柚子の季節はいつ?収穫&開花の旬と選ぶコツ・保存方法を詳しく解説

柚子の季節はいつ?収穫&開花の旬と選ぶコツ・保存方法を詳しく解説

爽やかな香りと鮮やかなビタミンカラーが、料理にアクセントを加えてくれる柚子。

冬のイメージが強い柚子ですが、じつは冬だけの果物ではありません。

今回は柚子の収穫時期や開花時期といった季節に関する豆知識や新鮮な柚子を選ぶコツ、適切な保存方法について解説します。

この記事では、風邪のひき始めや治りかけなどのシーン別、喉の痛みや発熱などの症状別におすすめの食べ物を紹介します。

柚子と季節

柚子と季節

収穫と開花、柚子湯に入る時期、季語としての柚子など、柚子はさまざまな季節に関係しています。

柚子が季節によってどう変わるのか、詳しく見ていきましょう。

柚子の旬

柚子は一年を通して市場に流通しています。

旬の時期は7月~9月頃の夏と、11月~1月頃の冬の2回。

中でも12月における柚子の収穫量が断然多く、冬に最盛期を迎える果物です。

収穫時期は栽培方法によっても異なり、ハウス栽培は4月~7月頃、露地栽培では7月~12月にかけてとなっています。

収穫量の多い都道府県は上から順に、高知県、徳島県、愛媛県と、四国地方に集中しており、とくに高知県は国内シェアの約52%を占める一大産地です。

黄柚子と青柚子の違い

冬によく見かける柚子は、皮が黄色いことから「黄柚子」と呼ばれています。

成熟した味わいと豊かな香りが料理のアクセントにぴったりです。

夏に採れる「青柚子」は皮が青々しい緑色をしていて、黄柚子よりも強い酸味と若々しさを感じる香りが特徴。

青柚子は黄柚子よりも果汁が少なく、果汁よりも皮がメインで使われることが多いです。

九州地方では、青柚子と青唐辛子から作る柚子胡椒が薬味として親しまれています。

柚子の花の季節

柚子は、食用の本柚子と、花を楽しむための花柚子に分けられます。

開花時期は、本柚子も花柚子も5月頃です。

花は白く、5枚の花弁がまるで星のように広がる可憐な見た目をしています。

花柚子は植木鉢サイズの苗木もあり、実が生るまでの期間も本柚子より短いため、一般家庭でも育てやすいです。

本柚子よりは香りが弱いものの、花柚子の実も食用にできます。

柚子の種類

本柚子は誕生した地域などによって種類分けできます。

木頭系

木頭系は本柚子の中で一番メジャーな種類です。

徳島県木頭村(現在の那賀町)で選抜されたことから、木頭系という名称が付けられました。

選抜とは異なる特徴を持つ品種をかけ合わせて生まれた個体の中から、より好ましい特徴を持つものを選んでさらにかけ合わせていくことを差します。

木頭系の特徴

  • 実が大きい
  • 香りが良い
  • 色が鮮やか

山根系

山根系は、徳島県阿南市にある山根氏の園で選抜されたものです。

木頭系よりも実が生るまでの年数が短いので、新たに柚子を育てる方に人気があります。

山根系の特徴

  • 実がつくまでが早い
  • 木頭系よりも実がやや小さい
  • 実の大きさが揃いやすい

多田錦

多田錦は、徳島県にて多田氏の畑で誕生した種なし柚子です。

種がないので切りやすく、料理に使いやすいというメリットがあります。

実は小ぶりなものの、大きさの割に果汁の割合が高く、無駄がありません。

また、酸味がひかえめなのでそのまま食べることもできます。

多田錦の特徴

  • 種がない
  • 果汁の割合が高い
  • 酸味がまろやかで甘みがある

獅子柚子・鬼柚子

獅子柚子または鬼柚子は名前に「柚子」とついているものの、正確には柚子ではなく、柚子と同じ柑橘類の文旦の仲間です。

大きさは柚子の数倍かそれ以上あり、皮の表面がボコボコと盛り上がっています。

皮の下の白いワタが分厚く、ひかえめな酸味のあっさりとした味わいです。

どちらかといえば食用としてよりもお正月飾りなどの観賞用として使われることが多いです。

獅子柚子・鬼柚子の特徴

  • 柚子ではなく文旦の仲間
  • 柚子よりとても大きい
  • 食用よりも観賞用がメイン

柚子湯に入るのは冬至

湯船に柚子を浮かべる柚子湯に入るのは冬至の日です。

冬至とは日の出から日の入りまでの時間が一年で最も短くなる日であり、現在の暦ではおおよそ12月21日~12月23日頃となります。

冬至に柚子湯に入る理由については諸説あります。

  • 柚子の香りで邪気を祓う禊とした
  • 江戸時代に銭湯が厄除けで柚子を入れ始めた
  • 冬至と湯治・柚子と融通で「柚子湯に入れば健康になって融通がきく」というごろ合わせ

強い香りで悪いものを祓い、身を清めるという考えは古くからありました。

冬至は日が短くなるとともに弱まった太陽の力が再び増していくという思想から、冬至に香りの強い柚子湯で身を清める習慣が広まったともいわれています。

また、ごろ合わせで冬至と湯治、柚子と融通をかけたという説もあります。

柚子は秋の季語

俳句においては、柚子は秋の季語とされています。

実際に俳句に使われた例を見てみましょう。

葉まばらに 柚子あらはるゝ 後の月 ―正岡子規

ゆふ空から 柚子の一つを もらふ ―種田山頭火

ちなみに、柚子湯は冬の季語なので、柚子と柚子湯では俳句の趣が異なるのも興味深いところです。

肌に触れ 柚子が遊べり 長湯する ―相馬遷子

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新鮮な柚子の選び方

新鮮な柚子の選び方

せっかく買うなら鮮度が高く、おいしい柚子を選びたいものです。

柚子を選ぶポイント

  • ずっしりと重みを感じる
  • 香りがしっかりある
  • 皮にハリがあり、ブヨブヨしていない
  • ヘタの切り口が新鮮で変色していない

手に持ったときに重く、香りが強いものを選びましょう。

皮にハリがあってヘタの切り口が変色していないものは鮮度が高い証拠です。

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柚子の保存方法

柚子の保存方法

柚子の保存方法は常温、冷蔵、冷凍の3種類があり、それぞれ保存できる日数とメリットが異なります。

常温で保存する

柚子は涼しいところであれば常温保存ができます。

常温保存ができないのは、夏場や暖房がきいている冬の室内などです。

そういった場合は冷蔵または冷凍での保存に変更したり、暖房を使わない場所に移したりしましょう。

  1. 丸ごとの柚子を新聞紙で包む
  2. 直射日光の当たらない涼しい場所に置く

この方法で1週間ほど保存できます。

冷蔵保存する

冷蔵での保存は季節を問わない手頃な方法です。

  1. 丸ごとの柚子を新聞紙で包む
  2. 冷蔵庫の野菜室に入れる

保存期間は約2週間~3週間。

冷凍保存する

冷凍保存する場合は、丸ごと冷凍と切ってから冷凍の2通りのやり方があります。

簡単なのは丸ごと冷凍するやり方ですが、切ってから冷凍した方が料理に使うときの手間が少なく、楽ちんです。

皮と果肉に分けて冷凍する

柚子は皮を細く切って料理に使うことも多いため、皮と果肉に分けてから冷凍すると利便性が上がります。

  1. 柚子を水で洗い、水気をふきとる
  2. 皮を縦にむき、少量ずつラップで包む
  3. 果肉は半分に切り、一つずつラップで包む
  4. 2と3をそれぞれまとめて冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いて冷凍庫に入れる

1ヶ月ほど持ちますが、皮の香りは飛びやすいのでなるべく早めに使い切るといいでしょう。

果汁を冷凍する

皮と果肉に分けた際、果汁を搾っておくとさらに便利です。

  1. 小さいアルミカップを何個か並べておく
  2. 柚子の皮をむき、果汁を搾ってアルミカップに流し込む
  3. アルミカップを冷凍庫に入れて凍ったら冷凍用の保存袋に移して冷凍庫で保存

保存できる期間は約1ヶ月です。

丸ごと冷凍する

柚子を切らずに丸ごと冷凍する方法は、すぐに冷凍できて保存期間が長くなるというメリットがあります。

  1. 柚子を水で洗い、水気をふきとる
  2. 一個ずつラップで包む
  3. まとめて冷凍用の保存袋に入れ、袋の空気を抜いて冷凍庫に入れる

3ヶ月ほど保存することができます。

解凍方法

冷凍保存した柚子の皮・果肉・果汁は、10分~30分ほど常温で置いておくと解凍されて使えるようになります。

皮は薄いので、解凍せずにそのまま使っても問題ありません。

丸ごと冷凍した柚子は常温でやや長めに置いておくか、冷凍室から冷蔵室へ移してしばらく置いて自然解凍させましょう。

電子レンジでの解凍は流れ出た水分と一緒に香りも飛んでしまうため、おすすめしません。

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まとめ

この記事では柚子の収穫と開花の季節や冬至に柚子湯に入る理由、季語としての柚子など、柚子と季節にまつわる事柄を解説しました。

柚子は夏から冬にかけて収穫されたり、秋の季語であったりと、冬に限らずいろいろな季節の顔を持っている果物です。

冬の黄柚子だけでなく夏の青柚子も使って、季節ごとの柚子を満喫してください。

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