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マンゴーといえば、とろけるような果肉と濃厚な味わいで大人気の南国フルーツ。
以前はタイ産やメキシコ産などの輸入ものが中心でしたが、2000年頃から沖縄県や宮崎県をはじめとした国産マンゴーの生産も増加し、夏の味覚として定着しつつあります。
ところが、まだまだ知られていないのがマンゴーの正しい切り方。
種の周りにたくさんの果肉が残ってしまい、「もったいない」と思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マンゴーの切り方について徹底解説。
おなじみの「花咲カット」から、食べやすさを重視した切り方、おしゃれな盛り付け方法まで幅広くご紹介します。
マンゴーを切るときは「種」を攻略しよう
マンゴーの果実の中には、平べったい楕円形の殻に覆われた種が入っています。
じつは、この種がマンゴーを切るときの大切なポイント。
切り方を学ぶ前に、まずはマンゴーの種について知っておきましょう。
最大のポイントは「種の向き」
マンゴーの種と、種を包んでいる殻は、サイズが大きく繊維質でかたいのが特徴です。
包丁でも簡単には切れないので、マンゴーをカットするときには、この種(殻)を避ける必要があります。
そこで重要になるのが、種(殻)の入っている向き。
殻の厚みはわずか1cmほどなので、向きがわかれば殻に沿って平行に包丁を入れることができ、果肉を無駄なく切り落とせます。
マンゴーの種の向きを見極める方法
マンゴーをぐるっと一周回してみると、果実の幅が広い面と狭い面があることがわかります。
マンゴーの種の向きは、この果実の形に対応しているのがポイント。
果実の幅が広い面に対して水平に種が入っているので、狭い面から包丁を差し込むと、種に沿うようにして果肉をはがすことができます。
「平べったい種の周りに果肉がくっついて、種と同じ形の果実になっている」と考えると、自然と種の向きをイメージできるはずです。
失敗なし!マンゴーの基本の切り方(花咲カット)
マンゴーの切り方で有名なのが、サイコロ状にカットされた果肉が花のように見える「花咲カット」。
「花切り」や「ダイヤモンドカット」などの名前で呼ばれることもあります。
美しく高級感のある見た目は、おもてなしにもぴったりです。
花咲カットの方法
まずは、基本の切り方である花咲カットの手順をご紹介します。
マンゴーを3枚おろしにする手法は別の切り方にも共通していますので、よくチェックしておいてください。
手順1:マンゴーの種に沿って包丁を入れ、3枚おろしにする
幅の広い面を上にしてマンゴーを置き、マンゴーに対して平行に包丁を入れます。
魚をさばくときの「3枚おろし」のように、中央の種の部分を残して両側の果肉を切り落としましょう。
種の感触を探りながら、くっついている果肉を剥がすように包丁をすべらせてください。
手順2:格子状に切り込みを入れる
切り落としたマンゴーの断面に格子状の切り込みを入れます。
切り込みを深く入れすぎて、皮まで切ってしまうことのないように気を付けましょう。
手順3:皮を押し上げるように果肉を反り返らせる
皮の部分を裏側から押し上げ、果肉を開くように反り返らせます。
皿に盛りつけ、スプーンやフォークで果肉をはがしながらいただきましょう。
種の周りの食べ方
3枚おろしにしたマンゴーのうち、種の入っている中央の部分はどのようにして食べたら良いのでしょうか。
種ごとかぶりついてもOKですが、果肉がたっぷりと残っている場合は包丁で処理するとキレイです。
手順1:種の周りの果肉の皮をむく
種の入っている部分をぐるりと回しながら、外周の皮をむきます。
手順2:種に沿って果肉をこそぎ取る
種に沿って包丁を入れ、果肉をそぎ切りにするように切り取ります。
大きい果肉は一口大にカットしていただきましょう。
こそぎ取るときに崩れてしまった果肉は、ピューレにしてデザートやジュースに使っても美味しくいただけます。
おすすめ!マンゴーの食べやすい切り方(一口サイズ・スライス)
マンゴーの美味しさを存分に堪能するなら、あらかじめ皮をむいておく切り方もおすすめ。
そのまま口に運ぶことができるので、果肉をはがしながら食べる花咲カットより食べやすく、お子さんにも好評です。
一切れのサイズを大きくすることもできるので、ジューシーなマンゴーを口いっぱいに頬張ることができます。
皮をむいてからカットする方法
皮をむいた後に好きな形にカットすることができるので、最も使い勝手のいい方法です。
手順1:幅の広い面が上になるようにマンゴー持ち、上面の皮をむく
幅の広い面を上にして、下から支えるように片手でマンゴーを持ち、もう一方の手で上面の皮をむきましょう。
下の面の皮はむかずに残しておくことで、マンゴーを持つ手が滑りにくくなるだけでなく、作業中に果肉が崩れるのを防止できます。
手順2:種に沿って包丁を入れ、3枚おろしのように上面を切り落とす
手順1で皮をむいた面を3枚おろしにします。
種にくっついている果肉をゆっくりと剥がすように切り落としましょう。
手順3:もう一方の面の皮をむき、手順2と同様に切り落とす
皮をむかずに残しておいたもう一方の面の皮をむき、手順2と同じように3枚おろしの要領で切り落とします。
手順4:一口サイズ・ダイス(サイコロ)・スライスなど、好みの方法で切り分ける
マンゴーを好みの大きさに切り分けましょう。
そのまま食べる場合は大きめの一口大に、ケーキなどに使う場合はスライスやダイスカットにするのがおすすめです。
カットしてから皮をむく方法
皮付きのまま3枚おろしにし、ある程度の大きさに切り分けてから皮をむく方法です。
丸ごとの状態では皮がむきにくい、大きめのマンゴーを切るときに適しています。
手順1:マンゴーの種に沿って包丁を入れ、3枚おろしにする
種と平行になるように包丁を入れ、マンゴーを3枚おろしにします。
手順2:果肉が3~4等分になるようにカットする
手順1で切り落としたマンゴーを3~4等分にカットします。
一切れの大きさはマンゴーの大きさに応じて調節してください。
手順3:皮と果肉の間に包丁を入れ、すべらせるようにして皮をむく
果肉と皮の間に包丁を入れ、マンゴーをゆっくりと回転させながら皮をむきます。
余計な力を抜いて、包丁をスーッと平行に動かしましょう。
【応用編】マンゴーのかわいい切り方&盛り付け
マンゴーをバラの花びらに見立てた盛り付けは、ケーキやフルーツタルト、マンゴープリンなど、スイーツのデコレーションに最適。
そのままお皿にのせるだけでも、テーブルがパッと華やぎます。
スライスマンゴーでバラをつくる方法
薄くスライスしたマンゴーでバラの花をつくる方法をご紹介します。
かたいマンゴーでは上手くいきませんので、食べ頃を迎えたやわらかいマンゴーでお試しください。
手順1:皮をむいて 3枚おろしにしたマンゴーをスライスする
マンゴーの皮をむき、種に沿って包丁を入れて3枚おろしにします。
その後、2~3mm幅になるよう斜めにスライスしてください。
手順2:スライスしたマンゴーの切り口を少しずつずらす
スライスしたマンゴーを手でスライドさせ、切り口を少しずつずらしながらマンゴーの列をつくります。
手順3:端から内側に巻き込んで円形にする
列の端からマンゴーを内巻きに巻いていきます。
隙間ができないように間隔を詰めながら、もう一方の端まで巻き終わったら完成です。
カットしたマンゴーの保存方法
マンゴーは切りたてをいただくのが一番ですが、切ってから冷蔵・冷凍保存しておくことも可能です。
ここでは、カットしたマンゴーの保存方法について解説します。
冷蔵保存の場合
カット済みのマンゴーを冷蔵する場合、皿に入れてラップをするか、密閉容器に入れて保存してください。
1~2日ほどは保存可能ですが、時間が経つごとに表面が変色してしまうので、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷凍保存の場合
カットしたマンゴーの保存は、冷蔵よりも冷凍がおすすめ。
食べやすい大きさに切ったらフリーザーバッグなどに入れ、空気を抜いて冷凍庫に入れましょう。
保存期間の目安は1ヵ月ほど。
シャーベット感覚でそのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやアイスのトッピング、デザートやジュースの材料としても活用できます。
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