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どうも、ふるなびデザイナーのYossyです。
仕事が忙しくなるとふとどこか遠くに行きたくなるのは、私だけではないと思います。
とは言え、現実は厳しいもの。
ふらっとどこかに行こうにも、時間もお金がなかったりするのが世の常です。
そんな時、GoogleMapで脳内トラベルを楽しむ方もいらっしゃるそうですが、
ここは「ふるなびブログ」。
日々眺めているふるなびに掲載させていただいている自治体から、個人的に近年行ってみたい土地をご紹介させていただきます。
と、言うわけで今回ご紹介するのは「薫風と清流香る、九州の小京都」佐賀県小城市です!
佐賀県小城市はどんなまち?
佐賀平野の西端、佐賀県のほぼ中央に位置する小城市(おぎし)は、“九州の小京都”とも呼ばれる、小城鍋島藩七万三千石の城下町として古い歴史を持つまちです。
また、天山山系から流れ落ちる美しい清流、肥沃な佐賀平野、日本一の干潟・有明海と、豊かな自然に恵まれています。
春には牛尾の梅林や小城公園の桜、初夏には祇園川のホタル、秋には江里山の棚田を彩る彼岸花、冬には天山の頂を覆う雪など、春夏秋冬のさまざまな姿で訪れる人たちを楽しませてくれます。
佐賀県小城市の見どころをご紹介
心和む、農村の原風景「棚田と彼岸花の里 江里山」
小城市小城町の北部、標高250メートルに位置する江里山集落には、約600枚の棚田が斜面に美しい曲線を描きながら広がります。
そののどかな風景は、日本の棚田百選(平成11年農林水産省認定)、全国農村景観百選(平成4年農林水産省認定)、22世紀に残す佐賀県遺産に選ばれている名観です。
そのままでも美しい里山ですが、秋になると真っ赤な彼岸花があぜ道を彩り、さらに幻想的な光景が広がります。
見頃の時期(9月下旬頃)には、これを目当てにおおくのカメラ愛好者や観光客が江里山を訪れ、稲穂と彼岸花の美しいコントラストを楽しみます。
マイナスイオンたっぷりの癒しのスポット「清水の滝」
全国名水百選にも選ばれた清水川の上流にある「清水の滝」(別名「珠簾(たますだれ)の滝)は、小城市の象徴の一つ。幅13mの清流が落差75mの崖を垂直に落ちてくるさまは豪快でありながら、美しさを感じさせます。
また、例年秋の紅葉シーズンに合わせ「清水竹灯り」として夜の紅葉のライトアップ、そして暗闇を照らす無数の竹灯篭が異空間を演出します。
滝までの道を照らす竹灯篭は実に一万個以上!
可愛らしい小さな竹灯篭や大型モニュメントなど、志向を凝らした竹灯篭と紅葉を眺めながら進んだ先にあるライトアップされた清水の滝は圧巻です。
初夏のクリスマスツリー「祇園川のホタル」
上記の豊富な湧水を誇る清流「清水川」。その本流である祇園川は、毎年5月下旬から6月上旬の頃になると源氏ボタルが飛び交う日本有数の蛍の観光名所です。
数十万匹ともいわれる祇園川のホタルは、「ふるさといきものの里100選」にも選定されています。
目の前まで飛んで来て肩に止まったりと、ホタルと触れ合うほど近くでの鑑賞が可能なことで人気があり、祇園川のホタルは約1ヶ月ほどの長い期間、その幻想的な光を楽しませてくれます。
佐賀県小城市の見どころをご紹介
小城市は、北は千メートル級の山「天山」、南は日本一の干潟で有名な有明海に面しているため、山の幸・海の幸ともに豊富な食の町でもあります。
全国トップクラスの最高級ブランド牛「佐賀牛」
全国に数多くある銘柄牛の中で、トップクラスの高品質を認められているブランド牛「佐賀牛」!
それもそのはず、佐賀牛は佐賀県農業協同組合管内の肥育農家で飼育される黒毛和種の和牛のうち、一定の基準を満たした場合に呼称が許される牛肉の名称で、日本食肉格付協会の設ける呼称制限では全国2番目の厳しさです。
厳しい品質管理で作られる佐賀牛の美味しさは、佐賀県特有の穏やかな気候と美味しい水、澄み切った空気によるたまものです。
さらにJAグループ佐賀管内の肥育農家では、熟練された飼育技術で、牛にストレスがかからないようエサの配合からあたえ方など徹底した気配りをもって大切に肥育されています。
柔らな赤身の中にきめ細かな脂肪が入り込んだ霜降りは、見ているだけで肉が食べたい欲求が最高潮になります。
風味の良い脂肪は甘く、コクがあり、ステーキにしても良し、しゃぶしゃぶにしても最高です!
佐賀牛と佐賀和牛の違いとは?
佐賀牛を探してみると、「佐賀牛」と「佐賀和牛」という微妙に表記が異なる二種類が見つかるかもしれません。
「佐賀牛」は、JAグループ佐賀管内肥育農家で飼育された黒毛和種であって、(社)日本食肉格付協会の定める牛取引規格の最高の肉質である「5」等級および「4」等級のBMS「No.7」以上を「佐賀牛」と呼び、それ以下を「佐賀和牛」と分けてブランド化されています。
つまり、佐賀の黒毛和牛のなかでも、より高品質なものに「佐賀牛」の称号が与えられるわけですね。
特選佐賀和牛カルビーと自家製のタレ、コチュジャンのセット。
寄附金額:10,000円
高品質の牛肉のたっぷりのしゃぶしゃぶ・すき焼きで!至福の時間をお楽しみください。
寄附金額:30,000円
脂肪分も少なくやわらかい、ステーキに最適とされる「フィレ」の部位は牛一頭からわずか3%ほどの貴重な部位です。
寄附金額:50,000円
小城羊羹
全国に知られる銘菓「小城羊羹(おぎようかん)」。
小城市は人口5万人ほど市内に20軒以上の羊羹屋が存在する全国的にも珍しいまちです。
羊羹の購入量が全国平均の2.5倍も多い佐賀。その人気の立役者である小城の羊羹は、いまでは羊羹といえば「小城羊羹」と言われるほど広く愛されています。
なかでも、外側が砂糖でシャリっと硬くなる「切り羊羹」(昔ようかん・断ち羊羹ともいわれます)は、全国的に見ても珍しく、今なお味とともに受け継がれる小城の伝統製法です。
小城羊羹は歴史ロマンのたまもの
ご存知の通り、江戸時代に鎖国されていた日本では、海外との唯一の窓口は長崎の出島でした。
出島に荷揚げされた貿易の品は、長崎から佐賀を通って小倉へと続く長崎街道を通じて京都・大坂・江戸などへと運ばれて行きました。
驚くことに、実は砂糖もこの長崎街道を通じて鎖国時代の日本に入ってきたものでした。
当然のように砂糖は珍重され、長崎街道は別名「シュガーロード」とも呼ばれています。
そんな長崎街道に生まれたお菓子には、小城市の羊羹の他にも、長崎市のカステラ、北九州市の金平糖など有名なものが数多く存在します。
さて、このような理由で長崎街道の上に位置した小城市には砂糖や製菓技術が入ってきました。
小城市は、名水百選にも選ばれる清水川の水があり、小豆の一大産地だった佐賀市富士町も近くにあったことで、羊羹の主原料である砂糖・水・小豆がそろう環境にありました。
さらに、城下町である小城市では茶道の文化が発達しており、お茶請けとして羊羹が受け入れられる下地があったことで、羊羹作りが盛んになったされています。
小城羊羹が歴史と環境・文化によって育まれたものと考えると、歴史のロマンを感じますね。
伝統の製法で練り上げた羊羹のセット。砂糖のジャリジャリ感が小城羊羹の特徴です。
寄附金額:10,000円
高級な素材を贅沢に使用し、匠の技で丹念に練り上げた増田羊羹本舗の最高級品。
寄附金額:10,000円
小城の涼に舌鼓!清水(きよみず)の鯉
川魚、とくに鯉と言えば、独特な臭みを持つことで敬遠されることも多い食材かと思います。
しかし、小城市の鯉はちがいます!
清水川の透き通る清流にさらされた鯉は臭みがなく、名物料理として愛されています。
とくに清水地区では、十軒ほどの鯉料理店が軒を連ねる全国でも珍しい小城市の名所の一つです。
鯉の旬と言えば、脂の乗った寒鯉を食べる冬を想像する人も多いですが、小城市の鯉が人気のシーズンは夏。鯉のあらいが代表的な料理として楽しまれています。
夏の鯉は動き回っていると言われ、ビタミンも豊富。夏バテ気味の体にもってこいだそうです。
優雅に流れ落ちる清水の滝を観光してから、その水にさらされた美味しい鯉料理を食べるのが定番コースなのだとか。
滝で涼を感じつつ、鯉のあらいで涼を味わう。いかにも風流ですね。
酒飲みにも女性にも、鯉はうれしい効果がいっぱい!
鯉は薬用されていたと言うほど、栄養が豊富!
特にタウリンを代表とする肝臓に効く成分が豊富です。
食欲の促進、胃炎を抑える効果があり、さらに、お酒で二日酔や脂肪肝になるのを予防、「むくみ」の解消にも効果があるそうです。
…と言うことは、鯉をつまみに健康的に無限にお酒が楽しめるということですよね?
(※個人による個人的な見解です)
また、鯉には女性向けの効能も注目されています。
母乳の出をよくしたり、コラーゲンを豊富に含むため、小野小町が美容食にしていたというほど、美容効果の高い食品としても期待できます。
高級な昆布に巻いて2~3日甘辛く煮込んだ田舎昆布巻は柔らかい鯉の身と昆布が抜群の相性です。
寄附金額:5,000円
鯉に含まれる良質なコラーゲンをギュッとカプセルに。保湿力に優れたクリームです。
寄附金額:10,000円
さいごに
いかがでしたでしょうか?
九州の小京都、佐賀県小城市は美しい四季の風景が広がり、豊かな食文化を持つまちでした。
小城市で美味しい佐賀牛と銘酒を楽しめる日を夢見つつ、今日も仕事をがんばります。
それでは、また。