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日本人の食卓に欠かせない存在であるお米。
スーパーでも常温で販売されていることから、保存期間や保存方法を意識したことがない方は多いのではないでしょうか。
本記事では、お米に賞味期限や消費期限はあるのかについて紹介します。
古いお米をおいしく炊くコツも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
お米に消費期限や賞味期限はない
じつはお米には消費期限や賞味期限が存在しません。
なぜなら、一部を除く生鮮食品には消費期限や賞味期限を記載しなくて良い法律があり、お米は生鮮食品に該当するからです。
そのため、お米の鮮度を確認したい場合は、消費期限や賞味期限ではなく精米年月日をチェックする必要があります。
精米とは、お米からもみ殻とぬか層を取り除き食べられる状態にする作業のことで、精米年月日とは精米を行った日のことです。
お米の鮮度は、精米を行った日から落ちていくといわれており、保存状態にもよりますが数年経過すると食べられなくなります。
消費期限や賞味期限がないとはいえ、時間が経過すると風味や食感が損なわれるため、精米年月日を意識して消費すると良いでしょう。
お米をおいしく食べられる期間の目安
お米をおいしく食べられる期間の目安を、未開封のお米と真空パックのお米、炊いたお米の3つのパターン別に紹介します。
お米の保存の際はぜひ参考にしてください。
なお、ここで紹介する期間はあくまでも目安であり、確実に食べられる期間を保証するものではありません。
見た目や匂いに違和感がある場合は、目安の期間内であっても食べずに処分するようにしてください。
虫やカビが発生したお米は洗ったとしても、食中毒を引き起こす危険性があります。
未開封のお米
未開封のお米をおいしく食べられる期間の目安は、精米日から1~2ヵ月程度です。
お米には賞味期限や消費期限がありませんが、精米から時間が経過するとお米に含まれる水分がとび、お米本来の風味や食感が失われていきます。
お米を購入したら袋に書かれた精米日をチェックして、1~2ヵ月を目途に食べきるようにしましょう。
なお、スーパーなどで販売されている袋の中に空気が含まれているタイプのお米は、袋に破裂防止の小さな穴が開いています。
そのため、未開封であっても開封済みであってもおいしく食べられる期間はほとんど変わりません。
真空パックのお米
真空パックのお米をおいしく食べられる期間の目安は、常温なら約1年、冷蔵保存なら約2年間です。
高温な場所では、真空であっても長期間の保管はできません。
一般的な空気を含んだ梱包のお米と比べて、おいしく食べられる期間が長い理由は、真空状態にされていることでお米が酸化しにくいからです。
長期間保管する目的でお米を購入する場合は、真空パックで販売されているタイプを選ぶと良いでしょう。
炊いたお米
炊いたお米がおいしく食べられる期間は、保存方法によって異なります。
炊いた後常温で保存していたお米は数時間、冷蔵庫で保存していたお米は半日~1日、冷凍保存していたお米は約1ヵ月程度が目安です。
冷凍が最も長期間保存できるため、すぐに食べない場合は冷凍することをおすすめします。
炊いたお米を常温で放置していると、食中毒を引き起こす菌が繁殖するため、常温での保存はすぐに食べる場合以外避けましょう。
お米の正しい保存方法
お米は正しい方法で保存することで、おいしく食べられる期間を延ばすことが可能です。
以下ではお米の正しい保存方法を、生米の場合と炊いたお米の場合の2つのケースに分けて詳しく紹介します。
生米の保存方法
炊く前の生米は、冷蔵または常温で保存できます。
匂いが移りやすいため、保存する際は密閉できる容器に移し替え、匂いの強い物のそばに置くことは避けましょう。
高温・多湿に弱いため、常温よりも冷蔵保存が適しています。
常温で保管する場合は、お米用の防虫剤を使用するなど虫の繁殖に注意が必要です。
なお、生米は冷凍保存すると水分が凍り、風味や食感が大きく損なわれます。
炊いたお米は冷凍保存しても問題ありませんが、生米を冷凍保存するのは避けましょう。
炊いたお米の保存方法
炊飯器で炊いた後のお米は、冷蔵または冷凍で保存できます。
保存期間の目安は冷蔵保存の場合約1日、冷凍の場合約1ヵ月です。
すぐに食べない場合は、長期間の保存が可能な冷凍をおすすめします。
炊いたお米は常温で放置していると、食中毒の原因となるセレウス菌が繁殖するため、すぐに食べない場合は必ず冷蔵または冷凍で保存するようにしてください。
お米は冷蔵庫保存がおすすめ
お米は常温での保存も可能ですが、冷蔵庫保存の方が適しているといわれています。
なぜなら、冷蔵庫内に保存しておけば気温や直射日光の影響を受けないため、虫の発生やお米の乾燥を防げるからです。
常温で保管する場合は、気温が高い室内や直射日光にあたる場所にお米を置いておくと劣化が早まるので注意してください。
そのままの状態では冷蔵庫に入りきらない場合は、密閉できる容器に小分けにして冷蔵庫にしまうと良いでしょう。
お米の冷蔵保存方法
お米の正しい冷蔵保存方法は以下の通りです。
- 冷蔵庫に入るサイズの密閉性の高い容器を用意する
- 容器を煮沸消毒する
- お米を用意した保存容器に移し替える
- 冷蔵庫にしまう
購入時にお米が入っている袋は、中の空気を抜くために小さな穴が複数個所空いているため、保存には適していません。
購入時の袋のまま保存すると、お米が湿気の影響を受け痛みやすくなるため、冷蔵庫にしまう前に必ず移し替えるようにしてください。
保存容器は外から中が見える透明な物がおすすめです。
なお、炊く前の生米は冷凍庫で保存するとお米に含まれている水分が凍り、風味や食感が大きく損なわれます。
炊いた後のお米は冷凍保存も可能ですが、生米は冷凍庫にしまわないよう注意しましょう。
古いお米をおいしく炊くコツ
精米日から時間が経過し、古くなったお米をおいしく炊くコツを紹介します。
お米は精米から時間が経過すると、風味や食感が失われていきますが、炊く際に工夫することで古くなったお米でもおいしく食べることが可能です。
力を込めずに優しく研ぐ
古いお米を研ぐ際のポイントは、力を込めずに優しく研ぐことです。
古いお米は精米後すぐのお米と比べて内部の水分が少なくなっており、力を込めて研いでしまうと粒が割れる原因になります。
普段お米を研ぐ際よりも、力加減に注意しましょう。
古いお米特有の古米臭は、お米に付着した糖の酸化が原因で匂いを発しているため、しっかりと糖を洗い流せれば、匂いを軽減できます。
長めに浸水させる
古いお米は精米後すぐのお米と比べて時間が経過している分、内部の水分が少なくなっています。
そのため、炊飯ボタンを押す前の浸水時間は普段よりも長めにとることが大切です。
具体的には、夏場は30分~1時間、冬場は1~2時間ほど浸水時間を設けると良いでしょう。
浸水を行わなかったり、通常通り短い時間で浸水を終わらせたりすると、パサパサとした食感に仕上がってしまうので注意してください。
炊く時にお酒を入れる
古いお米特有の古米臭や水分不足によるパサパサとした食感は、炊く際に日本酒を入れることで軽減できます。
古くなったお米を炊く際は、水と一緒に日本酒を入れてみましょう。
お酒を入れる量はお米1合あたり大さじ1が目安で、お酒を入れる分水を減らす必要はありません。
なお、お酒は本みりんでも代用できます。
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