目次
健康や美容によいといわれ、人気のある甘酒。
市販品も多く販売されていますが、じつは家庭でも作れます。
甘酒を作る方法は、炊飯器・ヨーグルトメーカー・魔法瓶・圧力鍋・鍋・保温ポットの6種類です。
甘酒の種類からおいしい作り方、保存方法まで詳しくご紹介いたします。
甘酒の魅力
甘酒は栄養価の高さから「飲む点滴」ともいわれている発酵飲料です。とくに必須アミノ酸やビタミンB群が多く含まれ、疲労回復に役立ちます。
また、食物繊維とオリゴ糖が含まれているため腸内環境も整い、ダイエットをしている人にも人気があります。
甘酒は2種類に分けられる
甘酒には「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」があります。
米麹甘酒はノンアルコールですが、酒粕甘酒はアルコールが含まれている点が大きな違いです。
それでは、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
米麹甘酒
米麹甘酒は、乾燥麹または生麹、水、米が原料です。
米の甘味があるため、砂糖などを入れなくても甘さを感じられます。
麹には種類がある
甘酒を作る麹には「乾燥麹」と「生麹」の2種類があります。
乾燥麹は乾燥した米麹で、パサパサしています。
一方、生麹は生の米麹で、水分が多くてしっとりしています。
乾燥麹でも生麹でも甘酒の仕上がりに違いはありません。
酒粕甘酒
酒粕甘酒は、酒粕、水、砂糖またははちみつが原料です。
酒粕は米、米麹、アルコールが原料で、甘味がないため砂糖やはちみつを入れる必要があります。
米麹を使った甘酒の作り方
甘酒作りに使用できる道具は以下の6種類です。
- 炊飯器
- ヨーグルトメーカー
- 魔法瓶
- 圧力鍋
- 鍋
- 保温ポット
それでは、それぞれの道具を使った作り方を詳しく見ていきましょう。
炊飯器で作る方法
甘酒を炊飯器で作るときに必要なものは以下の7点です。
- 炊飯器
- 計量カップ
- 温度計
- 布きん
- 乾燥麹または生麹
- 米
- 水(米を炊く用・炊いた米を冷ます用・布きんを濡れ布きんにする用)
このとき、乾燥麹または生麹は、しっかりもみほぐし、1粒ずつになるようにしておきます。
甘酒を炊飯器で作る手順
甘酒を炊飯器で作る手順は2通りあります。
お米を炊いて、甘酒を炊飯器で作る手順は以下の通りです。
- 炊飯器に米と水を入れて、ごはんを炊く
- 炊いた米を冷ますために水を入れる
- 炊いた米に水を入れたら、温度は55~60℃になるように維持する
- 乾燥麹または生麹をいれてかき混ぜる
- 炊飯器に濡れ布きんをかぶせて8時間置く
- ペースト状になったら完成
おかゆを炊いて、甘酒を炊飯器で作る手順は以下の通りです。
- 炊飯器に米と水を入れて、おかゆを炊く
- 炊いたおかゆに乾燥麹または生麹をいれてかき混ぜる
- 温度は55~60℃になるように維持しながら、炊飯器に濡れ布きんをかぶせて10~12時間置く
- ペースト状になったら完成
55~60℃を維持するのは、60℃を超えると麹が死滅するためです。
甘酒を乾燥させないように濡れ布きんをかぶせるのも忘れないようにしましょう。
ヨーグルトメーカーで作る方法
甘酒をヨーグルトメーカーで作るときに必要なものは以下の7点です。
- ヨーグルトメーカー
- 温度計
- 鍋または電気ポット(お湯を沸かすため)
- 乾燥麹または生麹
- 米
- 水
- 熱湯
このとき、乾燥麹または生麹は、しっかりもみほぐし、1粒ずつになるようにしておきます。
甘酒をヨーグルトメーカーで作る手順
炊いた米を使った甘酒をヨーグルトメーカーで作る手順は以下の通りです。
- ヨーグルトメーカーの容器に炊いた米と熱湯を入れて混ぜる
- 炊いた米に粘り気が出てきたら、水を入れる
- 水を入れて55~60℃を維持する
- 乾燥麹または生麹を入れてかき混ぜる
- ヨーグルトメーカーにある甘酒を作るボタンを押す
- ヨーグルトメーカーの動作が止まったら完成
米麹だけを使った甘酒をヨーグルトメーカーで作る手順は以下の通りです。
- ヨーグルトメーカーの容器にバラバラにした乾燥麹または生麹を入れてかき混ぜる
- ヨーグルトメーカーにある甘酒を作るボタンを押す
- ヨーグルトメーカーの動作が止まったら完成
ヨーグルトメーカーは、温度設定などの面倒な作業を自動で行ってくれるので、とても簡単に甘酒を作れます。
ただし、ヨーグルトメーカーによって作り方は異なるため、ヨーグルトメーカーの説明書に従いましょう。
魔法瓶で作る方法
甘酒を魔法瓶で作るときに必要なものは以下の6点です。
- 魔法瓶
- 温度計
- 鍋
- 乾燥麹または生麹
- 炊いた米
- 水
このとき、乾燥麹または生麹は、しっかりもみほぐし、1粒ずつになるようにしておきます。
甘酒を魔法瓶で作る手順
甘酒を魔法瓶で作る手順は以下の通りです。
- ごはんを炊いておく
- 鍋に水とごはんを入れて、温度は55~60℃になるように維持する
- 乾燥麹または生麹をいれてかき混ぜる
- 鍋の甘酒を魔法瓶に移す
- 6~8時間そのまま待ったら完成
魔法瓶なら電気代がかからず、少ない行程で簡単に甘酒をつくれます。
圧力鍋で作る方法
甘酒を圧力鍋で作るときに必要なものは以下の5点です。
- 圧力鍋
- 温度計
- 乾燥麹または生麹
- 米
- 水
甘酒を電気圧力鍋で作るときに必要なものは以下の4点です。
- 電気圧力鍋
- 乾燥麹または生麹
- 炊いた米
- 水
このとき、乾燥麹または生麹は、しっかりもみほぐし、1粒ずつになるようにしておきます。
圧力鍋で作る場合と電気圧力鍋で作る場合では、必要なものが異なるため注意しましょう。
また、圧力鍋で甘酒を作るときは自分で火加減などを確認する必要がありますが、電気圧力鍋を使えば材料を入れて調理ボタンを押すだけです。
甘酒を圧力鍋で作る手順
甘酒を圧力鍋で作る手順は以下の通りです。
- 圧力鍋に米と水を入れておかゆを炊く
- おかゆが炊けたら、乾燥麹または生麹を入れる
- 55~60℃を維持しながらかき混ぜる
- 保温調理器などを使用して、温度が下がらないように8時間程度待つ
- ペースト状になったら完成
圧力鍋で作る場合は、おかゆを短時間で炊けるため、時短につながります。
甘酒を電気圧力鍋で作る手順
甘酒を電気圧力鍋で作る手順は以下の通りです。
- 鍋に炊いた米と水を入れ、しっかりほぐす
- 炊いた米と水がなじんだら、乾燥麹または生麹を入れてかき混ぜる
- 調理方法を選択し、ボタンを押す
- 電気圧力鍋の動作が止まったら完成
電気圧力鍋を使う方法もヨーグルトメーカーと同じく面倒な行程がなく、簡単に作れます。
なお、電気圧力鍋によって作り方が違うため、説明書に従って甘酒を作りましょう。
鍋で作る方法
甘酒を鍋で作るときに必要なものは以下の6点です。
- 鍋
- 温度計
- 計量カップ
- 乾燥麹または生麹
- 炊いた米
- 水
このとき、乾燥麹または生麹は、しっかりもみほぐし、1粒ずつになるようにしておきます。
甘酒を鍋で作る手順
甘酒を鍋で作る手順は以下の通りです。
- 鍋に炊いた米と水を入れて、火にかける
- しっかりとかき混ぜ、55~60℃を維持する
- 火を止めて、乾燥麹または生麹を鍋に入れる
- 再び、55~60℃を維持する
- 鍋をタオルで包んで保温する
- 4と5を2~3回を繰り返す
- 6~12時間置いたら完成
鍋で作る方法は一番手間と時間がかかるため、作り方のひとつとして覚えておくくらいでよいでしょう。
保温ポットで作る方法
甘酒を保温ポットで作るときに必要なものは以下の7点です。
- 保温ポット
- 温度計
- 計量カップ
- 鍋
- 乾燥麹または生麹
- 炊いた米
- 水
このとき、乾燥麹または生麹は、しっかりもみほぐし、1粒ずつになるようにしておきます。
甘酒を保温ポットで作る手順
甘酒を保温ポットで作る手順は以下の通りです。
- 保温ポットに熱湯を用意しておく
- 鍋に炊いた米と水を入れる
- おかゆになったら、55~60℃を維持する
- 鍋に乾燥麹または生麹を入れてかき混ぜる
- 保温ポットを空にする
- 保温ポットに甘酒を入れる
- 8時間置いたら完成
保温ポットなら作ったあと放っておけるため、忙しい人におすすめです。
酒粕を使った甘酒の作り方
酒粕を使った甘酒を作るときに必要なものは以下の5点です。
- 鍋
- 計量カップ
- 酒粕
- 砂糖またははちみつ
- 水
酒粕を使って甘酒を鍋で作る手順
酒粕を使って甘酒を鍋で作る手順は以下の通りです。
- 酒粕を小さくちぎる
- 鍋に小さくちぎった酒粕、水を入れる
- 弱火にて鍋の中身をかき混ぜる
- 酒粕が溶けたら、砂糖またはちみつを入れ、さらに混ぜる
- しっかり馴染んだら完成
酒粕なら、米麹を使うよりも短時間で簡単に作れます。
甘酒の保存方法
甘酒の保存方法は以下の2つです。
- 冷蔵
- 冷凍
冷蔵では密閉式のフードコンテナまたはビンに入れて約1週間程度、保存ができます。
冷凍ではフードパックに入れて1週間以上の保存が可能です。冷凍することで雑菌の繁殖が抑えられるため、長期保存ができます。
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