わりまで作法があります。

マナーをしっかり身につけて、心置きなく和食を楽しめるようになりましょう。

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