目次
宮崎県は豊かな自然に恵まれ、独自の食文化を育んできた土地です。
観光で訪れる人々を魅了する郷土料理の数々は、地元の人々に愛され続けてきた伝統の味わいです。
今回は、宮崎旅行で絶対に食べたいご当地グルメを紹介します。
ディナーにもおすすめ宮崎ご当地グルメ4選
宮崎でぜひ味わってほしい、ボリュームのあるご当地グルメを紹介します。
地鶏の炭火焼き

宮崎の炭火焼きは、シンプルな調理法で鶏肉本来の旨味を引き出した郷土料理です。
炭火で直火焼きにすることで、香ばしい香りと共に鶏肉の持つ甘みを最大限に引き出します。
調理方法はシンプルで、塩こしょうで味付けした鶏肉を強火の炭火でこんがりと焼き上げるだけです。
遠赤外線効果により、外はパリッと中はジューシーに仕上がります。
とくにみやざき地頭鶏 を使用した炭火焼きは、その噛みしめるほどに溢れ出す旨味と、適度な歯ごたえが特徴です。
宮崎市の繁華街「ニシタチ」にある「丸万焼鳥」は、観光客にも人気の名店です。
骨付き肉の絶妙な焼き加減と、炭火で引き出された深い味わいを堪能できます。
宮崎牛

宮崎といえば、全国和牛能力共進会で3大会連続内閣総理大臣賞を受賞した、最高級ブランド牛である「宮崎牛」ははずせません。
きめ細やかな霜降りと、口の中でとろけるようなやわらかさが特徴です。
宮崎牛を味わうなら、焼肉やステーキがおすすめ。
ロース肉は霜降りと赤身のバランスが良く、表面を軽く焼いてレアに仕上げると、甘みと風味が引き立ちます。
すき焼きやしゃぶしゃぶなど、和食の調理法も絶品です。
すき焼きでは甘辛い割り下と溶き卵が宮崎牛の旨味を引き立て、しゃぶしゃぶではさっと湯にくぐらせることで、口の中でとろけるような食感を楽しめます。
チキン南蛮

チキン南蛮は宮崎県延岡市で生まれた郷土料理で、現在では全国的に親しまれています。
鶏むね肉を使用するのが特徴で、衣をつけて揚げたあと甘酢に漬け込み、自家製タルタルソースをかけて仕上げます。
サクッとした衣に、甘酢の酸味とまろやかなタルタルソースが絶妙に絡みます。
発祥の店である「味のおぐら」では、鶏肉一枚を丸ごと使用した豪快な一品を味わえます。
特製のタルタルソースは最高級サラダ油を使用し、マヨネーズから手作りするこだわりです。
現在では発祥の地である延岡市が町ぐるみでチキン南蛮を全国にアピールしており、市内には様々な名店が軒を連ねています。
冷や汁

冷や汁は、宮崎の暑い夏を乗り切るための郷土料理です。
いりこと胡麻をすり鉢でよくすり潰し、味噌を加えて作る冷たい汁物で、暑さで失われた食欲を呼び戻してくれます。
農家の朝食として親しまれてきた冷や汁は、地域によって「すったて」「つったて」とも呼ばれます。
具材には豆腐、きゅうり、大葉、みょうがなどを添え、熱いご飯にかけて食べます。
味噌を香ばしく焼いてから使うと、より深い風味を楽しめます。
宮崎の夏の食卓に欠かせないこの一品は、簡単に作れて栄養バランスも良く、暑い季節でもさっぱりと食べられます。
ランチや〆にもぴったりな宮崎ご当地グルメ4選
ランチだけでなく、お酒を飲んだあとの〆にもぴったりな、手軽に食べられるご当地グルメを紹介します。
肉巻きおにぎり

宮崎のB級グルメとして全国的な人気を誇る「肉巻きおにぎり」は、俵型のおにぎりに薄切り豚肉を巻き、しょうゆベースの秘伝タレで味付けした一品です。
豚肉はオーブンでじっくりと焼き上げられ、香ばしい香りと旨味が凝縮されています。
タレの甘じょっぱさがご飯に染み込み、豚肉の旨味と相まって絶妙な味わいを生み出します。
宮崎では、サニーレタスやサンチュに包んで提供されるのが一般的です。
チーズや七味とうがらし、タルタルソースなど店舗によって様々なトッピングが楽しめます。
レタス巻き

宮崎市内の老舗寿司店「一平」で1966年に誕生した「レタス巻き」は、茹でたエビ、レタス、マヨネーズを具材とした和洋折衷の味わいの巻き寿司です。
レタスのシャキシャキ感とエビのプリプリ感、マヨネーズの風味が絶妙なハーモニーを奏でます。
甘酸っぱい酢飯とパリパリの海苔が包み込む独特の味わいは、宮崎の食文化として定着しました。
現在では寿司店はもちろん、居酒屋やうどん店でも提供される人気メニューとなっています。
焼酎のつまみとしても親しまれ、宮崎の食に欠かせない存在です。
辛麺

宮崎県延岡市発祥の「辛麺」は、1987年に誕生した宮崎を代表するご当地ラーメンです。
真っ赤な激辛スープに、小麦粉とそば粉から作られた独特の食感の麺が特徴で、「こんにゃく麺」とも呼ばれています。
ガラスープをベースにしたしょうゆ味のスープは、唐辛子とにんにくが効いた刺激的な味わいです。
一見激辛に見えますが、ほどよい甘みとコクがあり、辛さの中に深い旨味が感じられます。
具材には卵、ニラ、にんにく、ひき肉を使用し、溶き卵がスープの辛さをまろやかにします。
辛さには段階があり、自分好みの辛さを選べるのも魅力です。
宮崎県内には辛麺専門店が40店舗以上あり、居酒屋や焼肉店のサイドメニューとしても親しまれています。
釜揚げうどん

宮崎の「釜揚げうどん」は、四国との歴史的な繋がりから生まれた郷土料理です。
江戸時代から四国との交流があり、明治以降は四国からの移住者も多かったことから、独自の進化を遂げた宮崎のソウルフードです。
宮崎市近郊には100軒以上の釜揚げうどん店があり、朝食から締めの一杯まで、一日を通して楽しまれています。
名店「重乃井」では北海道産の昆布を贅沢に使用し、カツオ節やサバ節を合わせた出汁が特徴です。
茹でたての麺を温かい出汁につけて食べ、最後に『うどん湯』で割って飲みます。
宮崎のご当地スイーツ・フルーツ5選
宮崎には南国の温暖な気候を活かして育った果物や、地元で愛され続けている伝統のお菓子など、宮崎ならではの味わいが多くあります。
宮崎のご当地スイーツとフルーツを紹介します。
チーズ饅頭

宮崎を代表する銘菓として知られるチーズ饅頭は、サクサクのクッキー生地でクリームチーズを包んだ洋風和菓子です。
菓子処わらべのチーズ饅頭は外はサクサク、中には酸味の効いたクリームチーズが入っており、早くに売り切れることも多い人気商品です。
風月堂の元祖チーズ饅頭は、サクサクの生地にチーズの芳醇な風味が特徴で、冷凍保存して温めなおすことでできたての味が楽しめます。
お菓子の日高のチーズ饅頭は特製チーズを使用し、口の中でトロっととろける食感が楽しめます。
宮崎観光の際は、各店舗の個性豊かなチーズ饅頭を食べ比べてみるのもおすすめです。
なんじゃこら大福

なんじゃこら大福は一口食べると、思わず「なんじゃこら!」と声が出るほどの驚きの味わいが特徴の大福です。
モチモチの生地の中には、クリームチーズ、いちご、栗という3種類の具材がたっぷりと詰め込まれており、それぞれの味と食感が見事に調和しています。
とくに生地は、やわらかさを保つために改良を重ねた特製の米粉を使用しており、その独特の食感は「なんじゃこらの粉」と呼ばれるほどです。
クリームチーズはさっぱりとした味わいで、餡との相性も抜群です。
食べごたえ十分なボリュームながら、しつこさを感じさせない上品な味わいが魅力です。
からいも団子
からいも団子は、つきたての餅とふかしたさつまいもを練り込んだ生地で、つぶあんを包み込んだ郷土菓子です。
きな粉をたっぷりとまぶした外見からは想像できない、しっとりとした生地の食感が特徴です。
さつまいもの自然な甘みと、つぶあんの上品な風味が口の中でとろけるように広がります。
きな粉の香ばしさが加わることで、素朴ながらも奥深い味わいが楽しめます。
なんともいえず懐かしさを感じさせる味わいは、現在でも地元の人々に愛され続けています。
完熟マンゴー 太陽のタマゴ

宮崎県の特産品であるマンゴーの中でも、とくに優れた品質である「太陽のタマゴ」は、驚くほどクリーミーな食感と濃厚な甘みが特徴です。
糖度15度以上で果肉は驚くほどやわらかく、スプーンですくうとトロリとした食感が楽しめます。
香り高くとろけるような舌触りの果肉からは、南国の太陽をたっぷりと浴びて育った証である芳醇な甘みが溢れ出します。
「太陽のタマゴ」は、宮崎で収穫される完熟マンゴーの中でも、糖度やサイズなどの厳しい基準を満たしたものだけに与えられる称号で、その濃厚な甘みと風味は市場でも最高級品として評価されています。
完熟きんかん たまたま

宮崎県の特産品である完熟きんかん「たまたま」は、皮ごと丸かじりできる新感覚の柑橘です。
通常のきんかんに比べて大粒で、皮まで驚くほど甘いのが特徴です。
樹上で210日以上かけてじっくりと完熟させることで、きんかん特有の刺激成分が消え、まろやかな味わいに仕上がっています。
果肉はジューシーで、皮には爽やかな柑橘の香りが凝縮されています。
一粒そのまま口に入れると甘みと香りが同時に広がり、フルーツキャンディーのような味わいを楽しめます。
さらに、完熟きんかん「たまたま」の中でも、糖度18度以上、直径3.2cm以上の厳しい基準を満たしたものは「たまたまエクセレント」と呼ばれ、全体の約3%しか収穫されない希少な逸品です。
まとめ
宮崎は全国的に評価される上質な肉料理から、地元で愛され続ける伝統の郷土料理、さらには温暖な気候を存分に活かした果物やスイーツまで、バラエティ豊かな食文化が息づいています。
宮崎を訪れた際は、豊かな自然が育んだ多彩な味わいをぜひ堪能してください。