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ジャスミン茶は女性にも男性にも人気の高いお茶のひとつです。
最近ではペットボトル飲料としても販売されており、スーパーやコンビニなどで手軽に購入できます。
しかし、ジャスミン茶にどのような効能があるか知らない人は意外に多いのではないでしょうか?
今回の記事ではジャスミン茶の成分と効能をはじめ、美味しい淹れ方や飲むときの注意点についてご紹介します。
ジャスミン茶とは?
ジャスミン茶とは、煎茶やウーロン茶の茶葉にジャスミンの花の香りを移したお茶のことです。
香りづけは、ジャスミンのつぼみの状態の花と茶葉を幾層にも重ねて行います。
ジャスミン茶はもともと品質の落ちた茶葉をおいしく飲むために花の香りをつけたのが始まりで、中国名では「茉莉花茶(モーリーファーチャ)」と呼ばれています。
茉莉花茶と書いて「マツリカチャ」と呼ぶことがありますが、これはジャスミン茶に使用されるジャスミンの種類が茉莉花(マツリカ)だからです。
花茶(花や果実の香りをつけたお茶のこと)にはいくつかの種類がありますが、ジャスミン茶は中国における花茶生産量の約80%を占める代表的な花茶です。
ジャスミン茶の作り方
ジャスミン茶には香りづけがされているため、煎茶やウーロン茶とは違った工程が必要になります。
ジャスミン茶の作り方は以下の通りです。
- 1.釜炒りまたは蒸し製法で、材料となる茶葉を作ります。
- 2.ジャスミンのつぼみを涼しい場所に広げます。
- 3.開きかけのジャスミンのつぼみだけを選びます。
- 4.茶葉とジャスミンのつぼみを幾層にも重ねていきます。
- 5.数時間重ねた状態を維持して、茶葉にジャスミンの香りを移します。
- 6.茶葉とジャスミンを混ぜて、ジャスミンの香りを均一にします。
- 7.5と6の工程を数回繰り返します。
- 8.茶葉にしっかりとジャスミンの香りが移ったら完成です。
ジャスミン茶の成分
ジャスミン茶の成分は、文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」のお茶の欄に記載はありませんでした。
そのため、ジャスミン茶が香りを移している茶葉の中でも一般的な煎茶に焦点をあて、成分を見ていきましょう。
煎茶の成分は、文部科学省【「日本食品標準成分表2010」について第3章の16】において、
4) 茶とコーヒーのカフェイン及びタンニン、ココアのテオブロミン、カフェイン及びタンニンの含有量を、備考欄に記載した。炭水化物の成分値は、水分、たんぱく質、脂質、灰分の他にこれらの成分値も差し引いて求めた。
<引用:文部科学省ホームページ「「日本食品標準成分表2010」について第3章の16 」>
という前提条件が課されています。
以下は「煎茶の成分表(一部抜粋)」です。
成分名 | 含有量 |
---|---|
カリウム | 2200 |
カルシウム | 450 |
マグネシウム | 200 |
リン | 290 |
<引用:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2015年版(七訂) > 第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版)> 16 し好飲料類 (PDF:145KB) PDF」>
ジャスミン茶の効能とは?
ジャスミン茶の効能は、そのほとんどがジャスミンの成分によるものではなく、香りづけをしている煎茶やウーロン茶の成分によるものです。
ジャスミン茶には主に以下の成分が含まれています。
- リナロール
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
それぞれの成分による効能について詳しく見ていきましょう。
リナロール|リラックスさせる
リラックスしやすくなる効果は、ジャスミンに含まれているリナロールという香り成分によるものです。
リナロールにはこのほかにも、鎮静作用や抗不安作用などがあります。
リナロールはスパイスやラベンダーなどにも含まれており、食品の香りづけをはじめ、香水やボディソープなどにも使われています。
カリウム|高血圧を予防する
ジャスミン茶の茶葉である煎茶には、ミネラルの一種であるカリウムが多く含まれています。
カリウムにはナトリウムを排出する働きがあり、摂りすぎてしまった塩分を調整してくれる効果があります。
カリウムの主な働きは以下の通りです。
- 高血圧を予防する
- むくみを予防する
- 脳卒中をほ予防する
- 骨密度をアップさせる
カルシウム|健康な歯をつくる
ジャスミン茶の茶葉である煎茶には、カリウムの次にカルシウムが多く含まれています。
カルシウムは人間の体にもっとも多く存在するミネラルで、主な役割は健康な歯や丈夫な骨をつくることです。
それ以外にも骨粗しょう症を予防したり、ストレスを緩和させたりする効果があります。
マグネシウム|高血圧を予防する
マグネシウムには、高血圧を予防する働きがあります。
これは、マグネシウムがカリウムやナトリウムの量を調整して、血圧を下げるためです。
煎茶の成分にはマグネシウムも含まれており、体内で以下のような働きをしています。
- 高血圧を予防する
- 歯をつくる
- 骨をつくる
- 体温を調整する
リン|歯と骨をつくる
リンはカルシウムと結びつくことで、丈夫な歯と骨をつくる働きをします。
ただし、リンを摂取しすぎた上でカルシウムの摂取量が足りなくなってしまうと、反対に骨がもろくなってしまう原因になることもあります。
リンの主な働きは以下の通りです。
- 歯をつくる
- 骨をつくる
- 代謝を調整する
ジャスミン茶を飲む際の注意点は?
ジャスミン茶を飲むときは、カフェインの含有率に注意する必要があります。
ジャスミン茶はカフェインレスではありません。
これは、ジャスミン茶の茶葉に使用される煎茶にカフェインが含まれているためです。
とくにカフェインの摂取が良くないとされる妊婦さんは、ジャスミン茶を飲むときには注意が必要です。
2008年に英国食品基準庁(FSA)が「妊娠中にカフェインを摂取しすぎると、出生時に赤ちゃんが低体重になってしまう可能性があるため、1日の摂取量は200mgが望ましい」と公表しています。
また、妊婦さんでなくとも、カフェインは過剰摂取することで不眠やめまいなどの原因になるので注意しましょう。
【豆知識】美味しいジャスミン茶の淹れ方をご紹介
ジャスミン茶を美味しく淹れるには、ちょっとしたコツが必要です。
美味しいジャスミン茶の淹れ方のコツは「お湯の温度」と「蒸らし時間」にあります。
それでは、手順を詳しく見ていきましょう。
- 1.沸騰したお湯(90度くらいのお湯)を用意します。
- 2.ポットにお湯を入れて温めます。
- 3.ポットに入れたお湯を捨てます。
- 4.ポットにジャスミン茶の茶葉を3g入れます。
- 5.沸騰したお湯(90度くらいのお湯)をポットに入れます。
- 6.2~3分蒸らします。
- 7.茶葉を取り出します。
- 8.ジャスミン茶をカップに注ぎます。
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