鍋に牛肉や豚肉をサッとくぐらせ、味つきポン酢やごまダレでいただくしゃぶしゃぶ。
お肉がおいしいのはもちろん、いろいろな野菜をたくさん食べられる点も人気の秘訣です。
最近はヘルシー志向の方を中心に、野菜だけの「野菜しゃぶしゃぶ」も密かに注目が集まっています。
そこで、今回はしゃぶしゃぶに入れるとおいしい野菜をご紹介。
それぞれの野菜の切り方と作り方も解説するので、野菜たっぷりのしゃぶしゃぶを楽しんでみませんか?
しゃぶしゃぶにおすすめの野菜
紹介している野菜はしゃぶしゃぶ鍋・冷しゃぶのどちらにも合うものばかりなので、一年を通して旬の野菜としゃぶしゃぶの味わいを堪能できます。
白菜
味に癖のない白菜はお鍋のダシを吸ってしみしみになったり、煮込むとじんわりと甘みが出てきたりと、鍋料理にぜひ入れたい野菜のひとつ。
たいていのスーパーで手に入れられ、かつ安価であることも魅力です。
長ネギ
長ネギもしゃぶしゃぶをはじめ鍋料理に欠かせない野菜です。
おいしいだけでなく、疲労回復や血行促進、肉類の臭み消しなど薬味としての効能もたくさんあります。
水菜
シャキシャキとしたさわやかな歯ごたえの水菜。
食感を楽しみたい場合は柔らかくなってしまう前に食べ、青臭さを消したい場合はじっくりと火を通すとよいでしょう。
春菊
シャキっとした食感と清涼感のある香りが特徴の春菊。
一般によく見かけるギザギザとした葉の中葉種は春菊の中でも香りが強い種類で、大きく丸っこい葉の大葉種は香りが控え目なので、春菊の香りが苦手な方は大葉種を使ってみるといいかもしれません。
しいたけ
しいたけは加熱すると旨み成分のグアニル酸が出てきて、おいしいダシとなってお鍋全体に味わいを出してくれます。
食欲をそそる香りも重要なポイントです。
エノキタケ
真っ白な見た目と淡白な味わいのエノキタケ。
食感は繊維質で自然と噛む回数が増えるため、食べごたえを感じやすいキノコではないでしょうか。
エネルギー代謝を助けるビタミンBが豊富にふくまれているので、疲労回復や粘膜の保護といった効能が期待できます。
にんじん
にんじんを加えると一気に彩りが加わって食欲もアップ。
やさしい甘みで飽きることなくたくさん食べられます。
大根
冬野菜の代表格の大根。
薄く切ってお肉と同じようにしゃぶしゃぶして食べたり、すりおろして雪見しゃぶしゃぶにしたりと、いろいろな食べ方が楽しめます。
玉ねぎ
生だと辛みのある玉ねぎは、煮込むと強い甘みが出ます。
サッとしゃぶしゃぶして食感を楽しむための玉ねぎに、クタクタになるまで煮込んで凝縮された旨みを味わうための玉ねぎと、使い分けることもできます。
もやし
さっぱりとしたもやしはどんな具材・つけダレともマッチする食材のひとつです。
安価なので大量に入れられてカサ増しが簡単な点もありがたいポイント。
レタス
サラダによく使うレタスは牛肉しゃぶしゃぶにも豚肉しゃぶしゃぶにもぴったり。
加熱するとカサが減るのでもりもり食べられます。
ズッキーニ
夏が旬のズッキーニを使った夏のしゃぶしゃぶ鍋や冷しゃぶもおすすめです。
味付きポン酢と豚肉と合わせれば、夏バテしやすい時期にもさっぱりと食べられてスタミナ回復にもなります。
パプリカ
いろいろな具材を用意するのが面倒なときでも赤・黄色・オレンジとカラフルなパプリカを使えば、彩り豊かなしゃぶしゃぶが簡単に作れます。
ピーマンと比べると苦みがないのでお子様でもチャレンジしやすい野菜です。
生わかめ
乾燥わかめや塩蔵(えんぞう)わかめなどに加工される前の生わかめは2月~5月頃に旬を迎えます。
乾燥わかめよりも肉厚で磯の香りがするので、ブリやタイ、カニなどの魚介系のしゃぶしゃぶと合わせるとおいしさが更に引き立ちます。
ミニトマト
瑞々しいミニトマトは鍋に入れてもよし、冷しゃぶに添えてもよしの万能食材。
ほのかな甘味と酸味がちょうどよい箸休めにもなります。
かぼちゃ
豊かな甘みを持つかぼちゃを加えるとしゃぶしゃぶ鍋の味わいに深みが出ます。
冷しゃぶと合わせてもおいしく、野菜嫌いのお子様にもおすすめの野菜です。
カブ
生・煮込み・漬物とどのように調理してもおいしいのがカブ。
あっさりしているので他の具材との相性も良く、パクパクと食べられます。
【番外編】豆腐
大豆から作られる豆腐はしゃぶしゃぶのどんな食材・つけダレとも相性ばっちりです。
たんぱく質が豊富にふくまれ、肌や髪をきれいに整えたり健康を維持したりなどの効能も期待できます。
しゃぶしゃぶに入れる野菜の切り方
しゃぶしゃぶの野菜は基本的に薄切りにします。
また、ちょっとしたポイントに気を配るとワンランク上のおいしさに。
白菜・レタスなどの葉物野菜
火が通りやすい葉物野菜は一口大のざく切りにしましょう。
ざく切りは約5mm幅~一口大ほどの大きさにザクザクと切っていく切り方です。
硬い芯の部分は少し小さめに切ると火を通したときに柔らかくなりやすいです。
大きさや形は作る料理と好みによっても変わります。
薄いレタスなら包丁を使わずに手でちぎってもOKです。
ネギ・水菜・春菊など長い野菜
長ネギは根元を切り落とし、5mmほどの幅で斜めに切ります。
斜めに切ると辛みと甘みのバランスがちょうどよく、お鍋に入れたときの見た目も良くなります。
水菜や春菊は束をまとめて3~4cmの長さになるよう、垂直に切っていきます。
にんじん・大根などの根菜
火が通るのに時間がかかる根菜は薄切りにすると、お肉と同じようにサッとしゃぶしゃぶして食べることができます。
クタクタになるまで煮込んだ根菜がお好きな場合は3~5mm幅に切って、あらかじめ少し火を通しておくとよいでしょう。
ピーラーやスライサーで薄く長いリボン状にスライスすると見た目にも華やかになります。
しいたけ・エノキタケなどのキノコ類
キノコは根元の石づきを切り落としてから手でほぐします。
しいたけは笠の部分に包丁を寝かせるようにして切り込みを入れ、飾り切りにすると見た目と味の染み込みが良くなります。
キノコは水で洗うと旨みが流れ出てしまったり臭みが出てしまったりするものが多いので、市販のものならば洗わずにお鍋に入れるか、気になる部分を濡らしたキッチンペーパーで拭う程度にしましょう。
ズッキーニ・パプリカ・かぼちゃなどその他の野菜
しゃぶしゃぶに入れる野菜の切り方で迷ったら薄切りがおすすめ。
ズッキーニは薄い輪切りか、長さを半分に切ってから薄い短冊切りにします。
パプリカは薄く縦に切り、かぼちゃは半分にしてから切り口を下にして薄く切っていきます。
もやし
もやしは袋から出して水で軽く洗い、切らずにそのまま鍋に入れます。
細長いひげ根はそのままでも食べられますが、指でちぎって取り除くと口当たりが良くなります。
もやしは火の通りがとても早く、長く加熱するとしなしなになってしまうため、食べる直前にお鍋に入れるのがベストです。
しゃぶしゃぶの作り方
しゃぶしゃぶの基本的な作り方を紹介します。
- 鍋に水と昆布を入れ、30分~2時間ほど置く
- 具材を食べやすい大きさに切る
- つけダレを用意しておく
- 1の鍋を弱火にかけ、水が沸騰する直前で昆布を取り出す
- 火の通りにくい野菜から先に鍋に入れ、火の通りやすい野菜とリボン状にした野菜はお肉と同じように鍋にくぐらせて火を通す
- お好みのつけダレをつけて食べる
昆布を入れたまま沸騰させると昆布のぬめりと雑味が出てしまうので、沸騰する前に昆布を取り出しましょう。
つけダレは数種類用意しておくと味の変化が楽しめ、最後まで飽きることなく食べられます。
まとめ
しゃぶしゃぶに合う野菜とその切り方・作り方を紹介しました。
具材を鍋にくぐらせて食べるというシンプルな食べ方なので、意外な野菜でもおいしく食べることができます。
いろいろな野菜を使って個性豊かなしゃぶしゃぶを味わってみてはいかがでしょうか。