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甘くみずみずしい味わいの新玉ねぎは、生食することで血液をさらさらにする効果がある硫化アリルを効率的に摂取できる野菜です。
しかし、その水分の多さによって傷みやすい食材でもあります。
この新玉ねぎを長持ちさせるには、どのように保存すれば良いのでしょうか。
この記事では、新玉ねぎを保存できる期間の目安や保存方法を、常温・冷蔵・冷凍の温度帯別に紹介します。
新玉ねぎを長持ちさせておいしく召し上がりたい方は、ぜひ参考にしてください。
新玉ねぎを常温で保存する場合
涼しく風通しの良い保存場所が用意できる場合は、新玉ねぎを常温で保存可能です。
ここでは常温での保存期間と保存方法を紹介します。
保存期間の目安
新玉ねぎを常温で保存できる期間は2~3日程度が目安です。
状態が良いものを適切な場所で保管すれば、1週間ほど日持ちする場合もあります。
保存方法
- 傷んでいる部分がないかチェックする
- 皮はむかず、根も切らない
- 通気性のある袋に入れる、またはつり下げられるようひもでしばる
- 涼しく風通しの良い場所で保存する
新玉ねぎを長持ちさせるには、鮮度が高く状態が良いものを選ぶことが大切です。
表面に傷がなく、きれいな丸みでつやがあるものを選びましょう。
持ったときにやわらかい部分があるものは、内部が傷んでいる可能性があるため避けます。
葉付きの場合は、葉が青々としているものがおすすめです。
新玉ねぎを常温で保存する場合は、傷む原因となる水気が出るのを防ぐため、茶色の薄皮をむかず根も切らないようにします。
そしてネットや麻袋など通気性のある素材の袋に、新玉ねぎ同士の重なる部分が少なくなるように入れます。
このとき、袋に押し込んでしまうと新玉ねぎ同士がぶつかってつぶれ、そこから傷みやすくなるため注意しましょう。
葉付きの場合は、葉の根元をひもで結んでつり下げることもできます。
新玉ねぎは高い温度と湿度が大敵ですので、日が当たらず風通しの良い場所で保存します。
屋外で保存する場合は、雨にも当たらないように注意しましょう。
新玉ねぎを冷蔵で保存する場合
気温や湿度が高い地域や時期では、新玉ねぎを冷蔵で保存するのがおすすめです。
ここでは冷蔵での保存期間と保存方法を紹介します。
保存期間の目安
新玉ねぎを冷蔵で保存できる期間は10日程度が目安です。
表面がきれいに見えても内部が傷んできている場合がありますので、触って傷んでいないか確認するようにしましょう。
保存方法
- 傷んでいる部分がないかチェックする
- 皮や根でぬれている部分があったら取り除く
- キッチンペーパーや新聞紙で1つずつ包む
- ビニール袋に入れる
- 冷蔵庫の冷蔵室または野菜室で保存する
新玉ねぎは傷があるところから傷みやすいため、表面の傷や触ってぶよぶよとした感触がないかチェックします。
冷蔵保存の場合、基本的には丸のまま保存しましょう。水気を出さないように表面の茶色い薄皮はむかず根も切りません。ただし、皮や根が湿っている場合はそこから傷みやすいため取り除きます。
そして余計な水分を吸収するようにキッチンペーパーや新聞紙で一つずつ包むのがポイントです。
さらに乾燥しすぎを防ぐためビニール袋に入れますが、このときは複数個をまとめて入れても問題ありません。
新玉ねぎは低温で保存すると長持ちするため、野菜室よりも温度が低い冷蔵室での保存がおすすめです。凍ってしまうのを防ぐため、冷気の吹き出し口からは離して置きます。
皮をむいた状態やカットしたものは日持ちしないため、1~2日で消費するようにしましょう。
新玉ねぎを冷凍で保存する場合
皮をむいた状態やカットした新玉ねぎは、冷凍での保存がおすすめです。
ここでは冷凍での保存期間と保存方法を紹介します。
保存期間の目安
新玉ねぎを冷凍で保存できる期間は1か月程度が目安です。
使い切れなかった分を冷凍することも可能ですが、できるだけ新鮮な状態で冷凍する方が日持ちも良くなります。
保存方法
- 皮をむき、根を切り落とす
- 傷んでいる部分、やわらかくなっている部分は取り除く
- 【まるごと保存する場合】
1. 1つずつラップで包む
2. 冷凍用保存袋に入れる - 【カットして保存する場合】
1. 調理方法に合わせてカットする
2. 冷凍用保存袋に入れる - 冷蔵庫の冷凍室で保存する
新玉ねぎを冷凍するときは、茶色の薄皮をむいて、根を切り落とします。
傷んでいる部分や、やわらかくなっている部分は取り除きましょう。
まるごと冷凍する場合は、冷凍焼けや霜がつくのを防ぐため、1つずつラップでぴったりと包んでから冷凍用保存袋に入れます。
カットして冷凍保存する場合は、くし切り・輪切り・薄切り・みじん切りなど用途に合わせた大きさにカットして冷凍用保存袋に入れます。
冷凍焼けや霜がつくのを防止するため、薄く平らにならし、できるだけ空気を抜いて袋の口を閉じましょう。
新玉ねぎは辛みが少ないですが、苦手な人は繊維に対して垂直に切ると冷凍保存中に辛みが抜けやすくなるためおすすめです。
冷凍した新玉ねぎは自然解凍で生のまま食べられます。解凍時には水分が出るため、軽く絞って使いましょう。
解凍後は生ほどのシャキッとした食感はありませんが、しんなりする分たくさん食べられるでしょう。
みじん切りにしたものは半解凍して水気を切り、そのままハンバーグのたねに入れたり、ポテトサラダやタルタルソースに入れたりするのもおすすめです。
また、凍ったままで加熱調理もできます。
冷凍すると細胞が壊れるため、生の新玉ねぎを調理するよりも早くやわらかくなり、調理時間を短くできるのがポイントです。
解凍後は水分が抜けやすくなっているため、じっくり炒めなければならないあめ色玉ねぎも、生の玉ねぎを調理するより早く作れます。
さらに、冷凍した新玉ねぎは甘みが凝縮されますので、まるごとの新玉ねぎをそのまま煮込んだスープや、といだお米と一緒に炊飯器に入れて炊き込みご飯にするとおいしく召し上がれます。
新玉ねぎは干すと長持ちする?
新玉ねぎの品種によっては、干すことで普通の玉ねぎのように保存期間を延ばせます。
新たまねぎとして販売されている品種は「黄玉ねぎ」や「白玉ねぎ」ですが、干して保存したい場合は黄玉ねぎを使用しましょう。
一般的な玉ねぎも、黄玉ねぎの表皮を乾燥させて貯蔵性を高くしたものです。
「サラダ玉ねぎ」や「サラダオニオン」とも呼ばれる白玉ねぎや、新玉ねぎのように生食に向いている赤玉ねぎ(紫玉ねぎ)などは、もともと水分が多く干して保存するのに向かない品種です。
干して保存する場合は、保存性を良くするため葉付きの新玉ねぎを使用します。
葉の根元をひもで結び、空気の通りを良くするために新玉ねぎ同士の高さに差を付けてつり下げましょう。
気温や湿度が高いと傷んだりカビが生えたりするため、日陰の風通しが良い場所で干すことが大切です。雨にも当たらないように注意しましょう。
だんだんと普通の玉ねぎのように皮が茶色くなっていき、かたくなって辛みが出てきます。
上手に干すことができると1か月~2か月ほど保存可能です。
一般的な玉ねぎは貯蔵性の高い品種が使用されているため、新玉ねぎを自分で干す場合は一般的な玉ねぎほど長くは保存できない点に注意しましょう。
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