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愛知県名古屋市は、東日本と西日本の文化が交流し、新しい文化がどんどん誕生している、活気のある街です。
名古屋城や熱田神宮など観光スポットも点在しているため、観光客が多く訪れます。
そんな名古屋で、食べておきたい名物グルメをご紹介しますので、観光や出張で訪れた際の参考にしてください。
名古屋で食べたい名物グルメ:ご飯編
お腹を満たすのにぴったりな、ご飯ものの名物グルメをご紹介します。
ひつまぶし
名古屋といえば「ひつまぶし」を思い浮かべる人は多いでしょう。
うなぎの蒲焼を刻んでご飯と混ぜた郷土料理で、4回に分けて食べるという特徴があります。
1回目はそのまま食し、2回目はわさびやのり、ねぎなどの薬味をのせて食べます。
3回目はだし汁やお茶をかけてお茶漬けのように食し、最後は好きな方法で食べきります。
おひつに入ったご飯にうなぎをまぶすことから「ひつまぶし」と名付けられました。
「ひつまぶし」は、名古屋市熱田区の料亭「あつた蓬莱軒」が発祥といわれています。
複数人の出前を配達するさいに、おひつにご飯をまとめて入れていたところ、残されてしまうことが多くありました。
そこで2代目店主が、うなぎを細かく切ってご飯に混ぜこんだところ、注文客から好評を得ました。
さらに「食感のアクセントがほしい」「締めはお茶漬けにしたい」という客の声に応えていく形で、現在のひつまぶしのスタイルが定着していったといわれています。
天むす
天むすは、海老の天ぷらをご飯とのりで包んだ郷土料理です。
通常おむすびには塩を振りますが、天むすはえびの風味を大切にするため味付けをせずに握るという特徴があります。
名古屋の飲食店で食べられるほか、テイクアウトして食べ歩きすることもできる、人気グルメです。
名古屋で食べたい名物グルメ:お肉編
名古屋には、有名なお肉グルメがたくさんあります。
お気に入りを見つけて、ぜひ食べてみてください。
みそかつ
八丁味噌をベースにした濃厚なみそだれを、揚げたてのとんかつにたっぷりかけて食べる「みそかつ」。
とんかつ屋さんに行くと「みそか、ソースか」と聞かれるほど、名古屋では定番の料理です。
もっとも有名なみそかつの店は、1947年創業の「矢場とん」です。
諸説ありますが、矢場とんの初代店主が、とんかつをみそ味の鍋にひたして食べている客に感銘を受けたことで、みそかつが誕生したといわれています。
手羽先
鶏の翼の先端部分である手羽先は、コラーゲンが豊富でうま味が強い部位として、名古屋の人々に愛されています。
名古屋では部位の名称というより、カラッと揚げて塩こしょうやスパイスで味付けした「手羽先の唐揚げ」という料理を指しています。
パリッとした皮の食感とスパイシーさで、おつまみにぴったりです。
骨や関節があり、L字型に曲がっている手羽先は、食べ方にも特徴があります。
関節を軸に2つに折って、骨を取り除いてから食べるのですが、コツをつかむまでは大変なこともあるので、食べ方を説明したメニューを見たり、地元客を真似してみたりして、ぜひ味わってみてください。
名古屋コーチン
地鶏の王様と称されるほどのおいしさを誇るのが「名古屋コーチン」です。
とさかは赤く、目は赤栗色、くちばしと羽は淡い黄褐色をしています。
充分に運動をさせて、通常の鶏よりも約3倍の時間をかけて育てられた名古屋コーチンは、産卵用としても食肉用としても兼ねる卵肉兼用種として親しまれています。
名古屋コーチンが産む美しい桜色の殻をした卵は、1羽につき一年で平均250個産卵されます。
黄身の濃さとなめらかな舌触り、コクのある味わいでどんな料理にも合う、人気の高い卵です。
鶏肉はコクがあり、適度な弾力と歯応えを楽しめます。
どて煮
「どて煮」とは、牛すじや豚モツをみそベースのたれで煮込んだ料理で、大阪の郷土料理「どて焼き」から派生したという説があります。
みそには豆みそや赤みそが使われており、濃厚な甘辛い味わいが特徴。
クセのある牛すじやモツをじっくりと煮込むことで臭みが消え、ほろほろとした食感とうまみを楽しむことができます。
どて煮をご飯にかけて食べる「どて飯」もおすすめです。
名古屋で食べたい名物グルメ:麺類編
味噌煮込みうどん
名古屋ではみそ味のグルメが数多くありますが「味噌煮込みうどん」もその1つです。
八丁味噌をたっぷり使用し煮込んだうどんは、保温性が高い土鍋で作られることが多いため、最後までアツアツの状態で食べられます。
飲食店ではもちろん、家庭でも作られることが多い「みそ煮込みうどん」。
食塩不使用のうどんを使うことで、長時間煮込んでも伸びにくく、コシのある食感を維持できます。
仕上げに卵を落とすと、みその風味とマッチしてよりおいしくなります。
きしめん
幅7〜8mm、厚さ1mmほどで平たい形が特徴の「きしめん」は愛知県全域で愛されている、県民グルメです。
もともとは愛知県刈谷市で「ひもかわ」と呼ばれていたうどんが発祥といわれています。
麺が平たく汁が絡みづらいので、しっかりとした味付けにすることが多く、ムロアジやたまりでつゆを作るのがスタンダードです。
たまりはほぼ大豆で作られているため、きしめんの汁からはほんのりとみその風味を感じることができます。
現在は醤油ベースのだしを使ったり、カレーやクリーム系のソースを使ったりと、バリエーション豊かなきしめんが食べられる飲食店もあります。
あんかけスパ
「あんかけスパ」はその名の通りあんがかかったスパゲッティのことです。
茹で置きした麺を提供する直前にラードに絡めることと、たまねぎやにんにくなど大量の野菜を使ったしっかり味のあんが特徴。
もちもちの麺と濃厚なあんの絶妙なバランスを楽しめる、名古屋のソウルフードです。
台湾ラーメン
名古屋の人気店、「味仙」の主人が考案した「台湾ラーメン」。
台湾で食べられているタンツー麺というソウルフードを激辛にして提供したところ、常連客に大ヒットしたことから、名古屋の名物グルメへと発展しました。
たっぷり唐辛子が入った鶏がらベースのラーメンの上に、ひき肉とニラがどっさりのったものが主流で、辛いだけではない奥深い味わいです。
名古屋で食べたい名物グルメ:B級グルメ編
名古屋には、まだまだ食べておきたい名物グルメが存在します。
ご飯、肉、麺に分類できないB級グルメをご紹介します。
海老フライ
愛知県の県魚がクルマエビであるように、三河湾は全国有数の海老の漁場です。
海老フライが全国的にも有名になったのは、タレントのタモリが名古屋の方言にちなんで「えびふりゃ~」と発言した影響が大きいといわれています。
タモリの発言にのる形で各飲食店が海老フライのメニューを開発し、名古屋グルメとして定着していきました。
現在は海老フライサンドや特大海老フライなど、各飲食店の趣向を凝らしたグルメが楽しめます。
モーニング
名古屋で「モーニング」といえば、喫茶店でコーヒーを頼んだ際についてくるお得なサービスのことを指します。
人口に対して喫茶店の数が多い愛知県や岐阜県で始まったサービスですが、「コメダ珈琲」により、全国に広がっていきました。
付いてくるメニューは食パンにゆで卵といったシンプルなセットが基本ですが、なかには「これが全て無料?」と驚くようなボリューム満点のモーニングも存在します。
名古屋で食べたい名物グルメ:スイーツ編
名物グルメをたっぷり味わったら、甘いものが食べたくなるでしょう。
名古屋で食べておきたいスイーツやおやつをご紹介します。
ういろう
「ういろう」は、名古屋のほか小田原や山口など、全国各地で愛されている上生菓子です。
発祥は室町時代にまでさかのぼり、博多とも京都ともいわれています。
江戸時代に、名古屋の「餅文総本店」がお菓子として販売をはじめ、日本全国に広まっていきました。
名古屋のういろうはうるち米を使用している店がほとんどで、もちもちと弾力があるのが特徴です。
小倉トースト
トーストした食パンにバターと小倉をのせた「小倉トースト」は、名古屋の喫茶店では必ずといっていいほど扱っている定番メニューです。
大正時代の喫茶店でバタートーストを提供していたところ、客の学生がぜんざいにパンを浸して食べていたことが誕生のきっかけとされています。
最初から小倉がのっているものもあれば、別添えされているもの、小倉がサンドされているものなどバリエーションは豊富。
フルーツやクリームなどトッピングがされているものもあるので、自分好みの小倉トーストを探してみてはいかがでしょうか。
鬼まんじゅう
角切りのさつまいもがゴロッと入った様子が、鬼のツノや金棒に見えることから名付けられた「鬼まんじゅう」。
戦後、食料がなかなか手に入らなかった時代に米の代わりとして作られたといわれており、腹持ちがいいのが特徴です。
材料は小麦粉と砂糖、さつまいもが基本なので、和菓子店で販売されているほか、家庭で作ることも多い名古屋グルメです。
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