目次
「保存したトマトが傷んでしまい、使えなかった」
このような経験はないでしょうか?
サラダやパスタ、煮込み料理など、よく使うトマトの保存方法は気になるところです。
この記事では、トマトをおいしく保存するやり方やポイントを、常温・冷蔵・冷凍に分けて紹介します。
トマトを使った保存食のつくり方と保存方法も紹介しますので、ぜひチェックしてください。
おいしいトマトをおいしく保存!トマト選びのポイント2つ
保存方法の前に、おいしいトマトの選び方を詳しく紹介します。
選ぶポイントは、以下の2つです。
- 鮮度
- 完熟度
それぞれ確認していきましょう。
ポイント1 | トマトの鮮度をチェック
鮮度のよいトマトは、以下の3点に注意して見極めましょう。
- 真っ赤に熟して色ムラがない
- 皮にツヤとハリがある
- ヘタは濃い緑色
ハリがなく、ヘタが変色したりしなったりしているトマトは鮮度が落ちかけているので、早めに食べましょう。
ポイント2 | トマトの完熟度をチェック
トマトの赤さの元は「リコピン」という成分です。
リコピンは抗酸化作用が高く、血管や肌の老化を防いでくれます。
リコピンたっぷりの完熟トマトは、以下の3点を確認して選びましょう。
- 真っ赤に色づいている
- 実が締まって固い
- ずっしりと重みがある
また、おしりの部分から星型に白い線が伸びているものは、甘味がしっかりしているトマトです。
可能であれば、トマトを手にとって確認してみましょう。
トマトの常温保存(目安:約1週間)
トマトは、適温であれば常温保存も可能です。
常温で熟すと、リコピンが増えるというメリットもあるため、適切な常温保存の方法を知っておきましょう。
トマトは適温なら常温保存も可能
常温保存の方法は、以下の通りです。
- トマトのヘタを下にして、キッチンペーパーや新聞紙で1つずつ包む
- 直射日光があたらない、涼しい場所で保存する
食べごろのトマトを保存する適温は8~10℃程度です。10℃を超えると、熟し始めて傷む可能性があります。
常温で保存する場合は、室温が高くなる5~9月は避け、涼しい場所で保存しましょう。
なお、保存期間の目安は約1週間ですが、季節や保存条件にもよるため、様子を見ながら状態のよいうちに食べきってください。
青いトマトは常温で追熟させよう
店頭に並んでいるトマトのほとんどは、青いまま収穫しています。
この青いトマトを冷蔵庫に入れても、温度が低すぎて熟しません。
青いトマトは、追熟が進みやすい常温(15〜25℃)に置いて、食べごろにしてから保存しましょう。
具体的な手順は、以下の通りです。
- 青いトマトを15~25℃の部屋に2~3日置き、赤く色づくまで追熟させる
- 赤く色づいたら、冷蔵または冷凍保存する
冷蔵・冷凍の方法は、次の項目を参考にしてください。
トマトの冷蔵保存(目安:7〜10日間)
新鮮なトマトをすぐに使いたい場合は、冷蔵保存が最適です。
冷蔵保存であれば、食べごろのトマトのフレッシュな味と香り、食感を楽しめます。
適切な冷蔵保存のやり方とコツを押さえて、よりおいしく保存しましょう。
トマトを冷蔵保存するときの適温と場所は?
トマトを適切に冷蔵保存した場合、目安として7~10日ほど保存できます。
トマトを冷蔵保存するときのポイントは、以下の2つです。
- 冷蔵保存の適温は10℃前後
- 温度が5~10℃に保たれている野菜室に保存する
冷蔵庫の内部は場所によって設定温度が異なるため、注意が必要です。
たとえば冷蔵室は0~5℃前後で、トマトの保存には温度が低すぎます。
冷蔵保存に最適な場所は、すばり野菜室です。
トマトを冷蔵保存するコツ
トマトは衝撃に弱いため、柔らかいおしりの部分を下にしたり、庫内や他の野菜とぶつかったりすると傷みが早くなるので注意してください。
また、乾燥を防ぐため、ポリ袋に入れて保存しましょう。
冷蔵保存の手順は、以下の通りです。
- トマト同士がぶつからないようにポリ袋に入れる
- ポリ袋の口は軽く閉じる
- トマトのヘタを下にして、野菜室に入れる
庫内が狭い場合や、トマトの数が多くてぶつかりあう場合は、キッチンペーパーに1つずつ包んでから、ポリ袋に入れるとよいでしょう。
ミニトマトは、ヘタやその周辺から雑菌が繁殖しやすいため、ヘタは外して保存してください。
トマトの冷凍保存(目安:約1ヶ月)
トマトを食べきれないときは、新鮮なうちに冷凍保存しましょう。
冷凍することで、細胞壁が壊れ、うまみ成分が出やすくなるメリットがあります。
冷凍トマトは、解凍すると水分が出て食感が落ちるため、煮込み料理などに使うことがおすすめです。
トマトを冷凍保存するコツ
保存期間の目安は約1ヶ月です。
それ以上になると、霜がついたり味が落ち始めたりするので、1ヶ月を目安に使いましょう。
トマトを丸ごと冷凍する場合は、以下の手順で行います。
- 雑菌の繁殖を防ぐため、包丁でヘタをくり抜く
- 冷凍用の保存袋に入れる
- 冷凍室の金属トレイに乗せて冷凍する
ひと手間かけてヘタをくり抜いておくと、取り出したときに使いやすくなるメリットもあります。
トマトをざく切りにして冷凍する手順は、以下の通りです。
- トマトを好みのサイズでざく切りする
- なるべく厚みを均等にしながら冷凍用保存袋に入れる
- 冷凍室の金属トレイに乗せて冷凍する
ざく切りトマトは丸ごとよりも冷凍庫内でかさばりにくく、使いたい分だけ取り出しやすい点がメリットです。
トマトを加工した保存食
トマトを加工して保存食にすると、レシピの幅が広がります。
少し手間はかかりますが、ぜひチャレンジしてみてください。
煮詰めてトマトソースに
トマトソースに加工すれば、以下のような子どもも大人も大好きな料理に使えます。
- パスタ
- ピザ
- ラザニア
トマトソースの保存期間の目安は、冷蔵で約1週間、冷凍なら約1ヶ月間です。
煮沸消毒した瓶に詰め、瓶ごとぐらぐら煮て真空状態にする「脱気」を行えば、1ヶ月~1年近く保存できます。
つくり方は以下の通りです。
- トマトはさっと熱湯にくぐらせ、湯むきしておく
- みじん切りにしたにんにくと玉ねぎをオリーブオイルで炒め、香りを出す
- 2にトマトを潰しながら入れ、顆粒コンソメを加えて20~30分ほど煮込む
- 塩少々で味を整えて完成
完成したトマトソースは、以下のように冷蔵・冷凍しましょう。
- トマトソースの粗熱をとる
- なるべく空気に触れないよう、保存袋や保存容器に入れる
- 冷蔵庫に入れるか、金属トレーに乗せて冷凍する
乾燥させてドライトマトに
トマトの旨味がぎゅっと凝縮されたドライトマトは、そのまま食べるもよし、パンに乗せたり、スープや煮込み料理に使ったりしてもおいしくいただけます。
ドライトマトは、温暖湿潤な日本の気候ではカビが生えたり傷んだりしやすいので、冷蔵または冷凍して保存期間を長くすることがおすすめです。
なお、ドライトマトはミニトマトのほうがつくりやすいです。
一方、中玉や大玉のトマトでつくる場合には、種やゼリー状の部分を除くと焦げにくく、カビを防げます。
ドライトマトのつくり方と保存の手順は、以下の通りです。
- ミニトマトは半分にカットし、中玉や大玉トマトは輪切りにする
- 種やそのまわりのゼリー状の部分、水分をキッチンペーパーで拭きとる
- クッキングペーパーを敷いた天板に並べる
- 加熱の目安は140℃の低温で約1時間
- 焦げないように気をつけながら、好みの乾燥具合に仕上げる
- 冷めたら保存袋にいれて冷蔵または冷凍するか、保存容器に入れてオリーブオイルを注いで冷蔵する。低温のオーブンで乾燥させて冷蔵保存(約1ヶ月)。オリーブオイル漬けにして冷蔵保存も可能(約2週間)。
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